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百合声劇台本「VERMILION STRAWBERRY」

がみのろま特製 百合+サイコパスのスペシャルセットでございます。

※R18ではありませんが、女性同士の恋愛表現や暴力的な表現が苦手という方は閲覧をお控えください。

台本利用規約

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声劇データ

✓上演時間 5~10分程度
✓上演人数:女性2名
✓ジャンル:百合 / サイコパス

あらすじ

アパレルブランドの企画部で働く新人社員・藤蔭苺花(ふじかげいちか)には秘密がある。それは自身が女性しか愛せないということ。そして、会社の先輩である桜葉朱里(さくらばしゅり)と恋人関係にあるということ。今日もまた、飲み会の列を抜け出して、繁華街の路地裏で愛し合う。バレるかもしれない、このスリルもまた苺花を興奮させる。

しかし朱里から別れ話を切り出された途端、苺花は壊れてしまう。

実は社内では2人の関係は知られており、苺花はそれとは知らず他の女性社員から酷い嫌がらせを受けていた。それもこれも女性にモテる朱里を独占したことによる他の女たちからの嫉妬心からであり、朱里は苺花を守るために別れを決めたのである。

華やかなファッション業界に渦巻く、女同士の泥沼人間模様を描く問題作。

登場人物

桜葉 朱里(さくらば しゅり) 
モデルのようなスタイルと整った顔立ち、心の広さから男女問わず人望がある。そして一部の女性には恋愛対象としてモテる。
自身も恋愛に関しては奔放であり、男女や年齢を問わず、そのとき好きになった人と一時の恋愛を楽しみ、次から次へと相手を変えていく。今は苺花を開花させるのに夢中だが、自分のせいで彼女が嫌がらせを受けていると知り、別れる覚悟を決める。

血を見るのが好き。武術の経験があり、女性としてはそこそこ強い。

攻め / 28歳 / 167㎝ / 趣味:カメラ・映画鑑賞・ジム通い・献血

・藤蔭 苺花(ふじかげ いちか) 
新入社員。レズビアン。朱里との恋愛に夢中。
身長は小さめで可愛らしい見た目をしている。社内ではあまり目立っていなかったが、朱里との関係がバレると同時に、酷い嫌がらせを受ける。しかし、本人は大して気にしていない。

男性にモテるため、表面的に付き合ったことはある。(社内では公にしていないが、お金持ちの令嬢であるため、両親に自身の秘密をしられないための隠蔽工作)
そしてお金には不自由していないため、仕事への執着はあまりない。今の仕事は朱里が好きだから頑張っているだけで、他の人間には興味がない。

朱里に別れを切り出され発狂する。

受け / 22歳 / 153㎝ / 趣味:読書・カフェ巡り・ぬいぐるみ収集

・赤井龍(本編に直接の登場はしません)
若手有名カメラマン。父親が自転車に撥ねられる事故に遭い入院中だが、大して気にしていない。(本編とは無関係の人物)

百合声劇台本「VERMILION STRAWBERRY」

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(場面:夜の繁華街の路地裏。繁華街自体は賑わっているが、この狭い道には人通りはない。飲み屋のゴミ箱とかが所狭しと置かれているようなイメージ)

朱里:「苺花、今日も可愛い……」

(場面:キス)
(SE:リップ音)

苺花:「(息遣い少し荒め) 朱里……好き、愛してる」

朱里:「私も……んっ、苺花の耳柔らかくて美味しい」

(SE:舐めてる音と噛んでる音)

苺花:「こんなとこで……ダメ! ん、いたっ」

朱里:「ごめん、美味しすぎて食べちゃった。……でも、血の色って綺麗よね?」

苺花:「えっ? うぅっ……ん」(戸惑いつつも快楽に流されてる感じ)

(SE:舐める音……というか吸う音?)

(場面:朱里、苺花の服から手を忍ばせ、背中や胸を弄りつつ、首や耳にキスをしたり息を吹きかけたりする)

朱里:「こういうことされるの好きなくせに」

苺花:「でも、こんなところで……誰かに見られたらどうしよう……ぁんっ」

(場面転換:ここから昼間の回想/場所:撮影スタジオ)

(SE:時間逆行が分かる音)

(SE:シャッター音など、撮影スタジオだということが分かる音)

苺花:「うわぁ! スーパーモデルのプリンセス・リリィ!! スタイル良すぎで同じ人類である自信がなくなります」

朱里:「そうね。リリィはモデルとしてはもちろんだけど、インフルエンサーとして10代からの人気も高いし、新ブランドのアイコンとしては最適なの。オファーして正解だったわ」

苺花:「さすが、先輩! すごいです。あっ、先輩も今日はカメラ持参なんですか?」

朱里:「カメラマンの赤井龍先生が撮影するって聞いて。もし少しでもお時間あれば、カメラのお話しできたらいいなって思って」

苺花:「赤井先生は先輩の憧れの方ですもんね!」

朱里:「それより苺花。例のサンプルデータは?」

苺花:「あぁ、こちらです」

(SE:シャッター音)

苺花:「(かわいく) きゃっ! もう急に撮らないでくださいよぉ!」

朱里:「大丈夫。苺花はいつだって可愛いから。でも……なんだか顔色が良くないわね」

苺花:「デスクに置いておいたデータをなくしてしまって。徹夜で作り直したので寝不足なだけです。はぁ……。最近、会議の直前に企画書が消えちゃったり、出社したら私のデスクだけびしょ濡れだったり……なんかついてないんです」

朱里:「……そう。さっ、今日こそ早く仕事終わらせるわよ。(小声で囁くように) この撮影終わったらご褒美あげるから」

苺花:「(照れたように) はいっ」

(場面転換:回想シーン終了 / 最初の場所に戻る)


(SE:時間経過が分かる音)

朱里:「……ねぇ、苺花」

苺花:「んっ……なに?」

朱里:「私たち、別れよっか」

苺花:「えっ?! なんで? 急に」

朱里:「飽きたから。年下の女の子を開花させるのも楽しいかと思ったけど、もういいかなって感じ」

苺花:「なんで? 朱里は私のものなのに、なんでそんなこと言うの?」

朱里:「いつ誰が苺花のものになったの? ちょっと遊んであげたくらいで調子に乗らないで」

苺花:「……遊びだったの? そんなの許さない」

(SE:刃物が出てきたことが分かる音)

朱里:「っ?!(声にもならないような恐怖) そのカミソリ……何をするつもり?」

苺花:「別れるくらいなら、ここで死んでやる!!!!」

(場面:苺花、自分の喉に刃先を向ける)

朱里:「待って! 落ち着いて。私だって本当は苺花が好きよ?」

苺花:「今さら遅いよ」

朱里:「信じて。 でも苺花、あなた会社で嫌がらせ受けてるでしょ?」

苺花:「嫌がらせ? あぁ、あれ嫌がらせだったんだ。でも、だからなに?  私が嫌われ者だから別れるの?」

朱里:「そうじゃない。その嫌がらせ、私のせいなの」

苺花:「何言ってるの?」

朱里:「社内で私のこと好きって女の子、けっこう居るの。それで、実は私たちの関係ってバレちゃってて……」

苺花:「それがどうしたの?」

朱里:「え?」

苺花:「私に嫉妬してる子たちなんて、好きにさせとけばいいよ」

朱里:「そんなの耐えられない!」

苺花:「じゃあ、2人で会社辞めよう? それで私たちのこと誰も知らない国で、永遠に2人で幸せに暮らそう? 」

朱里:「そんなの無理だよ。私は今の仕事が好きだし、家族もいるからそんなことできない。……ごめんなさいっ!!!」

(場面:朱里、走ってその場から逃げ出す)

苺花:「(狂気に満ちた感じで) 待って!!! 絶対に逃がさない!!!!」

(場面:苺花、朱里を追いかける)
(場面:2人が抱き合うようにして倒れる→苺花が朱里に馬乗りになる/関係性が逆転するイメージ)

朱里:「どいて! 放して!」

苺花:「黙れ!(殴る) 朱里は大人しく私と付き合ってればいいの。余計なことは心配しなくていいから」

朱里:「嫌! もう私のことは忘れて」

苺花:「そんなことしてあげない」

(SE:なんか石のようなもので殴る音)

朱里:「いたっ! やめてっ!」

苺花:「絶対逃がさない」

朱里:「 いい加減にして!!! 私はあんたみたいなガキに操れるほど甘い女じゃないのよ!!! (反撃にでる)」

苺花:「私のものにならないなら……死ね!!!!!」

(SE:切る音)
(場面:朱里、苺花の攻撃を避けると同時に、苺花を投げ飛ばす)

朱里:「はなせっていってるでしょ!! (苺花が落としたカミソリを拾う) これでもう終わりよ!!!」

(SE:切る音)
(SE:シャッター音)

END


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