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幼少期から大人にかけて無意識に学んだ事を意識的にアップデートしていきたい話。

 常日頃、知識をアップデートする必要がある分野と、そうではない分野の仕分けが大切だなと考えています。

 例えば、こちらの記事。

 身体の有意差、ホルモンバランスなど他には要素もあると思いますが、男女によって思考や感性が異なる、つまり脳が異なるという意見は多いと思います。特別、男女差について研究した訳でもなく、論文を読んだ訳でもなくこうしたバイアスに囚われる事(私も)は本当に面白くすら感じています。

 どこで読んだかは忘れてしまいましたが、「野球選手をはじめとしてスポーツ選手には早生まれの割合が少なく(勿論日数の少なさも加味し)、それは幼少期における体力差から、周囲からの肯定的なフィードバックが足りない事に起因する」という趣旨の話も思い出します。
 これは、幼少期の明らかな体力、知力の差から先生や親をはじめとする大人から賞賛される機会が少ない事、そして周囲と比較して自己肯定感を保つ事が早生まれの人の方が難しく、その事による機会損失が影響していると言われています。

 詳しそうな記事はこちらに。

 これらの研究の本質的な真偽は正直、これらの情報だけでは分かりません。二次情報や三次情報に触れる事だけで分かる事ではないと思うからです。(コペルニクス的転回を常に考えています)
 唯、今の研究段階においては最新の情報を常に参考にしていく事が非常に重要だとは思います。

 哲学者であるショーペンハウアーの「読書について」という本がとても好きでよく読むのですが、簡潔にいうと「只々読書するやつは馬鹿になる、自分で考えられなくなり、他人の頭の上だけで考え始めるから」という趣旨の内容が書かれています。そこにとても共感しています。
 ものの捉え方、考え方、趣味嗜好、ひいては価値観に至るまで、その人なりのものが形成されていく事が美しいと、私は思います。(抽象的な表現にはなりますが)
 その為、例えば哲学もそうですし、文学や科学などにおいても「自分の考え」というものが無い限りどんなに知識を詰め込んでも新しいものは生まれないと思います。新しいものが生まれないということは、その知識は十分に生かされているとは思えないのです。

 それと同時に、最先端の知識を勉強し続ける事もとても大切だと思います。特に幼少期から大人に至るまでの間に無意識に学んでしまった事、これらは周囲のバイアスがかかった知識であったり、現代では間違っている事が実証されている知識である事も十分に考えられます。
 冒頭に紹介した2つの事例をふと思い出したので、そんな事を考えつつ、最先端の研究や論文の考えも参考にしつつ、古くからある哲学や文学にも触れる事で、うまくバランスを取ってバイアスを解除しながら「自分で考える」事を日々忘れないようにしないといけないなと考えています。

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