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研究でいつも考えていること

 大学院での研究をしているわけだが、今年になって、すごく結果を求められるようになり、忙しくなってきた。企業との共同研究をしていて、今年度中に良いものを発見し、来年度はスケールアップしたものを行うという計画が立てられたからだ。
 また、装置の立ち上げなど、単に実験以外にもやらなくてはいけないこともある。

常に意識していること

 徐々に大変になりつつある研究だが、研究室に入ってから、僕自身が常に意識していることは「いかに効率よく、短時間で実験を終えられるか」。

 具体的には今やっていることもあれば、過去にやったこともあるが、次のような感じだ。

実験装置のパージという操作の時に、これからの実験の準備できることを全て行う。
*パージは簡単に言うと、実験装置の経路内にある空気を追い出し、ある特定のガスを充填すること。ただの待ち時間になってしまうことが多い。

反応で発生したガスを1分毎に吸引し、分析装置に打ち込むという操作を1時間行う。打ち込む作業の間が大体45秒くらいあるが、その間にExcelでの解析を同時進行で進める。

研究室に配属された当初は実験室の道具が散らかっていたが、毎回探すのに時間がとられていた。だから、道具の置き場所を整理して、先輩方にもやってもらうようにした。

同じく、研究室に配属された当初、実験室の鍵は一つしかなく、学生の居室に置かれていたため、毎回取りにいかなければいけなかった。居室と実験室は別の棟にあり、大体10分以上かかってしまう。だから、先生にお願いをして、合鍵を作らせてもらった。

 他にもあるとは思うが、研究内容も説明しないことにはうまく説明できないから、このくらいで(笑)
 同じ班の先輩がいるが、その先輩が実験から解析まで、10:00~18:00までかかるところ、僕は2時間近く短縮できている。

 研究をやっている方からしたら、ただ時間を短縮することに重きを置いているように見えるから、あまりよくないと思う人もいるはず。一つ一つの操作をなぜ行うのか、どうしてこう言う結果になったのかなど、じっくり考えながらやるべきなのかもしれない。

 けど、同じ作業なのにダラダラと行うのはすごく気持ち悪い。僕にとってはいかに無駄な時間を少なく、実験をこなせるかが気持ち良いのだ。

研究室に入る以前から

 研究室は大学4年から配属されたが、それ以前からこの効率よくこなすことはしていた。
 2、3年生での必修科目だった学生実験の時だ。事前にどんな実験を行うか冊子になっているものが渡される。TAとしてついてくれる先輩から、「予習として必ずフローチャートを書いてこいよ」と言われる。多くの人は冊子を見て、ほぼそのままノートに書き写す。
 
 けど、僕はそのフローチャートは色々なことを考えながら書く。学生実験だから試薬や器具は共用で使うものが多い。また、決められた場所でしか、試薬が秤量できなかったりもする。だから、どのタイミングで試薬を測りにいくのか、どのタイミングで器具を取りに行き、どのタイミングで洗うのか、そこまでノートに書いておく。

 そこまでするから、ほとんどの実験で40人いる中の1番か2番に実験を終えられる。誰かに自慢することはなく、ただただしれーっと片付けをして帰る。同じことを早く終えることによって、特別評価されるわけではないけど、すごく気持ちが良い。

研究室に入る前と後で違いはあるのか?

 結論から言うとあると思う!

 研究室に入ってからはほとんど個人での実験。だから、自分がやりたいことのために時間を割きたいという思いもあって、早く終える努力をする。今で言うと、プログラミングの勉強や就活関連のこと、体を動かすこと、読書などに時間を使いたい。

 学生実験の時も同じように自分のやりたいことに時間を充てたいという思いはあったと思う。しかし違う点は自分以外に友達がいる。しれーっと早く終えるとさっき書いたけど、少しばかり友達からすごいって言われたい自分がいるのかもしれない。捻くれてる感があるけど(笑)
 自分が得意なところでは評価されたいと考える自分がいるのだろう。

 まとめると、効率よく短時間で終えられることで気分が良くなる。また、やりたいこともあるからそのために時間を割きたい。そして、自分以外に他の人がいる環境だったら、ちょっとは評価されたいんだろうな😅

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