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気まぐれショートショート2024

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2024年3月末~のショートショートなど短編作品をまとめています。
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記事一覧

文学トリマー【毎週SS】

「君ぃ、一体これはなんだね」 編集長がひと際低音でつぶやく時は、𠮟責の合図である。 此度…

Ganmo
2日前
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二億サイトウ【毎週SS裏お題】

午前9時5分の第一報に、 全世界の金融街は、やがて訪れる未曽有の混沌の渦に足を取られていた…

Ganmo
9日前
24

放課後ランプ【毎週SS】

「日直、ホームルーム終わったら進路希望職員室まで持ってきて」 無慈悲なおつかいを宣告され…

Ganmo
2週間前
34

トラネキサム酸笑顔【毎週SS】

男は画商であったが、審美眼に恵まれず 仕入れた美術品は尽く売れなかった。 街角に構えたの30…

Ganmo
3週間前
26

春はまだか(毎週SS:春ギターより)

新生活を機に、新しい趣味をはじめようかと 何の気なしに、駅前の楽器屋を覗いてみた。 薄暗…

Ganmo
1か月前
33

からかさのレインコート【毎週SS:お化けレインコートより】

ぎゃああああああ! 公園の木々に雨宿りしていた鳥たちが その悲鳴に驚き一斉に羽ばたいた。 …

Ganmo
1か月前
29

深煎り入学式【毎週SS】

「えー、暖かな日差しと共に、季節の彩りが一層映えるこの頃…… うーん、まだ固苦しいかなぁ」 「お父さん、まだやってる」 「もう何時間経った?」 「時候の挨拶でそこまで悩むか、普通」 隣の部屋で試行錯誤する父の声だけがずっと聞こえてくるリビングで、 私たち兄弟は呆れ気味に3時のおやつの時間を過ごしていた。 私たちは3人兄弟でちょうど3つずつ歳が離れている。 この春、一番上のお兄ちゃんが大学生になる。 その下のお兄ちゃんが高校生、 そして私が中学生だ。 それと同時に、父は

【20字小説】ある手記に見た絶望

私はこれまで一度も褒められたことがない。 持ち主がその後どうなったかは 知る由もない…… …

Ganmo
1か月前
12

命乞いする蜘蛛【毎週SS】

ある雨の日のことである。 一人の飛脚が荷物を担ぎ山道を駆けていった。 叩きつけるような雨と…

Ganmo
1か月前
33