群馬県立近代美術館2021/10/9
18世紀、文人画などの中国絵画に影響を受けておこった南画は、はじめ関西で描かれ、確立された後、各地へと伝播しました。江戸時代後期には、さらに地域ごとに独自の展開を見せながら広く愛好され、近世絵画史を彩る人気画派の一つとなります。 谷文晁は、18世紀から19世紀にかけての江戸画壇で中心的役割を担った画人で、関西とは異なる展開を見せた関東南画の大成者です。ありとあらゆる画技を学び、独自の画風を作り上げました。様々な文化人たちと交遊するとともに、立原杏所や渡辺崋山、椿椿山、高久靄厓