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キャンプに学ぶ

キャンプはいい

最近、キャンプをしただろうか。
山奥などの大自然の中で、非日常体験を味わい、テントをたて、たき火を囲む。夜には満点の星空の下でゆっくり眠る。

今まで、こんなキャンプに幾度となく行ってきた。
キャンプはいい。
日常の煩わしさから一瞬でも解放され、心も体もリフレッシュできるから。

僕は子供のころからキャンプが好きだった。
アウトドア派だとは到底思えなかったが、両親は毎年家族をキャンプに連れて行ってくれた。
思いっきり自然の中で遊び、炭に火をおこして、夜は大富豪とかババ抜きをやったのが楽しかった。

そんな経験からだろうか。
娘が産まれて間もない頃から、我が家もキャンプに行っている。
今年は諸事情で行けてはないが、今までに2度ほど娘を連れて行った。
彼女が覚えてるかは疑わしいが、とても楽しかった。

猿も木から落ちる

諸事情と言ったが、現在僕は一時的な一人暮らし中なので物理的に行けなかったのだ。

でも、キャンプには行きたかった。
なんとなくリフレッシュしたかった。

ソロキャンプなんて言葉も最近よく聞くようになったし、思い切って行ってみることにした。
キャンプに関しては、それなりに経験豊富なつもりでいるし、仕事柄、子供たちをキャンプに連れていくこともある。しかし、一人で行くのはこれが初めて。

そんな中、事件は起きた。
今回は、縦走登山のゴールをキャンプ場に定め、チェックイン諸々の手続きが終わった後、まずはテント設営にとりかかった。

「ん?」
「あれ?」
「ない・・・。」

テントの「ポール」がなかった。
ポールがなければテントは立たない。ポールはテントの骨なのだ。
僕のキャンプ史上最大のミスだった。

こんなミスをした後では「猿」を名乗るのも大変おこがましいが「猿も木から落ちる」だった。

与えられた条件で最善を尽くす

しかし、やらかした時に「あーあ。やっちゃったね」と終わらせてくれないのが「キャンプ」である。
なんとかしなければ・・・。寝床がない。
さすがに風よけもない中、土の上にダイレクトはご免こうむりたい。

ということで、さっさとポールを忘れたことを「忘れて」何ができるか考えた。
幸い、テントの本体とフライシートは持ってきていた。
そこで、フライシートのはしにロープを結んでそのロープを木や大きな石に結んだ。
「よし、屋根っぽいものができた」

9月も下旬となればかなり冷える。
凍えながら寝るのは嫌だったので、キャンプサイトのベンチにマットを敷き、その上で寝袋にくるまった。
「伝導」といって地球とくっついていると体温をどんどん奪われていくのだ。
しかし、まだ寒い・・・。

その時目についたのはテント本体。
本来の実力を発揮させてあげられず申し訳ない限りだが、テントを毛布のように体の上にかけた。「よし、いける」

こんな感じでなんとか一夜を過ごした。
何かが足りなければ、ないことを悔やむのではなく、あるものでどうするかを考える。
キャンプには、そんな力を養う機会もあるのだと改めて感じた。

「どや顔」で書いているが「そもそもポール忘れるなよ」というツッコミは全力で受け止める所存である。


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