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勧誘電話の断り方

忙しい時に限って掛かってくるのが迷惑電話。
中でも勧誘電話は執拗に何度も掛かってきます。
今日の夕方にも、夕飯の支度をしている最中に電話が鳴りました。
我が家の固定電話には迷惑電話対策をしていません。フリーダイヤルから掛かってくる電話を着信拒否設定すれば、ある程度の勧誘電話は阻止できるのですが、これだと必要な電話まで着信拒否してしまうことになるので、設定せずにいます。
あるいは留守電にしおいて、留守録に聞き耳を立てて、対応するかしないかを決めるのも対策のひとつですが、これだと繋がるまで何度もかかってくるかもしれないので、かえって面倒です。
最近は潔く電話に出て相手の会社名と名前を聞き、メモをする振りをします。そして必要ないのでと穏やかに、しかしキッパリとお断りします。可能であればコールリストから我が家の電話番号を削除してもらうようお願いすることもあります。
 

子どもたちが幼い頃のこと。昼寝の時間に電話が鳴りました。
子どもたちを起こしたくないので、急いで電話に出ると「〇〇様のお宅ですか?〇〇塾の〇〇と申します」と女性の甲高い声が聞こえてきました。瞬時に子供向け塾の勧誘電話だとわかったので「違います」と言って切ろうとしたのですが「お母さんはいますか?」と尋ねられました。子どもたちが寝ているので小さな声で対応した私を、子どもだと勘違いしたようです。
子どもたちも静かに寝ているし、軽いお遊びの感覚で、ちょっとお芝居をしてみようと思い立ちました。

「お母さんは死にました」

この一言で受話器の向こうの女性はしばし絶句。でも簡単には引き下がりません。

「では、お父さんか大人の人はいますか?」

あくまで勧誘を試みます。

「お父さんは刑務所にいます、他には誰もいません」

動揺を隠せない女性は「失礼します」と早々に電話を切りました。
私の事を子どだと勘違いしたままだったのか、それとも大人だと見破ったが、からかわれたと思って電話を切ったのかわかりませんが、それ以降電話は掛かってきませんでした。

今思い出せば、当時のあの女性には失礼な事をしたなと申し訳ない気持ちになります。誰が出るかもわからないところに、リスト順に電話して勧誘をする訳ですから、かなりストレスな仕事だと思います。
オレオレ詐欺や振り込め詐欺などの犯罪ではないにしろ、迷惑電話には違いがなく、嫌われる存在です。

さて、今日の夕飯の準備中に掛かってきた勧誘電話ですが、淀みなくトークスクリプトを話し出し、言葉を挟む猶予を与えてくれません。
弾丸トークが果てしなく続きそうだったので「すみません、まだ終わらないのでしら、夕飯の支度中なので、このまま保留にさせてもらいます」と受話器を置きました。
この女性が、スクリプトを最後まで話すことが目的だったなら大成功でしょうが、勧誘が目的なら、会話をしっかりして早々に断ってもらった方が時間の無駄にならずに済んだのにと思います。


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