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【マイケルジャクソン西洋占星術解説】 光と影 〜本来の自己に目覚めてしまったKING of POPS〜

今まで幾度か占星術の基礎をお伝えしていた中で
必ず事例として出すのが、マイケルジャクソンのチャート。

これほどに彼の人生を如実に表したチャートはないのでは?と
何度観てもそう感じてしまうし

リーディングすればするほどに
さらに光の部分と闇の部分の両方が強調されたチャートなのだなと
何度もそう強く思わされてしまうのです。

まずは西洋占星術のチャートから。

Michael Jackson

もう誰が観ても、6ハウスが異常なほどに惑星が集中。
集中を超えるほどの集中。混み混み。
この6ハウスにテーマがぎっしりと詰まっている証拠だと感じます。

しかし、必ずしも多くの天体があるからといって
そこにしか重要なテーマがないということもありえなくて。

彼の場合はアセンダントにある魚座の月もとても象徴的。
この月が入っている1ハウスにおいても、他のハウスにおいても
いずれも光と闇の両方を表しているものばかりだなと感じるのです。

それはふたつの異なる星座に、主要な天体がそれぞれ鎮座していて
闇となる本来の自己と光となるスポットライトを浴びる自己。
この対比のコントラストがとても強いなと感じています。

これは私が多くのことを語るよりも、サビアンシンボルから
それぞれのエネルギーを感じ取ってもらった方がわかりやすいのかなと
今までとは異なるリーディング方法でお伝えしたいと思いつきました!


1ハウス魚座15度の月。サビアンシンボルは
本物の砲弾を使った砲火射撃での仮想攻撃の前に将校が部下を指導している
魚座は、軍人に関係する度数だといわれている。乙女座は、個人性を示す星座群の最後にあって、個人の浄化を目的とし、集団性の星座の最後にある魚座は、われわれの住む地球環境や地域環境全体の浄化に関連している。個人を超えた、われわれの環境をとりまく大気のなかに隠れた霊的な世界での闘争や混乱に立ちむかわねばならない立場を暗示。超個的な危機、オカルト的な影響に対する危機管理者としての軍人を象徴としている。なにか大きな範囲で危険がさし迫っていることを漫然と理解する。こうしたなかで、慎重に、つねに危険を意識して、生きようとすること。またなんらかの重要な技術を受けつぐという意味もある。

http://www.246.ne.jp/~apricot/sabian/sabianfr.html

月は感情を表すと言われていて、時として迷いや不安を表す天体。
彼がこのアセンダント付近に魚座の月を持つということは
このサビアンシンボルにもあるようにとても繊細であるがゆえに
物事に対してリスクを恐れ、慎重に選択し、生きていきたいという
根底に心に大きな不安と恐れがあるのではないかと感じるのです。

これは一般的にはネガティブに捉えられるのかなと思うのですが
しかし彼はアーティストであり、シンガーでもあり、ダンサーでもあり
クリエイターでもあり、プロデューサーでもあったことを考えると
生まれながらにその不安や恐れを昇華することで表現していくことが
運命づけられいたのではないかと思います。

そして、もうひとつ1ハウスには大切な感受点が入っている。
それがリリス。黒い月ともいわれる感受点。

リリス牡羊座22度
実現されたすべての欲望の庭への門
開かれた門は、たいして努力もせずに願望が実現しているありさまをあらわしている。ひとりで生き残らねばならないと考えていたボクサーも、集団ではそんなに苦労しなくても、欲望の実現の道は開かれているということを理解する。もともとは多くの欲望は、社会とか文化がつくり出したもので、社会とか文化に対して高い順応性を示せば、欲望はあらかた自然に満たされるものだ。人と協力して、ちょうど生協のような形で、欲求の充足をはかろうとすれば、自然に暮らしは豊かになる、という意味だ。生活物資の充足に関係する業種にむいているのではあるまいか。21度では必死に頑張るのに、なかなか手に入らないものも、22度では、のんびり待っていれば、次々とほしいものが手に入る。そこで気分的に、もうハングリーな精神にもどることはない。これは女性的な気質を暗示していて、21度で夢見た事柄が、22度では、そのまま実現の機会を得る、と読むことができる。

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このリリスの解説はなかなか難しいかもしれないけれども
1ハウスにあることからも家族にまつわることではないのかなと感じる。

生まれながらにして、Jackson familyとしてスターが約束された彼。
それによって得られるものは確かに大きいけれども
それと対比するほどの搾取、呪縛。そういったことも運命として
受け入れざるを得なかったののかなと感じます。

特に父親や同性の兄弟との関係性はあまり良くなかったはず。
そこを埋めてくれるのは女性の家族の存在だったかもしれない。
ここはかなりセンシティブな内容に触れてしまうのでこれ以上は
リーディング結果を広げないようにしたい。

2ハウスの火星は牡牛座23度。サビアンシンボルは
高価な宝石に満ちた宝石店
個人の価値を証明する。宝石は、強度の熱と圧力でできあがり、また技術的に高度な装飾がほどこされている。こうした価値あるものとして行動し、意思表示をしたい人の度数だ。自分の価値観を、社会的な業績を上げることのなかで、いやおうなしに確認し、しっかりとした自信にしていく。実力勝負で、はっきりと成果を上げることに喜びをもっているし、そのことで人から評価されることに、大きな欲望をいだいている。技術とか、ステイタスとか、能力とかを評価し、その社会の一員であることに誇りをもつ。いってみれば、ここでは職人的な評価というものであるべきだ。社会的には、豊かで、明確なステイタスをもつことができるだろうし、成功するはずだ。ひけらかすに必要十分なものを確実にもっているからだ。

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この火星にこそ【KING of POPS】の所以が詰まっているなと感じる。
火星はビジネスや仕事を表す天体でもある。

彼の場合は、人に喜んでもらえるエンターテインメントを魅せること!
そのことをこの火星のサビアンシンボルを読めば納得してしまう。

でもこれはただ運に味方されたからというものではなく
この火星を磨きに磨いた結果として、社会的な地位や名声、成功へと
つながっていったということ。

彼はきっとそれらの才能に対する努力は
当たり前のこととしてストイックに向き合い続けてきたはず。
でもそれはどんな人でも可能だったかといわれたら否であるということ。

次は天体大集合の6ハウス!

天王星は獅子座14度。サビアンシンボルは
人間の魂が、表現のための機会を探している
自己実現を切望する。魂の奥底からの自己表現衝動が、ここで勢いよく吹き出す。いままで表現することを差し控えて、待ちつづけ、ずうっと待ちつづけて、やっと自己表現にむかっていくような、爆発的な活力はカーニバル的なハデなあらわれ方をする。子供、大人、老人を超えて、表現しようとする、いつの時代にも共通した生命表現のあらわな衝動。魂それ自身を語らせる。という特徴のある度数だが、現実には演劇、ポップミュージックのスターなどに非常に頻繁にあらわれる度数だ。彼らはなにを表現するかというテーマが重要なのではなく、人間のわくわくするような生命力そのものを対外的に表現することに喜びを感じる。この度数の人は、そうした表現の場を探そう。

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もうまさに!!!な感じ!

彼はこの獅子座天王星のパワーで持って
自分を存分に表現しつつ、この世界には美しいもの、楽しいもの
ワクワクするもの、トキメクもので溢れていることを伝えてくれた。

しかもサビアンシンボルの解説文にあるように
現実には演劇、ポップミュージックのスターなどに非常に頻繁にあらわれる度数だ。とまで書かれてある。

サビアンシンボルだけでこんなことまで紐解けてしまうのって!
やっぱり占星術って、宇宙と魂からの叡智に違いないと興奮してしまう。

金星獅子座18度。サビアンシンボルは
化学者が自分の生徒に実験を指導する
錬金術に関係しているといわれるこの度数は、知恵によって自然界の条件をコントロールすることへの期待をあらわしている。自然界の隠された原理を発見し、それを自分のものにするわくわくする感情へとむかう。いままでの伝統的な知識をさらに発展させる。研究の喜び、真理探求の興奮など。この度数を持つ人は、こうした自然界の原理の研究と、それによって、隠された事実があばかれ、この知識で、自然界に対して力をもつということに関心があるので、科学者や化学者、研究にむいている。また状況を自分の思いのままにつくり替えることのできる能力。受け継がれた先祖からの知識を継承する能力。それをさらに発展させる能力がある。

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錬金術!!!
これは今でいうところの引き寄せでもあり、目には見えないエネルギーを
カタチにして魅せてくれる人でもあるということ。

金星はもともとアートや芸術、音楽、お金にまつわる天体。
彼が持って生まれた才能は無形なものであったとしても
それがエンターテインメントの世界で現実のカタチとして表され
その世界観の中で多くの人を魅了し、対価を得ていた。

このサビアンシンボルのメッセージ通りとしか言いようがない!

水星獅子座26度。サビアンシンボルは
激しい嵐のあとの虹
25度の砂漠は、26度では激しい嵐に象徴を変える。人生のさまざまな激変や困難を、ルディアのいう「下剤」として利用した人が、自己の深層の魂の元型とむきあうときを示すのが、この度数。虹は神と人の契約の印だといわれていて、霊的な根源的な目的と、個人の生活が、虹というリンクでつながれていることを暗示しているので、個人の本当の目的の自覚が、ここで訪れる暗示がある。ルディアのサビアン解説のキイノートとして、この度数には「神聖な性質を伴う契約、不死の約束」と書かれているが、実際この度数を持つ人は、しばしばなんらかの明確な目的や霊的な世界との契約というものを保持して生まれてきている形跡がある。なんらかの超越存在に仕組まれているとしか思えない、果たすべき使命があるのだ。

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じつは私もこのサビアンシンボルを持つ人。
同じ星座の度数を持つからこそ惹かれるのかはわかりませんが
何度読んでもこの解説はすごく腑に落ちてしまうのです。

何か大きな使命があるからこそ、その命をそこに燃やしていった。
彼の場合は、夢のような世界をエンターテインメントで実現させること!
それに尽きるのではないかなと感じます。

それが虹の神との契約であり、不死の約束ではないのかなと感じます。

きっと人生のどこかのタイミングでそのことを理解し
表現することをやめてはいけないと感じていたのだと思うのです。
水星は表現を表す天体でもありますから。

次は感受点にはなるのですが、冥王星とコンジャンクションしていて
非常に重要なキーになると思うので、サビアンシンボルも紐解きます。

パートオブフォーチュン乙女座2度。サビアンシンボルは
大きな白い十字架から見おろす土地の全景

ものごとを客観的に見るには、自分自身の自我とか、願望投影を捨てねばならない。つまり自分に対して超然とした位置に立たねば、見えてこない。そこで、白い十字架は、自分の気持ちを葬り去る印と解釈され、自分の気持ちを墓に埋めた上で、土地の全景を見わたすという情景が描かれる。人生全体が自分の気持ちを捨てた上での活動、仲間への参加という意味をもっている。これは獅子座の魂を犠牲にすることも含む。しかし自分の見方を捨てて考えようとするので、逆に人とのコミュニケーションで苦労する面もあるようだ。素直に感情を出せばわかりあえるのに、自分の気持ちをさも汚いもののように、恥ずかしく思う気持ちが、この人をとても引っ込み思案な人格にさせてしまうのだ。

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自分の願望や本来の自己としての夢を捨てて
使命のために、大義のために生きることをここでは余儀なくされる。
そんなサビアンシンボル。

それによって、有形な豊かさとしてはあり得ないほどのものを得て
地位も名誉も、人気もといったわかりやすい成功が約束されたことが
このパートオブフォーチュンで表されているように思える。

引き換えとしているものが大きいだけに
あり得ないほどの大きなものを得ることができたのだと思う。

当たり前のしあわせ、普通の人として生きること。
平凡な家庭を築くこと。

そういった小さな夢は叶えられたとしても
大きく展開していくことはなかったのかもしれない。

冥王星乙女座3度。サビアンシンボルは
守護天使
主観的な心や感情を犠牲にした人は、必ず心理的に危機が到来するだろう。自分がなにを基準にして生命力を満たせばよいのかわからない不安に襲われるのだ。そのときに、自然界のはたらきを目に見えない背後から支えている、守護天使のような存在が、その人の心を埋め合わせにくる。そして人間的ではない感情が心を支配するようになる。人生のアイデンティティの再確認を必要とする、ぎりぎりの状態の人のためにやってくる超自然的な助け。2度で、いままでの主観的な獅子座の心を捨てた後の、血の入れ替えのようなプロセスだ。現実に危ないところで偶然のように命が助かる、という体験をしている人が、この度数の人に多い。

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これは先ほどの乙女座2度のパートオブフォーチュンで
自分の自我を捨てたことによって得られる守護、加護とも言える。

度々、彼のサビアンシンボルでは自然界の働きというワードを目にする。
きっと目には見えない世界の何かの意図によって彼は生かされ
そして守られてきたのだと感じる。

彼自身は守護天使に守られながら、彼自身の存在が誰かにとっても
守護天使の役割を果たしていたのかもしれない。

太陽乙女座7度。サビアンシンボルは
ハーレム
情感やリビドー、あるいは性愛的な感情などの、より屈折したあらわれに対する関心。ハーレムで待っている女性たちは、拘束された身分におかれている。つまり愛着とか、欲望とかに、人生の主導権を握られた人物を暗示する。こうした立場の場合、健康な子供のメリーゴーランド遊びのように生命の躍動感を楽しむのではなく、もっと微妙でもっと屈折した感情表現に通じてくるものだ。魅力や、性的な磁力などをあやつって、ハーレムの主であるサルタンを引き寄せる技巧は、この度数の持ち主が、自分では動かずに、人を動かす技術にたけてくるとかであらわれてくるケースも多い。情感的なものへ依存している生き方、情念や情愛を通じて、拘束し拘束される関係に生きること。6度と、7度の対比は、同じ主題を扱いながら、狩猟民族的な、自分から行動する、という生き方と、農耕民族的な、ほしいものはじっと待って引き寄せるという姿勢の違いがあらわれている。

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なかなか紐解きの難しい太陽のサビアンシンボル。

しかし、表向きの彼のイメージを少し思い出してみると
このサビアンシンボルを誇張させたイメージをマスコミやメディアが
多くの大衆たちに対して植え付けたかったのかなと感じる。

確かに太陽星座であるから「彼らしい」と感じるかもしれないが
彼はすでに「自分らしさ」への憧れを捨て去ることを
神との契約によって義務づけられていることを踏まえると
イメージ操作としての利用された「太陽」といったところだと思える。

太陽星座はこのようにして、彼だけではなく、他の多くの人にとっても
「憧れ」だったり「理想的な生き方」だったり「熱望」となって
表されていることがとても多い。

本来のその人らしさとはまた異なる部分であることを
理解しておいた方がいいのではないかと思う。

そして、人生の後半の課題となったであろうドラゴンヘッド天秤座24度。
サビアンシンボルは左側に3番目の羽をつけた蝶

生命力や霊感、宇宙的なエネルギーの予期せぬ動きに対して、柔軟な応答力を身につけなくてはならない。というのも、この度数を持つ人は、21度であらわれた海という宇宙的な生命の力が、つねに潜在的な予期せぬはたらきかけをして、豊かではあるが、言葉や知性では対応できない未知の変化にたびたび遭遇するはめになるからだ。23度で、強い力がはたらく瞬間をつかまえる技術にたけてきた。このおかげで、運命は激しい変化をしつづける。衝撃に対する内的な強靭さを要求されている。つねになにかの実りある潮流に反応し、動かされる。後から納得できる予期せぬ運命の変化も、その瞬間には、心がくじけそうになる。自分の内側からくる変化を受け入れること。変化するほど、成長できる人だ。

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予期せぬ出来事。想像できなかった人生の変化の波。
それに対して感情が飲み込まれることなく対応していく柔軟な心。
これこそが彼にとって大きな課題となって何度も人生に立ちはだかった壁。

多くの犠牲を払って、誰もが手にできるものではない地位と名誉と成功。
人気と認知、そして豊かさなどを手にすることができた。

そうなってくると、人生に立ちはだかる壁も自分でなんとかして乗り越えようと自力を使いたくなるのは当然のこと。

しかしこういった課題は、外側の現象として訪れるけれども
解決すべき方法はすべて自分の内側でしかないということ。

自力というのは、なんとか自分でコントロールしようとすること。
それができることと、できないことがある。

目の前の現象、現実において、私たちは自力でそれをなんとか頑張って対処しようとしてしまうけれども、そうしてもうまくいかないことがほとんどだ。

そのことを学ぶ必要が彼にはあったのだろうと思う。
そうすることで、本来の彼らしさが目覚める手助けになることにつながるからだろう。

木星天秤座29度。サビアンシンボルは
世代から世代に伝達可能な知識に到達するための、人類の広大で忍耐強い努力
霊的なコミュニティを知覚することを学んだ存在は、遺伝や血筋というものからははっきりと意識的に離れたところで、多くの人が、人間的な生きた意識を通じて、進化に参加していることを知り、ここで自分も社会に意識的な参加をしようと決意する。主観的な牡羊座から乙女座までは、個人のおかれた具体的な条件、血筋や才能に寄りかかる傾向があった。この天秤座の度数では、そうした条件はすべて超えられ、あらゆるものは無条件となり、自覚的な集団や進化への参加だけが、すべての鍵を握っていることを深く理解する。個人の孤立感は、ここで根絶やしにされるといえる。人々との本当の意味での深い共感。この度数をもつ人は、自分の意志で積極的な社会参加をする。助け合う本当の能力が芽生える。

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この天秤座木星にこそ、彼の使命の本質があるように思う。

血のつながりでは得られることができなかったところから離れ
多くの人に夢と希望を与えながらも、新たな霊的なつながりでのコミュニティ、つながりを持ちたいと感じていたのではないかと思う。

人々との一体感をエンターテインメントの世界で実感できたからこそ
この天秤座木星の意味が理解できたのではないかなと感じる。

自分の意思でこれからの世界を社会をより良いものに変えていきたい!
その根源がこの木星のサビアンシンボルに表されているように思う。

海王星蠍座3度。サビアンシンボルは
隣人の協力を得ての、小さな村での棟上げ式
人が住む家は、人格とか精神構造の象徴でもあるが、こうした建築のために、隣人が集団で仲間意識をもって作業することは、ベーシックな部分での共感の感情を形成する。この度数を持つ人は、人と協力してなにかを成し遂げる、ということを通じて人格形成するタイプの人だ。一緒に同じものをつくり上げた時の喜び。蠍座は共有される感情の星座だが、1度のように受動的な姿勢ではなく、創造の行為のなかでの人との親しみに満ちた共感が形づくられていく。積極性で、過去の思い出にひきずられる心(2度)を、ふっきらなくてはならない。プロダクションのような、複数のスタッフとともに、なにかをつくる仕事。もちろん建築関係も、縁が深い。みんなでつくり上げる、というイメージにあこがれているのだ。

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人生の後半において、この海王星のサビアンシンボルの本質を
叶えていきたいという願望が生まれはじめたのではないかと思う。

公の自己においては多くの人とつながり、世界や社会を変える
コミュニティを育んでいきたいという夢を持ちつつも

本来の自己としては小さな夢の実現を図るために
本来の自分を理解してくれ、寄り添ってくれる、気持ちが分かり合える
家族というカタチにこだわりを持ったのではないかと感じる。

家族とは人生の共同作業のメンバーでもあるから
小さな自分と親しい人たちとのつながりも深めていきたいという
夢があったのではないかと思う。

土星射手座20度。サビアンシンボルは
古風な東北の村人たちが、夏のあいだ、凍結した池から氷を切り出して使う
季節の変化について知識があれば、いつ食料や必需品が失われるか、近い未来になにが必要か正確に予測できるし、将来のために、万全な準備ができる。未来の計画は、過去に対する知識によってのみ矛盾のない予測となる。この度数を持つ人は、先見的な視野をもって、自分や人々の暮らしのために、準備をすることができる人。また蟹座の14度と同じくシンボルに東北という方位が使われているが、これは「永遠の北」を暗示する、究極的な知恵の印だ。そこで、この度数の人の未来予測は、単に具体的な面で発揮されるだけでなく、深い意味での人間の存在性の維持にはなにが必要かを厳しく見つめていることになる。魂や、精神面でのサバイバルにも関連している度数だ。

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この土星は課題というよりも、もっと大きな魂を目覚めさせる
スイッチ的な役割を果たすものではなかったのかなと感じる。

これから迎える私たちの未来。
きっと彼にはその未来がイメージできていたのかもしれない。

それは単に楽しく、豊かで、しあわせなものではなく
もっと厳しい現実であることをどこかのタイミングで知ってしまったから
彼は目覚めるしかなかったのではないかと思う。

何から目覚めたのか?

それは、今目の前に見える現実が現実ではないかもしれないということ。
目には見えない世界がじつは現実かもしれないという事実に。

この土星は彼を目覚めさせもしたけれども
彼を失わせるキッカケにもつながったのではないかなと感じる。

そして、最後の天体はキロン。これは天体ではなく感受点。
水瓶座20度。サビアンシンボル
伝言を運ぶ大きな白い犬
勇敢で不屈の精神をもつ人は、困難な状況のなかでもしっかりと信念にもとづいて強く生きることで、結果的に自己のもっとも奥深いところからやってくる、霊的な言葉やメッセージを受け取ることになる。絶望的な事態のなかでは、個人の深層の目的や、意志が明確になりやすいのは当然だが、とくにこの度数の持ち主は、はっきりとした自覚を獲得することができる。惰性や破壊力に対して抵抗し、戦うことで、霊的な意識が発達する。この度数を持つ人を見ているとなかには夢で霊的暗示を受ける人もいる。個人に役立つメッセージにとどまらず、集合的に役立つ啓示を受け取る。自然界からもたらされる直観ではなく、むしろ"見えない政府"といわれる、神秘的な世界から、メッセージを受け取る特殊な能力だ。水瓶の16度以後は、個人にだけ役立つ情報には関心がない。きわめてマクロな視野で、集合社会的な状況に対する解答を得るということが多いのだ。

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彼は土星によって目覚め、そしてキロンの才能を活かして
この世界の真実を知っていったのではないかと感じる。

きっと彼には多くの人の未来と自分の未来が
鮮明にビジョンとして観えていたのではないかと思う。

ただ、音楽が好き!ダンスが好き!エンタメが好き!
という純粋な想いから始まって

それらを通して、より良い世界を魅せていきたい!と思いつつも
現実の世界と見えない世界とのどちらともつながり
メッセージを受け取ることで落胆し、意気消沈することも多かったはず。

目覚めとは、時としてとても残酷な現実を知ることになるからだ。

夢のような世界で楽しく生きていられればどんなにラクだったか。
そんなことを何度も懐古したのかもしれない。

しかし、与えられた使命、用意された課題となる壁。
知るべき世界のシステムと真実。
それによって促される目覚め。

そしてそれらの体験や経験を通して、チャネリングの才能が開花し
未来予測が明確にできたからこそ、憤り、焦る場面も
人生の後半においては多く見受けられたのではないかと感じる。

多くの人の人生においても同じくで
彼の人生においてもまた、目覚めの道へとつながる
光と影を体験する必要性があったのだと思う。

それでは次はインド占星術による解説を行いたいと思います!


*今回は事例としてサビアンシンボルのみを扱いましたが
個人メールセッションではさらに深堀した魂の意図を
宇宙からのメッセージとあわせてお伝えしています✨
ぜひ気になる方は下記の記事をお読みください!


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