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前後開脚でもう一歩の人向け【前脚をもう一段柔らかくする為のストレッチ方法】

今日は前後開脚についての話をします。

前後開脚であと一歩のところまで来ているんだけど、お尻がつかない人。

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そんな人がお尻がつくようになる為の練習方法についてお話します。

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なぜお尻がつかないのか?

結論から言うと、太ももの裏がまだ硬いからです。


股関節がこういうように動けばよいのですが。

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お尻がつかない人は、ある程度動いた後で、残りの動きは背骨の動きで代償してしまっています。

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坐骨に近い部分の筋肉が固まりになって動いていない状態です。

でも、ここでやっかいなのは、それなりには伸びていることです。


それなりに伸びているので、ストレッチをした時も伸びやすい部分だけ伸びてしまい、硬い部分に刺激が届きません。

その為、いくら練習しても硬いところが硬いままになってしまっています。

練習では、その硬い部分にアプローチする必要があります。


では具体的な練習方法をご紹介します。


1,イスに太ももを乗せる

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イスに太ももを乗せて、坐骨を落とします。

テコが働きやすくなること、力が抜きやすくなることで、お尻が落としやすくなります。

その結果、股関節に近い部分の太ももの裏側を感じやすくなります。


5呼吸、もしくは30秒キープしてください。

気持ち良く伸ばせているのであれば、もしくは痛みや怖さがないけどイマイチ感覚を掴めない場合は長くキープしても大丈夫です。


〇練習のポイント

練習のコツとしては

【膝よりも股関節を下に落そうとすること】

です。

それによって、自然と背骨ではなく股関節支点で前屈する感覚が養われます。


【落とす】ではなく、【落とそうとする】位のつもりの方が練習が上手くいきます。

重力を上手く使うことで、力みがとれ、硬い部分にアプローチできるようになります。

また、地面から浮いているので坐骨が動かしやすいです。


2,イスに踵を乗せる

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1と同じ事を、イスに踵を乗せて行います。

ブロックがなければイスに寄りかかっても大丈夫です。

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〇注意点

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膝を下に押さない様にすること。

踵でイスを押すことで膝を守ります。

膝が怖い人は、少し膝が曲がった状態になっても大丈夫です。


3,ヨガブロックに足を乗せる

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2と同じことを前後開脚の体勢で行います。

ここまでくると、伸びづらかった付け根の部分や内ももの伸びを感じられるようになります。


手でしっかりと支えつつ、膝を下に押さない様に注意しながら、坐骨を落としていきましょう。


後はブロックから降りても同じ感覚でやれば、自然と前後開脚でお尻が落ちてくれますよ。

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発展法

この練習は前屈系の他のポーズにも応用可能です。


イスではなく壁を使って坐骨を落としてストレッチができれば…

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立位での頭を膝に着けるポーズになります。

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上のポーズを床に向かってやればパールシュボッターナーサナ。

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また、ダウンドッグで坐骨を持ち上げる感覚にもつながります。

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この練習法は、太ももの裏の柔軟性が必要なポーズ全ての準備ポーズとなりますよ。

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まとめ

この練習はとっても柔らかくなりますが

・膝を傷めないように注意が必要なこと

・ある程度柔らかい人でなければ難しすぎてしまうこと

があるので、タイトル通り【前後開脚でもう一歩の人向け】の内容だと思って受け取ってくださいね。


みなさんの練習が心地よく力強いものとなりますように。


動画で見たい人はこちら

https://youtu.be/5qIc9NiaGbY


ライタープロフィール

ハトのポーズ


■芹澤宏冶(せりざわこうじ)

身体の硬い人の為のパーソナルヨガスタジオ顔晴る(がんばる)ジム代表

■ストレッチトレーナー10年。ヨガインストラクター8年 。少林寺拳法四段。元立教大学体育会少林寺拳法部監督。

■17年でのべ40000レッスン。

■開脚本2冊執筆。発行部数計70000部

■身体の硬い人はいません。いるのは身体が硬くなる使い方をしている人だけです

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