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キムチベーコンクリームパスタのつくりかた

材料(1人前)

パスタ      100g
玉ねぎ      1/4個
ベーコン     適量
キムチ      50gくらい
にんにく     1片
シュレッドチーズ 適量

オリーブオイル  適量
塩胡椒      適量
醤油       小さじ1くらい
牛乳       150g程度
水        全体が浸るくらい

補足

  • パスタは太めがおすすめ。画像は1.7mmでつくっている。

  • ベーコンは薄切りのベーコンよりも、ブロックベーコンを短冊状に切るのがおすすめ。

  • いつもキムチは適当に入れているが、今回レシピを書くにあたって測ってみたらだいたい50gくらいだった。ただし、これより多少量が多くてもよい(その分味見の時に塩を減らせばよい)。

  • にんにくはチューブのやつでもよい。

  • シュレッドチーズというのはいわゆるピザ用チーズのこと。粉チーズでも一応代用できる。

  • 全体が浸るくらいの水は多分300〜500gくらいになる。フライパンによっても変わってくる。

作り方

  1. 玉ねぎはくし切りにする。ベーコンは短冊切りにする。にんにくは微塵切りにする。画像1参照。

  2. オリーブオイルをひいたフライパンに、にんにくとベーコンを入れて軽く炒める。

  3. にんにくとベーコンに軽く焼き色がついたくらいで玉ねぎとキムチを加える。

  4. 軽く炒めたら、水と醤油を入れて沸騰させる。

  5. 沸騰したら、パスタを入れる。この時、画像2のようにパスタを曲げながら入れてもいいし、半分に折って入れてもよい。

  6. パスタを煮る。この時、途中で水がなくなりそうになったら少し水を足す。

  7. パスタの袋に表記された茹で時間より少し短いタイミングで牛乳を加える。牛乳を加えたら火は弱火にする(牛乳の分離を防ぐため)。

  8. 茹で時間になったら味見をする。薄いと思ったら塩を加える。パスタにまだ硬さがある場合は追加で煮る。

  9. パスタの硬さがちょうどよくなったらシュレッドチーズを加える。このタイミングで汁が煮詰まって少なくなっているのが理想。チーズを加えたら火は消して予熱でチーズを溶かしながらパスタと和える。

  10. 盛り付けたらお好みで胡椒やパセリを振って完成。

画像1 切った食材(1人前)
画像2 パスタを曲げてフライパンに収めた様子
画像3 完成


余談

キムチベーコンクリームパスタと私の出合い

私がこのパスタに出会ったのは小学生の頃になる。近所に旅籠屋というチェーン居酒屋があった。「居酒屋で名古屋飯を少しフレンチする」というコンセプトのこの店は当時かなり流行っており、母が友人との飲み会の場(いわゆるママ友の集まり)によく利用していた。友達と遊べるということで私もよく着いて行ったのだが、そこでメニューに名を連ねていたのがキムチベーコンクリームパスタである。今思えば名古屋飯でもフレンチでもなければ居酒屋飯でもない、強いて国を挙げるならイタリアと韓国であろうこの無国籍料理に、私ははじめ興味を持たなかった。キムチとクリームは相性が良い組み合わせにはとても見えなかったからだ。この時の私は、キムチベーコンクリームパスタと同じ麺・ご飯メニューの沖縄塩焼きそばやビビンバチャーハンを注文していた。

ところが、何回か旅籠屋に行っているうちに、ついに友達がこのパスタを注文した。正気かと思った。その友達はこのパスタを食べたことがあるらしく、美味しいからと説得された私は恐る恐るそのパスタを一口もらった。これが予想に反して美味い。キムチの酸味が加熱されることによって抑えられていて、キムチの旨味とクリームのまろやかさがパスタに程よく絡んでいる。こうして、この日からこのパスタは私の中の旅籠屋の定番に仲間入りした。

こうして、私は旅籠屋に行くたびにこのパスタを注文していたのだが、残念ながらその後しばらくして近所の旅籠屋は閉店してしまった。個人的な印象だが、オシャレな串メニューが登場してよりフレンチ要素に舵を切ったあたりから、魅力のあるメニューが少しずつ減っていった様に感じる。メニューがリニューアルされる度に客足は少しずつ減っていき、他のエリアにあった旅籠屋も別の居酒屋に姿を変えた。飲食の世界とは厳しいものであると痛感した。2024年現在、旅籠屋という居酒屋は私たちの思い出にのみ存在する。

レシピの考察

大学生になり、一人暮らしをしていた私は、一人暮らしの定番であるパスタのレパートリーを増やそうとしていた。ナポリタンやミートソース、トマトソースなどのパスタを試した私は、次にクリームパスタを作ろうと考えていた。日常のレパートリーなので、家にある食材で作れるということが重要であり、クリームパスタの場合は生クリームを使わずに牛乳で作るという条件を設けた。ここで私が採用したのが、フライパン1つでパスタと具材を共に煮ながら、最後にチーズを加えてとろみをつける手法だった。この手法は何回かの試作を経て形になり、ワンパンクリームパスタは私のレパートリーになった。

ここで、私の脳裏を旅籠屋のあのパスタがよぎった。もしかして、このやり方なら手軽にあの時のパスタを再現できるのではないか?

というわけで、あの時の味を思い出しながら、作りやすさと両立させたのが本稿に記載したレシピである。

アレンジ

上記のように、元々クリームパスタから派生させたレシピのため、キムチを抜いてコンソメで味を調整するとクリームパスタ系の味になる。例えばキムチの代わりにコンソメとブロッコリーを入れたらブロッコリーとベーコンのクリームパスタになる。こちらも美味しいので是非やってみてほしい。

アレンジ例
ベーコンとブロッコリーのクリームパスタ
ほうれん草とかもおすすめ

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