今まで幾度か占星術の基礎をお伝えしていた中で
必ず事例として出すのが、マイケルジャクソンのチャート。
これほどに彼の人生を如実に表したチャートはないのでは?と
何度観てもそう感じてしまうし
リーディングすればするほどに
さらに光の部分と闇の部分の両方が強調されたチャートなのだなと
何度もそう強く思わされてしまうのです。
まずは西洋占星術のチャートから。
もう誰が観ても、6ハウスが異常なほどに惑星が集中。
集中を超えるほどの集中。混み混み。
この6ハウスにテーマがぎっしりと詰まっている証拠だと感じます。
しかし、必ずしも多くの天体があるからといって
そこにしか重要なテーマがないということもありえなくて。
彼の場合はアセンダントにある魚座の月もとても象徴的。
この月が入っている1ハウスにおいても、他のハウスにおいても
いずれも光と闇の両方を表しているものばかりだなと感じるのです。
それはふたつの異なる星座に、主要な天体がそれぞれ鎮座していて
闇となる本来の自己と光となるスポットライトを浴びる自己。
この対比のコントラストがとても強いなと感じています。
これは私が多くのことを語るよりも、サビアンシンボルから
それぞれのエネルギーを感じ取ってもらった方がわかりやすいのかなと
今までとは異なるリーディング方法でお伝えしたいと思いつきました!
月は感情を表すと言われていて、時として迷いや不安を表す天体。
彼がこのアセンダント付近に魚座の月を持つということは
このサビアンシンボルにもあるようにとても繊細であるがゆえに
物事に対してリスクを恐れ、慎重に選択し、生きていきたいという
根底に心に大きな不安と恐れがあるのではないかと感じるのです。
これは一般的にはネガティブに捉えられるのかなと思うのですが
しかし彼はアーティストであり、シンガーでもあり、ダンサーでもあり
クリエイターでもあり、プロデューサーでもあったことを考えると
生まれながらにその不安や恐れを昇華することで表現していくことが
運命づけられいたのではないかと思います。
そして、もうひとつ1ハウスには大切な感受点が入っている。
それがリリス。黒い月ともいわれる感受点。
このリリスの解説はなかなか難しいかもしれないけれども
1ハウスにあることからも家族にまつわることではないのかなと感じる。
生まれながらにして、Jackson familyとしてスターが約束された彼。
それによって得られるものは確かに大きいけれども
それと対比するほどの搾取、呪縛。そういったことも運命として
受け入れざるを得なかったののかなと感じます。
特に父親や同性の兄弟との関係性はあまり良くなかったはず。
そこを埋めてくれるのは女性の家族の存在だったかもしれない。
ここはかなりセンシティブな内容に触れてしまうのでこれ以上は
リーディング結果を広げないようにしたい。
この火星にこそ【KING of POPS】の所以が詰まっているなと感じる。
火星はビジネスや仕事を表す天体でもある。
彼の場合は、人に喜んでもらえるエンターテインメントを魅せること!
そのことをこの火星のサビアンシンボルを読めば納得してしまう。
でもこれはただ運に味方されたからというものではなく
この火星を磨きに磨いた結果として、社会的な地位や名声、成功へと
つながっていったということ。
彼はきっとそれらの才能に対する努力は
当たり前のこととしてストイックに向き合い続けてきたはず。
でもそれはどんな人でも可能だったかといわれたら否であるということ。
次は天体大集合の6ハウス!
もうまさに!!!な感じ!
彼はこの獅子座天王星のパワーで持って
自分を存分に表現しつつ、この世界には美しいもの、楽しいもの
ワクワクするもの、トキメクもので溢れていることを伝えてくれた。
しかもサビアンシンボルの解説文にあるように
現実には演劇、ポップミュージックのスターなどに非常に頻繁にあらわれる度数だ。とまで書かれてある。
サビアンシンボルだけでこんなことまで紐解けてしまうのって!
やっぱり占星術って、宇宙と魂からの叡智に違いないと興奮してしまう。
錬金術!!!
これは今でいうところの引き寄せでもあり、目には見えないエネルギーを
カタチにして魅せてくれる人でもあるということ。
金星はもともとアートや芸術、音楽、お金にまつわる天体。
彼が持って生まれた才能は無形なものであったとしても
それがエンターテインメントの世界で現実のカタチとして表され
その世界観の中で多くの人を魅了し、対価を得ていた。
このサビアンシンボルのメッセージ通りとしか言いようがない!
じつは私もこのサビアンシンボルを持つ人。
同じ星座の度数を持つからこそ惹かれるのかはわかりませんが
何度読んでもこの解説はすごく腑に落ちてしまうのです。
何か大きな使命があるからこそ、その命をそこに燃やしていった。
彼の場合は、夢のような世界をエンターテインメントで実現させること!
それに尽きるのではないかなと感じます。
それが虹の神との契約であり、不死の約束ではないのかなと感じます。
きっと人生のどこかのタイミングでそのことを理解し
表現することをやめてはいけないと感じていたのだと思うのです。
水星は表現を表す天体でもありますから。
次は感受点にはなるのですが、冥王星とコンジャンクションしていて
非常に重要なキーになると思うので、サビアンシンボルも紐解きます。
自分の願望や本来の自己としての夢を捨てて
使命のために、大義のために生きることをここでは余儀なくされる。
そんなサビアンシンボル。
それによって、有形な豊かさとしてはあり得ないほどのものを得て
地位も名誉も、人気もといったわかりやすい成功が約束されたことが
このパートオブフォーチュンで表されているように思える。
引き換えとしているものが大きいだけに
あり得ないほどの大きなものを得ることができたのだと思う。
当たり前のしあわせ、普通の人として生きること。
平凡な家庭を築くこと。
そういった小さな夢は叶えられたとしても
大きく展開していくことはなかったのかもしれない。
これは先ほどの乙女座2度のパートオブフォーチュンで
自分の自我を捨てたことによって得られる守護、加護とも言える。
度々、彼のサビアンシンボルでは自然界の働きというワードを目にする。
きっと目には見えない世界の何かの意図によって彼は生かされ
そして守られてきたのだと感じる。
彼自身は守護天使に守られながら、彼自身の存在が誰かにとっても
守護天使の役割を果たしていたのかもしれない。
なかなか紐解きの難しい太陽のサビアンシンボル。
しかし、表向きの彼のイメージを少し思い出してみると
このサビアンシンボルを誇張させたイメージをマスコミやメディアが
多くの大衆たちに対して植え付けたかったのかなと感じる。
確かに太陽星座であるから「彼らしい」と感じるかもしれないが
彼はすでに「自分らしさ」への憧れを捨て去ることを
神との契約によって義務づけられていることを踏まえると
イメージ操作としての利用された「太陽」といったところだと思える。
太陽星座はこのようにして、彼だけではなく、他の多くの人にとっても
「憧れ」だったり「理想的な生き方」だったり「熱望」となって
表されていることがとても多い。
本来のその人らしさとはまた異なる部分であることを
理解しておいた方がいいのではないかと思う。
予期せぬ出来事。想像できなかった人生の変化の波。
それに対して感情が飲み込まれることなく対応していく柔軟な心。
これこそが彼にとって大きな課題となって何度も人生に立ちはだかった壁。
多くの犠牲を払って、誰もが手にできるものではない地位と名誉と成功。
人気と認知、そして豊かさなどを手にすることができた。
そうなってくると、人生に立ちはだかる壁も自分でなんとかして乗り越えようと自力を使いたくなるのは当然のこと。
しかしこういった課題は、外側の現象として訪れるけれども
解決すべき方法はすべて自分の内側でしかないということ。
自力というのは、なんとか自分でコントロールしようとすること。
それができることと、できないことがある。
目の前の現象、現実において、私たちは自力でそれをなんとか頑張って対処しようとしてしまうけれども、そうしてもうまくいかないことがほとんどだ。
そのことを学ぶ必要が彼にはあったのだろうと思う。
そうすることで、本来の彼らしさが目覚める手助けになることにつながるからだろう。
この天秤座木星にこそ、彼の使命の本質があるように思う。
血のつながりでは得られることができなかったところから離れ
多くの人に夢と希望を与えながらも、新たな霊的なつながりでのコミュニティ、つながりを持ちたいと感じていたのではないかと思う。
人々との一体感をエンターテインメントの世界で実感できたからこそ
この天秤座木星の意味が理解できたのではないかなと感じる。
自分の意思でこれからの世界を社会をより良いものに変えていきたい!
その根源がこの木星のサビアンシンボルに表されているように思う。
人生の後半において、この海王星のサビアンシンボルの本質を
叶えていきたいという願望が生まれはじめたのではないかと思う。
公の自己においては多くの人とつながり、世界や社会を変える
コミュニティを育んでいきたいという夢を持ちつつも
本来の自己としては小さな夢の実現を図るために
本来の自分を理解してくれ、寄り添ってくれる、気持ちが分かり合える
家族というカタチにこだわりを持ったのではないかと感じる。
家族とは人生の共同作業のメンバーでもあるから
小さな自分と親しい人たちとのつながりも深めていきたいという
夢があったのではないかと思う。
この土星は課題というよりも、もっと大きな魂を目覚めさせる
スイッチ的な役割を果たすものではなかったのかなと感じる。
これから迎える私たちの未来。
きっと彼にはその未来がイメージできていたのかもしれない。
それは単に楽しく、豊かで、しあわせなものではなく
もっと厳しい現実であることをどこかのタイミングで知ってしまったから
彼は目覚めるしかなかったのではないかと思う。
何から目覚めたのか?
それは、今目の前に見える現実が現実ではないかもしれないということ。
目には見えない世界がじつは現実かもしれないという事実に。
この土星は彼を目覚めさせもしたけれども
彼を失わせるキッカケにもつながったのではないかなと感じる。
彼は土星によって目覚め、そしてキロンの才能を活かして
この世界の真実を知っていったのではないかと感じる。
きっと彼には多くの人の未来と自分の未来が
鮮明にビジョンとして観えていたのではないかと思う。
ただ、音楽が好き!ダンスが好き!エンタメが好き!
という純粋な想いから始まって
それらを通して、より良い世界を魅せていきたい!と思いつつも
現実の世界と見えない世界とのどちらともつながり
メッセージを受け取ることで落胆し、意気消沈することも多かったはず。
目覚めとは、時としてとても残酷な現実を知ることになるからだ。
夢のような世界で楽しく生きていられればどんなにラクだったか。
そんなことを何度も懐古したのかもしれない。
しかし、与えられた使命、用意された課題となる壁。
知るべき世界のシステムと真実。
それによって促される目覚め。
そしてそれらの体験や経験を通して、チャネリングの才能が開花し
未来予測が明確にできたからこそ、憤り、焦る場面も
人生の後半においては多く見受けられたのではないかと感じる。
多くの人の人生においても同じくで
彼の人生においてもまた、目覚めの道へとつながる
光と影を体験する必要性があったのだと思う。
それでは次はインド占星術による解説を行いたいと思います!
*今回は事例としてサビアンシンボルのみを扱いましたが
個人メールセッションではさらに深堀した魂の意図を
宇宙からのメッセージとあわせてお伝えしています✨
ぜひ気になる方は下記の記事をお読みください!