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2023年版世界長者番付を解析!経済状況とトレンドが見える?

フォーブス誌が2023年の世界長者番付を発表し、フランスの高級ブランドグループLVMHベルナール・アルノー会長兼CEOが推定資産額2110億ドル(約28兆円)で初の首位に輝きました。今年のランキングは37回目で、資産額10億ドル以上のビリオネアが昨年の2668人から2640人に減少しました。

LVMHの好調により、アルノー氏はイーロン・マスクを抜いて世界一の富豪になりました。フランス人が首位に立ったのは初めてです。
一方、マスク氏はツイッターの買収やテスラ株の下落で390億ドル減り、1800億ドルで2位に入りました。
アルノー氏は、ディオールやルイ・ヴィトンなどLVMHの多くの高級ファッションブランドを持ち、「フランス・ファッション界の帝王」「ファッションの法王」とも呼ばれています。

では、このランキングは私たちにどのような関係があるのでしょうか?
実は、億万長者ランキングは最近の経済トレンドや機会を示す情報リストでもあります。

世界経済の状況を見ると、過去1年間における下降圧力が大きいことが分かります。今年は2640人の起業家がランクインしましたが、昨年よりも28人減少しており、総資産額も10%減少しています。

また、業界別に見ると、コロナの終焉に伴い、奢侈品業界が最も回復力が強いことがわかります。過去1年間で、アルノー氏だけでなく、エルメス、ロレアル、シャネル、グッチのトップも富裕層の世界トップ50に入っています。コロナが終わった後、最初に消費者信頼が回復するのは富裕層で、彼らが愛する奢侈品が売上を伸ばしています。

しかし、奢侈品業界と比較すると、他の業界はそれほど好調ではありません。小売業、不動産業、医療・健康業界、金融サービス業界様々な業界の業績が以前よりも低迷しています。

億万長者ランキングを通じて、経済トレンドや各業界の機会を把握することができます。これにより、ビジネス戦略や投資判断を行う際に役立つ知識を得ることができるかと思います。


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