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東京都下水道経営レポート_非常においしい〇〇! について

 9月24日に「雨水貯留量 雨水タンク 新設住宅数からシミュレーション」の記事を公開しましたが、そのときから、ずっとひっかかっていた掲題の件について、考えてみました。

 以下、東京都下水道経営レポートの財政収支です。
 

抜粋引用:東京都下水道事業 経営レポート2020 28頁目

 2019年度で、
 実事業からの収入は、「下水道料金」項目の1,721億円。
 それ以外の収入は、「企業債」729億円「国債」582億円などは借金と言ってよいでしょう。 「一般会計繰入金」はそもそも足らないから引っ張ってきているということでしょうか。

 実事業の支出は、「維持管理費」1,238億円、「建設費」1,784億円、「改良費」317億円、で小計3,339億円。
 それ以外の支出は、「元金償還金」1,282億円「企業債利子」178億円などは借金返済です。


 実事業の支出は、もちろんコスト削減は必要ですが、実収入の「下水道料金」項目の1,716億円の約2倍の金額であり、そもそも、収入不足するような予算組みと言えます。

 このような予算組みの中で、気になるのは、「企業債利子」178億円です。
 上記、借金必須の予算組みに対して、「企業債」を買ってそして「企業債利子」178億円を受け取る、「非常においしい」と思える商売をしている企業が在るということです。 
 「非常においしい」とは、元金保証で利息も捕り損なうリスクが無いという意味です。

 もちろん、おいしい商売の企業がではなくて、このような予算組みを放置していることが税金を「非常においしい」ものにしており責められる対象だと思われます。 
 一体、責められる対象はどこなのでしょうか?


 もう少し、予算組み、なんとか出来ませんか。

 一般企業ならば、収入の「下水道料金」1,721億円を約2倍にするですね。

 でも、下水道料金は約2倍にできますか? 

 では、支出の「維持管理費」1,238億円、「建設費」1,784億円、「改良費」317億円の小計3,339億円を半分にできますか?

 支出をコストダウンで半分にしますか?
 約2倍もあるということは、この支出は必要なのではないでしょうか。

 雨水の貯留システムは不要ですか?
大雨が降って、都内が浸水したら、どうしますか?


 東京都下水道経営のむずかしさといいますか。

 こんなの世の中にゴロゴロありますよ。

 いや、そうかもしれません。



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