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ふもとっぱらの爆風対策を真剣に考えてみた

「テントの墓場」との忌み名を持つキャンパーの聖地ふもとっぱら。2024年年明けにも最大風速19mもの猛烈な風が吹き荒れ、テントが崩壊してしまう動画がYoutubeでも多く見ることが出来る。

いつかは
ふもとっぱらでキャンプしたいと思っている私には決して他人事の惨事ではない。
いま私が持ってるギアでふもとっぱらへ乗り込むなら間違いなくテントはHuskyFelenを旗艦にする。

(このガイロープの張り方で最大風速12mでも室内は揺れる事無く過ごせた)

ポールが太くテント幕の外側にある外骨格構造なのでポールに直にガイロープを結びまくり360°ロープでがんじがらめにしてしまえばイケそうなイメージがある。あくまでイメージ。

今回は購入したばかりの安価なドーム型テントを、無理矢理ふもとっぱらの爆風にも耐えられる仕様に変えてみたいと思います。

(ザキャンパー・ダブルウォール・ドームテント 3-4人用 新品6千円台で何とスカート付!)

断っておきますが風速10mを超えるような状況下でのキャンプは、何が飛んでくるか予測不可でありテント倒壊の恐れもある為大変危険です。テントメーカーも推奨してません。以下に記す強風対策は予測のつかない突風などに有効ではと記すのであって、強風下でのキャンプを促すものではありません。
強風下のキャンプは「撤退する」がベストな選択。キャンプ続行は自己責任になります。また風対策で一般的に奨励されているガイロープの増やし方や張り方、長いペグの使用や抜けにくい挿し方などの基本的対策は当然やるべき事なのでここでは割愛します。「風対策  テント」などで検索すれば容易く見つかりますので、ここでは更に堅牢にする為の措置を考えてみます。では本題。

購入したザキャンパー ダブルウォールドームテントは、細い仕様に差異はあるが基本形はFLYTOPのドーム型に瓜二つの上から見たらX字状にポールがクロスしてるだけのごくごく普通な形のドーム型テントです。インナーテントのスリーブにポールをクロスに通して立ち上げたら、フライシートを被せるだけの内骨格構造のテントです。

(Azarxisの交換用アルミポール404cmがドンピシャサイズ)

先ずヒントを得たのは毛利元就の「三本の矢の教え」。太いポールに替えたいのが本音だが自作か特注しない限り無さそう。でも汎用型で類似したデザインが沢山出回っているこの型のテントには互換性の効きそうな交換用ポールが市販されている。「太いのがないなら細いのを足して太くすりゃ丈夫になるんでね?」という発想である。↑の写真のAzarxisのポールを購入。因みにTRIWONDERにも同じポールがあるけどこの「Azarxis」読み方分かる方いらっしゃいましたらご教授お願いしますm(_ _)m アザーシス?エゼルキス?中国みたいだけどよく分からんです( ̄▽ ̄;)

↓の写真のような留め金具は自作してインナーテントにぶっ挿してみる(笑)
この構造、勝手に「ツインポール」と呼ぶことにします

(薄い金属板に6.4Φだったかな?穴を開けただけ)
(ポール先端は突起を穴に挿すタイプ)
(最初はスリーブ横に沿わせて紐で結んでみたが⋯)


スリーブ内になんとか2本通せそうなので2本ともスリーブ内に。しかも3~4回転ツイスト状にしてから固定(笑)

2本ずつポールを通す。天井上から体重で圧をかけてみたがかなり強靭な反発力である。もし3本ずつにしたら90kg近い体重の私が上に乗っても曲がらないんでね?くらいに感じた(笑)
だが、風は上から来るのではない横から来るのだ。ペグダウンしてない状態ではあるがしても同じ結果だろう。ポールを横に押してみると•••容易くしなってしまうのである( ̄ω ̄;)アカンがな。
だが弧を描くポールと同一線上の外からの力に対しては押してもかなり強い。
(このことは後述するフライシートへ更に被せる布のヒントになる)
だが斜めからの力に対してはポールが早々としなって踏ん張りが効かない感じ。2本の方が1本の時よりは踏ん張っているけど、風速10mの風の押す力を考えるとあまりにも頼りない。
これはX状にクロスしているポールに横の渡り棒を付けて固定してやれば、ある程度強度UPは見込めるのだが、テントの前後は出入口になっている。ここにも桟を通して固定してしまうと出入りのとき著しく邪魔になるため今回の案としては却下とします。骨組関係で強度アップが図れるのはこのくらいまでかな⋯

(桟の渡し方もポール使って良い方法ないか試行錯誤してみるも効果の上がる付け方は見つからず)

あとはフライシート側をどういじるか
ガイロープをバンバン張り巡らせれば強くできるのだが、内骨格型のドーム型はガイロープを結べる箇所が著しく少ない。

(四隅に1ヶ所ずつあるだけ)

ガイロープ足せる所を新たに縫い付けて増やすか、フライシートに穴を開けてポールを直に結べる所を作るか。どちらもフライシートの強度を落としかねず、シーム処理も面倒になるので金銭的にも現実的な案ではない。

ガイロープは1ヶ所につき2本付けることにし、ポールが横方向からの力に対してもしならないよう二股にしたガイロープで固定する。しかないみたいですね
(´・ω・`)

(ガイロープを二股張り テント後から見た図)
(ガイロープを二股張り テント前から見た図)

三股にしても構わないと思いますが設営の手間も考えると二股までで十分効果は期待できるでしょう!
当然30~40cmの長いペグを使います。風の抵抗を一番受ける場所になるので。
でもフライシート側のガイロープ結んでる所がちょっと貧弱だなぁ( ̄ω ̄;)
このテントが倒壊するときはここがちぎれて幕が破れるパターンになるのかな(汗)
四隅から2本ずつ計8本のガイロープで固定。これならどこから風が吹いてきても中のアルミポールのしなりは8本のガイロープが抑制します。
更に加えてこのテント、スカート付ですがハトメは本来付いてません。ハトメは私が後付けしてます。このスカートもまくれ上がらないようハトメでしっかりペグダウン固定。

(かっこええ)
(赤いテント中々良さげ)

あ、フライシートの裏側にはポールに結んで固定する紐が付いてるので(マジックテープで巻き付けるタイプもある)これもしっかり結んでおくのを忘れずに。

このくらいまでがこのテントで出来そうな風対策への改造だろうな。と試し張りを終えてその日は終了したのでした。

⋯夢の中でテントの神様が囁いてきた
「インナーをツインポール化したとき、上から体重かけたらかなり強かったやろ!それを活かせや( ̄▽ ̄)」
ガバッと起き上がったとき更なるヒラメキが。
ツインポール化したインナーテントを上から押すとポールの先端は留め金具で動かなくなってますから、弧を描いたポールは外側に曲がろうとする訳です。でもスリーブの中を通してあるから当然曲がりたくても抑制は掛かっているのです。
いわば内側から外へ出ようとしている力。これは外側から押してくる風の力に対して有効です。風がポールに対して斜めから押してくる場合は弱いけど、そこは8本のガイロープに頼って止めて貰うしかない。常にテント上から押す力が働いてたらポールも外へ曲がろうとする力が働いて、多少の風程度ならテントのバタツキを抑えられるのでは???
と思い付いてイメージした最終イメージが下の図です。↓↓↓

(フライシートを被せたら先ず天幕を固定。しっかり下側へビンと張る。次に四隅のガイロープ固定の順で設営)

テント前後は出入口なのでテント横にイメージ図のような天幕を付けて紐をビンと強く張る。要は天幕で天井をしっかり下方向に抑え付ける事で、フライシートの固定兼ポールを張ってる事にもなる。横にはベンチレーターがあるのでそれを邪魔しないような形の天幕。自作しても大した金は要らないだろうし、何か市販品の中で代用効きそうな感じ。⋯探してみるかな。
(後日)
家の中で探してみたらこういう材料が↓

どれも100円ショップで入手できるものばかり
これをテントの真上に置き、四隅をガイロープで張ってやればイケそうな気がする(笑)


以上がヤワなドーム型テントで私が突風に対処するならこうするだろうという対策を考えてみました。
それでもハスキーテントは最高だぜ(笑)


最後まで読んで頂きありがとうございました(*´ω`*)
次回は自分で考えたこの強風対策で実際に効果はどうなのか機会があったら試してみようと思います。
「他にもこんな風対策あるぞ!」ってのがございましたら、是非ともご教授お願いいたします(>人<;)

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