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人材紹介で働く魅力とは何か

第2回目は、人材紹介業を8年ほど経験してみての自分なりの魅力・やりがいについて書いてみようと思います。
色々と書いていくと当時の気持ちがフラッシュバックしてきて、振り替えるいい機会になりました。
人材紹介をやってみたい方や、既にやっているという方に是非読んでいただきたい内容です。

1.なぜ人材紹介をやろうと思ったか

結論から書くと、エージェントの方に勧められたからでした。
(面接で言ったら落ちるやつですね…)

旅行会社で4年ほど経験があり、そこで転職活動を始めました。
当時の転職理由としては正直に書くと、何となく仕事のマンネリ感や将来の見えなさを感じていました(給与が同世代に比べて低いのと、休みが少ないのもありました)

dodaやリクルートに登録して面談に行ったのですが、当時のdodaでCAだったNさんに会ったのが人材紹介との出会いでした。
教員志望であったこともあり、何となく人事になりたいですという希望を持って面談に行ったのですが、未経験人事の求人は少なく、しかも給与も上がらない、大手志向だった自分にもフィットしない案件がほとんどでした。
(今思えば、フワフワした候補者で注力されないかもしれないですね…)

それでも親身になって相談に乗ってくれ、人材紹介という自分がやっている仕事もあるのでと詳しく内容を説明してくれました。
経験を積んでそれでも人事がやりたいということであれば、再度支援するので、一回見てみませんか?ということでインテリジェンス(現パーソルキャリア)の社員の方にも会わせてもらいました。

話をしていく中で、求職者のフォローや、企業担当として課題解決が出来る点などに魅力を感じチャレンジしてみようと思い、現職のパソナに落ち着いたというわけです。
当時インテとパソナを比較したのですが、フラットに支援していただいたのは感謝でしかありません。。

2.人材紹介の魅力とは(RA)

企業担当側をRAと呼ぶのですが、入社後はITマーケットを支援する部門のRAに配属となりました。
求職者側(CA)がやりたかったのですが、まずは企業側からスタートということでRAになりました。
自分は出来るぞと意気込んでいたのですが、いきなりのテレアポでガチャ切りされたり、開拓できたとしてもなかなか応募が集まらなかったりと最初の3か月は苦労したのを覚えています。

その後は、いいクライアントを引継ぎさせていただいたり、自身で開拓した企業から良い案件をもらえたりと少しずつ結果が出るようになり、数字も残せるようになってきました。

RAをやっていく中でやりがいと感じるのは、①企業の成長に寄与できることと、②経営者と直接会話することができる点にあると思います。

①企業の成長に寄与できること
8年前当時担当していた企業が、マザーズに上場し、東証一部上場(現プライム市場)していく姿を見させていただきながら、それに伴った人材採用にもかかわるチャンスがありました。
企業のフェーズが変わっていくのを間近で見るのと同時に、課題をヒヤリングする中で、自分もその企業の一員となった感覚で仕事ができました。
(実際にパートナーと言っていただけたのは非常に嬉しかったです)

②経営者と直接会話することができる
これも私のような若造が、百戦錬磨の経営者の方と話すのもそうですし、採用のプロとしてアドバイスを求められる経験ができたのは自身の成長にも大きく繋がりました。
こちらも自分を対等なパートナーとみていただき、良い方を採用できると事業が一気にグロースする様子を近くで見せてくれたのも非常に良い経験でした。

他にも魅力を上げるとキリがないのですが、この辺りにしておきます。

3.人材紹介の魅力とは(CA)

私が憧れていた求職者側であるCAについても書かせていただきます。
現在(2023年8月時点)、「転職の魔王様」という成田凌さんが主演でエージェントを描いたドラマが放送されていますが、本質をついていると思います。
私の場合、RAをある程度経験したのに、両面という形でCA業務にもチャレンジすることになりました。自分が担当している企業の案件を、ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトなどの媒体と呼ばれるサイトからサーチをしてくることになります。

CA業務のやりがいは①求職者の転職決定に立ち会えること、②中長期でお付き合いが出来ることにあると思います。

①求職者の転職決定に立ち会えること
これはどのCAに聞いてもやりがいの瞬間だと思いますが、転職相談に来た方に理想の転職先にエスコート出来た際は、一緒に喜びを分かち合うことが可能です。
転職はあくまでも手段であり、その方が抱えている何らかの課題に対して、解決が見えた瞬間だと思うのですが、自分事のように嬉しいですし、これまでにご支援した方はすべて覚えています。
書類の添削、面接対策、家族への相談の仕方、退職交渉のアドバイス等、我々が出来ることは限られてはいますが、しっかり向合うことで良い支援ができればと思っています。
(これは自分が転職の際に受けたサービスが良かったというのも大いに影響しています)

②中長期でお付き合いが出来ること
このケースはそこまで多く作れてはいないのですが、転職後も連絡を取り合える関係の方が数人いらっしゃいます。
転職先で出世されて部門長として求人を依頼いただいたり、知人で困っている方をご紹介いただいたり、時には業界の情報交換をさせていただいたり、数年後に転職相談をいただいたりと、多岐にわたる形で繋がっております。
ご支援した方が活躍しているのは一番うれしいですし、自分もエージェントとして頑張っていることを共有できるのもモチベーションに繋がっています。

4.まとめ

この先にマネジメントの魅力や職種ごとの魅力など書きたいことはあるのですが、この辺で締めさせていただきます。

共通することとして、RA/CAともに、点ではなく線で支援することが可能な点が魅力です。
転職や採用という一部分だと捉えられがちですが、大事なのは企業や個人が活躍することであり、そこまで見届けるのが大事だと思います。
普段数に追われると、本質的な支援が見えなくなることもあると思うので、自戒の念も込めて最後に記載させていただきました。

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