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音楽のある暮らし

合唱が好き

中学生の頃、合唱が好きだった。
通っていた中学校では、年に1回合唱コンクールが開催され、クラス対抗で順位がつけられた。

思春期真っ只中の男子中学生にとって「大きく口を開けて歌う」行為はなかなかハードルが高かったのだろう。ただでさえ、真面目に何かすることが恥ずかしい時期だ。友達の男子たちが合唱に一生懸命になれないことは当時の僕でも理解できた。

それでも僕は合唱が好きだった。
友達に「一緒に歌おうよ」とか、こっぱずかしいことを言うことはなかったが、僕自身は精一杯歌っていた。なぜなら楽しかったから。ただそれだけ。

ウクレレで遊ぶ

大人になってから合唱とは遠ざかった。
普通に生活していて触れ合えるものでもないだろう。
合唱に触れる機会といえば、たまーに観る「天使にラブソングを」くらいだろうか。

そんな時、ウクレレに出会った。
合唱とは全然違うが、ウクレレ独特の弦の響きは合唱をやっていた頃と似たような高揚感を与えてくれた。

たいして上手ではないが、ウクレレを弾いていると心が空っぽになる。
イライラしてても、モヤモヤしてても、弾いているうちに落ち着いてきて、心が軽くなるのがわかる。

月並みだが、音楽は「音を楽しむ」と書く。
きっと僕は音を楽しんでいるんだと思う。
音を楽しむと心が落ち着いたり、やる気になったり、その都度色んな感情の変化を感じる。

音を作る

スポーツ選手なんかでも、モチベーションを上げるために音楽を聴くという。
科学的な根拠なんかを示さなくても、音楽は感情に影響を及ぼすことを否定する人は少ないだろう。

そこに加えて「音を作る」という行為はより自分の感情を揺さぶると感じている。作るというとミュージシャンみたいで偉そうだが、下手でも適当でも、自分の中から音が出てくると、それだけで気持ちがよくなる。

合唱も、ウクレレもそういうことかもしれない。
疲れた時、落ち込んだ時、何かに行き詰った時。そんな時に音を作れる。そんな音楽のある暮らしを今後も続けていきたい。


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