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新春落語会、談春を聞く

お正月に談春が松本に来てくれるとのことで、確か12月くらいだったか、チケットをとった。

その前に毎年秋に来てくれる志の輔も聴きに行っていたので、正直妻に言い出しづらく、頃合いを見ていた。でも、ぼくは知っている。談春ならギリギリでもいける。逆に志の輔はマジで本気で取りに行かないとチケットは取れない。

談春はなんとかなる。であれば、家族の調和を乱さないようなタイミングで言い出すべき案件なのだ。案の定発売から1ヶ月くらい経ってもチケットはあった。なんなら昨日行った感じで言えば、当日券もいけたとおもう。本来というか、ぼくは落語はふらっと聞きにいきたいものではあるので、談春落語会は僕にとっては最高なのだ。

でも人気だけはどうにもならないので致し方ない。志の輔のチケット争奪戦は甘んじて受け入れ、妻にも協力していただいた経緯もある。

幸いにもいつものように二つ返事でOKが出たので、談春を聞けることになった。どうせなら松本にみんなで行こうということに。一件落着。

今回の会場である松本市民芸術館は、好きな会場である。特に夜の公演のときは、本でも読みながら早めの夕飯をその辺で食べて、会場に向かうとちょうどいい。帰路に着き、1時間ほどのドライブも余韻があってほんとにちょうどいい。

今回は昼公演だったので、家族で昼メシを食べてから、別れて、妻と子はあめ市へ。ぼくは落語会に行くことに。

昼過ぎの落語は眠気との戦いである。
マクラはタイムリーな話もあって、起きてた。そして、最初の粗忽の使者。とぼけた侍の話なのだけど、ほんとにいい話だと思う。今でいえば要は認知症なのだけど、まったく悲壮感はない。むしろみんな楽しんでるような。粗忽者が出てくる話は大好き。そんなふうにぼくも生きたいもんだ。
とめっこが出てきて尻をつねる直前に眠くて一瞬意識が笑

休憩時間は体を動かして、次の演目に備える。階段上り下り、いちおうトイレまで歩いたり、空いてるトイレをあえて探して眠気を追い出す。

妾馬が始まって、お屋敷に兄貴が到着し、殿との会話、お酒飲んで、泣ける話になりつつあるところで一瞬意識が飛んだ。
それにしても、お母さんのキャラがぼくは好きだ。ダメな兄貴にきつい言葉で檄を飛ばしながら、最終的には泣き落とし。年老いた女性ながら、したたかで頭がいいのが素敵だ。

最後に談春、世の中に苦言を。
うん。これがいいんだよな。違う意見を普通に聞ける場がある。いつから炎上を気にして何も言えなくなっちまったんだろう。

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