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急な夫の転勤、ワーママの私が単身赴任ではなく「家族で引っ越し」を決めたわけ

1年前の3月、京都から九州へ家族で引越しをしました。夫が、九州への人事異動が出たからです。
 
まさか、人事異動が出るとは。
晴天の霹靂でした。
 
私には、3歳の娘、0歳の息子がいます。
息子の育休中で、職場復帰の目途も立てていました。

「家族で引越し」か、「夫が単身赴任」をするか。転勤先の九州は、友達も親戚もいない、縁もゆかりもない場所。
 
復職のことや、引っ越しによる子どもへの影響、持ち家などの悩みを抱えながらも、最終的には「家族で引越し」を決断します。

今日は、そんなお話です。

■悩み


その①「私の職場復帰は、どうなるのか」


人事移動がでたとき、0歳の息子の育休中。育休終了の時期は、会社と調整を済ませています。
 
「家族で引越し」をする場合、育休の延長ができるのか。
延長できないのに家族で引越しをしたら、退職しないといけません。
 
辞めたくはない。でも、辞めないといけないかもしれない。どうなるか分からない状態が、不安でした。

その②「長女の保育園は、どうなるのか」

当時、3歳だった長女は、保育園に登園していました。
何か所も見学に行き、待機児童を経て、やっと入園できたところ。
 
引越しをしたら、また新しい保育園探し。
そもそも行った先で入園できるのか。
子どもは新しい場所で慣れるのか。
子どもにどんな影響がでるのか分からず、心配でした。

その③「持ち家を、どうするのか」

中古のマンションを、2年前に購入したばかり。
壁紙やフローリングも全て自分達の好みでリフォームし、こだわりの詰まった、お気に入りの家でした。
売却するのか。貸し出すのか。大金が動くため、悩みました。
 
最終的には、ある出来事により、「家族での引越し」を決断しました。
 

■決断できた出来事

休日になると、我が家は、よく公園に行きます。
おにぎりをもって、公園でピクニックしたり、ブランコで遊んだり。
なんでもない日常ですが、私にとって、とても幸せな時間です。
 
その日も、悩みを抱えつつ、公園へ。
ブランコで遊ぶ、夫と娘が遊んでいます。
娘は、最近まで怖がって一人でブランコには乗れませんでした。
そのブランコに一人で乗れるようになった娘。その様子を、目を細めて見ている、夫。

「この幸せな時間を、会社の都合で、減らされたくない。
家族の時間は、私にとって一番大事だ」

今は子どもが小さいので、公園で遊ぶ時間も、スーパーへの買い出しも、家族で行動することが大半です。
 
成長したら、子どもは友達との時間を優先すると思います。
かつての自分が、そうであったように。
 
その時になって、「家族の時間をもう少し持ておけば良かった」と、後悔したくない。
子どもと一緒に、家族で過ごせる時間は有限だ。
こうして、「家族の時間」のために、「家族で引越し」を決断しました。

■悩みのその後

 実際に引っ越しをしてみて、それぞれの悩みはどうなったかというと、

悩み①「私の職場復帰は、どうなるのか」


育休期間の延長(2年追加)は、認められました。
ただし、2年の期限内に夫が再度転勤となり、京都へ戻れなかったら、私は退職しなければなりません。
私は、可能なら、職場復帰したいです。
育休前に、やりがいを感じられるプロジェクトの担当ができるようになりました。復帰したら、そのプロジェクトに戻る予定です。
でも、育休の延長期限内に、夫が再度転勤で京都に戻れないなら、退職しなければならないのです。

悩み②「長女の保育園は、どうなるのか」


 長女は、保育園ではなく、幼稚園へ入園しました。私が育休中のため、保育園は利用できなかったのです。
 
新しい環境に慣れるのだろうか、という当初の私の心配をよそに、「今日も幼稚園を楽しんでくるね」と笑顔で登園しています。

悩み③「持ち家をどうするのか」


持ち家は、「売却」しました。
売ると決めてから、3か月で売却。
購入金額よりも、高値で売却できました。

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「悩み①職場復帰」は、これから先どうなるか、分かりません。泣く泣く退職しないといけないかも。

それでも、家族で引越しをしてよかった。
当時ハイハイさえできなった長男は、歩けるようになり、「パパ、ママ」と、話せるようにもなりました。
イヤイヤ期で大変だった長女は、ずいぶんと成長して、「ママいつもありがとう」と気遣いまで、できるように。

そんな子どもたちの日々の成長を、家族で共有できています。たとえ、退職せざるを得なくなっても、後悔はありません。
(ちょっと、悔しいけど…ね)
 
家族で、子ども成長を見守れる日々の生活が、幸せ。
家族で、笑い合える時間が、幸せ。
何気ない日常を家族で過ごせている今、幸せ。
 

■最後に

 
夫の人事異動の辞令が出た時、私はずいぶんと悩みました。
仕事も家も家族も、全てを失いたくなかったから。
人生の岐路に立ったとき、「何が一番大切か」で、決断しました。
もちろん、退職しなければいけない状況となったら、悔しいです。でも「一番大切なものさえあれば、どうにかなる」と、最近では思えるようになりました。
 
1年前の私に、家族の時間のために引越しをして、今、幸せだよと伝えたいです。
 
 

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