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我が子への贈り物

贈り物


名前は「我が子に贈る最初のプレゼント」という話を聞いたことがある。
当時の僕は「なんともオシャレな言い回しをするな」と思っていた。

しかし、いざ名前を贈る側になった今、その言葉に深く共感している。

この年末に第二子が産まれる予定だ。
どんな人生を歩んでほしいか。
どんな子に育ってほしいか。
名前は、他の子と識別するために付けるのではなく、その子が産まれてきたことに感謝し、与えられた命を精一杯全うするための大切なものだ。

幸せになあれ

以前、こんなワークショップを受けたことがある。
「目をつぶって、心の中で自分の名前を呼んでください」
「何度も何度も呼んでると、呼ぶ声がお母さんになったり、お父さんになったり、誰か大切な人が自分を呼んでるような気がしてきませんか」
「名前には贈ってくれた人の『幸せになあれ』という願いが込められています」
「きっと今聞こえてきた声の主は、あなたのことを大切に思っている人です」

ちょっと説法っぽいが、このワークショップを受けたとき、自然と涙が流れた。

「名前」はやっぱり、付けられたのではなく、贈られたのだと感じた。

強さ

そんな昔のことも思い出しながら、自分の子供に思いを戻す。
うちには2歳の娘がいるが、二人目は男の子らしい。

それを知ってからは「強く育ってほしい」と父親心に思っている。
なにも腕っぷしの強さだけの話ではなく、心の強さ、人のために行動できる優しさ、そんな強さを持った子に育ってほしい。

肝心の名前はまだ決まっていないが、父親のように···というと少し恥ずかしいので、父親よりも立派な「強さ」を持った子に育ってくれと願いを込めたいと思う。

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