#7 アートから学ぶ写真のリアリズム
こんばんは、yuki です。
写真を抽象化したり、色を変えたり。
リアリズムを崩していいものか。
一度は思い至ったことがあるはず。
特に準広角に恋した私にとっては、
“準広角は、リアルな質感や立体感を反映できれば、
より画角が活きてくる”
と導いたので、リアルを追求するべきか?
と思い悩むワケです。
いやそうじゃない、と心が叫んでいる。
今回は、
写真のリアリズムについて、
アートからヒントを得て、
私が思うことを綴ります。
◇印象派 クロード=モネ
私は印象派の優しい絵が好きです。
特にクロード=モネ。
写真の発明によって、
被写体を忠実に描くこと(写実主義)から
解放され印象派が生まれるワケですが、
印象派の絵は、
光や色を点で表すところ、
日常のリアリズムを画家が感じたように
描き取るといった観点は、
くしくも?
現代の写真と通ずるところがあると思う。
また、現代においては、
わざとボカしたり、ブラしたりという
印象派写真とか、ICMという
ジャンルも確立している模様。
ラインでなく、不揃いな点で
表現することで外形が柔らかくぼけて、
不思議と立体感がある絵にみせる。
印象派はパレットの上で混色せずに、
原色をのせていく、いわゆる筆触分割
という手法で発色が良くなり、
まばゆい光の表現ができるのだそう。
まるで、RGBの光の三原色みたいだ。
ちなみに、黒と白は使用しないそう。
lightroomでいうところの、
カラーグレーディングのようでもある。
どこのピクセルにどの色をのせるか。
画家のセンスで、色合いは変わってくる。
夕焼けが暗いと感じたり、眩しいと感じたり。
紫に感じたり、橙に感じたり。
画家が各々解釈した光や色は違う。
モネの睡蓮を眺めていて、感じたこと。
それは、質感や立体感はリアルでも
被写体に対して解釈した光や色は、
その表現は感じたままに自由なのだと。
(※客観的な現実を求められるカタログなどは別)
◇オラファー=エリアソン
現代アーティストのオラファーエリアソンは、
哲学的にアートと私たちの関係性を暴露。
だいぶんと以前、カメラに興味もなかった頃、
「視覚と知覚」「理論と哲学」「主観と客観」
といった側面からアートを考えた、
「オラファーエリアソン視覚と知覚」の
上映会に参加した時に、腑に落ちた言葉があった。
「現実は あなたの主観次第」
日時は不明だけれど、オラファーは
下記のコメントも残している。
みる側の想像力という主観によって、作品は変化する。
つまり、感じ方、捉え方は人それぞれ。
===
今、麻布台ヒルズギャラリー開館記念として、
オラファー・エリアソン展が開催中です。
点数少ないけど、ぜひ。
2024年3月末までです。↓
◇ BYREDO
香水のBYREDOは、
ブランドアイデンティティが深い。
香りを「見えないアート」と解釈し、
プロダクト全般には、シェークスピアの
『物語を伝えるという精神』
を取り入れているという。
とBYREDO創設者のベン・ゴーラムは語る。
「写真」とも考え方がとっても似ている。
と思いました。
ここでは、嗅覚についてだけれど、
五感は、主観的な感じ方に大きく左右されるもの。ぜひ記事を読んでもらいたい↓
写真は、何かを感じて撮るときにはすでに
主観的な思い入れがあるはず。
しかし、表現はお好きに。っていっても簡単じゃない。
私の憧れの準広角は、エッセイな画角でもあり、
ココにいる。という現在進行形からちょっと先の
「未来、希望、将来」を内包したイメージ。
(#4話もミテネ)
そのイメージを色や光で写真にどう落とし込むのか、
今まさにモガいてます…
色ありきの形なのか。
形ありきの色なのか。
モネが表現したように色が織りなした形、
を表現できるようになりたい。
☾
次回は、再来週 2024/4/5 (金)公開、
写真って曖昧なのよね、だからエモいがうまれる。
ってお話しです。
ではまた、午後9時に(-′д`-)ゝ
※共感できたところあったらぜひ教えてください。
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© 2024 yuki
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