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BL声劇台本「ドS先輩の恋愛指南」

BLは美味しいよなぁ。ご飯何杯でも食べれちゃうぜ!

※男性同士の恋模様を描いた作品となります。R指定等はありませんが、ご理解のある方のみ、自己責任において閲覧・上演をお願いします。

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声劇データ

✓上演時間 5分程度
✓上演人数:男性2名
✓ジャンル:BL(ボーイズラブ)

あらすじ

地元の先輩・拓海(たくみ)と同居(シェアハウス)している徹也(てつや)には悩みがあった。それは自身に恋愛経験が全くないこと。今日はようやく女の子とのデートを決めて喜ぶも、どうすれば恋愛関係になれるのかが全く分からず頭を抱える。

そこで徹也は同居人でもあり、イケメンでモテモテの拓海にアドバイスを頼む。すると拓海は「女の子の気持ちになることが大切」といい、徹也を抱きしめキスをする。これが初めてのキスだった徹也は激怒するが、拓海には「俺の気持ちに気付かないお前が悪い」と言われてしまい、若干混乱。しかし拓海とのキスが気持ちよく、胸がキュンとしたのも事実なので、それを伝えると拓海の暴走が止まらなくなる。

設定
ルームシェアしてる(地元の)先輩と後輩 / 本編の舞台はシェアハウスのリビング

登場人物
・拓海(たくみ):先輩 / 攻め / 後輩くん(徹也)にずっと片想い中
・徹也(てつや):後輩 / 受け / 恋愛経験ほぼないピュアピュア系男子

BL声劇台本「ドS先輩の恋愛指南」

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※ 徹也の3個目のセリフに「○○ちゃん」という記載があります。こちらはお好きな名前(女性だと分かる名前)を入れてください。もし思いつかない場合は「ろまちゃん」(著者の名前)を入れてください。


徹也:「よっしゃあ!!」

拓海:「うっせーな。今ドラマ見てるんだから静かにしろよ!」

徹也:「あぁ、ごめんなさい。でも嬉しくて!!」

拓海:「何がそんなに嬉しいんだ?」

徹也:「明日、※○○ちゃんとデートすることになったんです」

拓海:「へぇ。それはそれは何よりで」

徹也:「でも俺、恋愛経験あんまりないから……そうだ! 拓海先輩!」

拓海:「うっせーな。今度はなんだよ?」

徹也:「俺に女の子を口説き落とす方法を教えてください」

拓海:「はぁ?!」

徹也:「拓海先輩って昔からめちゃくちゃモテるじゃないですか。だから、女の子の心を掴む方法を教えてほしいんです」

拓海:「めんどくせーな。そんなこと自分で考えろよ。それに俺、今ドラマを……」

徹也:「(食い気味に) そこを何とか! 教えてください!! ドラマはこれ動画サービスのやつですから、いつでも見れますよね? 俺には明日が全てなんです」

拓海:「ったく。しょーがねぇな。女の子を落とすためには、女の子の気持ちを理解する必要がある」

徹也:「なるほど……でもどうすれば……」

拓海:「じゃあ俺が男をやるから、お前は女の子になりきって反応しろ」

徹也:「えっ?!」

拓海:「予行演習だよ。文句があるなら、もう何も教えてやらないぞ?」

徹也:「文句なんて何もないです!」

拓海:「まずはこうやって隣に座って、肩に腕を回す」

徹也:「いや、いきなりレベル高くないですか?」

拓海:「このくらいのことも出来ないようじゃ……お前に教えられることは何もない」

徹也:「……が、がんばります」

拓海:「そして少しずつこっちに引き寄せて抱きしめる」

徹也:「うわっ、先輩、な、何してるんですか?!」

拓海:「徹也、どうした? これただの練習で、相手は男の俺なのにドキドキしちゃってる?」

徹也:「(必死な感じで)ち、違いますよっ!!」

拓海:「でも、だんだん心臓の音早くなってるぞ? 俺からも聞こえてるんだけど?」

徹也:「や、それは、その……」

拓海:「……てな感じで女の子を動揺させつつ、今度は少し放して女の子を見つめる」

徹也:「は、はい!」

拓海:「見つめているうちに、女の子が目を瞑(つむ)る。ほら、お前も瞑れ」

徹也:「え?! あ、はい!」

拓海:「(可能であればリップ音で) チュッ!」

徹也:「せ、せんぱい……? 今何しました?」

拓海:「キスだけど? そんなことも知らないのか?」

徹也:「いや、知ってますけど、な、なんで、先輩が、お、俺に……」

拓海:「女の子を落とす方法を実践してやっただけだぞ? キスの一つや二つで騒ぐなよ」

徹也:「そりゃ先輩にとっては数あるキス経験のうちの一つかもですけど、俺にとっては……これ、ファーストキスなんですよ?!」

拓海:「知ってる。だから奪ってやったんだよ」

徹也:「え?!」

拓海:「俺の気持ち知りもしないで、平気な顔で女の子を落とす方法教えろとか言うから……むかついたんだよ。だから罰として、お前のファーストキスは奪ってやった」

徹也:「あ、あの……間違ってたらごめんなさいなんですけど……先輩って俺のこと……」

拓海:「……好きだよ!  地元に居るころからずっと。いつかはお前を自分のモノにしてやろうって決めてた。このシェアハウスもそのために借りたし。でもお前は俺に何の興味もないみたいだし、もうこんな不毛なことはやめるわ。俺、明日、ここ出てく」

徹也:「待って! …出ていくなんて言わないでください」

拓海:「自分のことを“そういう”目で見てる男と一緒に暮らすの嫌だろ? それに、俺ももう、色々限界きてるんだよ」

徹也:「拓海先輩……俺、何も知らなくて……ごめんなさい」

拓海:「お前が謝る必要はない。ファーストキス、奪って悪かったな」

徹也:「そ、それなんですけど……先輩、もう1回キスしてくれませんか?」

拓海:「はぁ?」

徹也:「先輩とのキス、一瞬だったけど、すごい気持ちよくて」

拓海:「ここでもう1回キスとかしたら、俺抑えられなくなるけどいいの?お前の身の安全は保証できないぞ?」

徹也:「……や、優しくしてくれますか?」

拓海:「当たり前だ。てか俺とそういうことしちゃうと、もう女は抱けなくなるけど……いいんだな?」

徹也:「先輩が俺だけを見てくれるなら……それもいいかな……なんて。あれ? なんか俺、変なのかな……」

拓海:「こうやって女の子も落とすんだよ、俺は。まぁもう俺もお前も、女の子は必要なくなったけどな」

徹也:「はい……だから先輩、は、早くキスしてください!」

拓海:「そう焦るなよ。お楽しみはこれからだろ? (リップ音) チュ!」

END


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