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機体トラブルでまさかのキャンセル!?15時間のシンガポール~ロンドンフライト攻略


 

飛行機が飛ばない!?


 福岡から6時間かけてシンガポールに飛び、ふらっと観光して夜8時。23:15搭乗開始までソファでゴロゴロして、順調に搭乗開始。トランジットの需要の大きいシンガポール、アジア各国から集めた客を一気にロンドンに飛ばすため、用意された飛行機はオール二階建ての世界最大ジャンボジェット。ずんぐりとしたその機体のせいでコックピットが小さく見える。マッチョが小顔に見えるのと同じ理論だ。

見えにくいが奥にいる。

 いつもよりずっと時間をかけて、どうやら全員が乗り込んだようだ。皆が席に座り、いつもならここからドアが閉まる合図が聞こえ、後ろ向きに進み始めるはずだ。しかしやけに静かだ。最新の飛行機だからなのか?違う!

エンジンが動かない!

 いや、正確には、エンジンを動かそうとはしている。しかし、下手くそが発電機の紐を引っ張った時のようで、本気を出せずにすぐに落ちてしまう。これじゃ飛びどころか今着いてる電気をまかなうことすら出来ないだろう。
 20分ほど経った頃、機長からアナウンスがあった。相変わらず酷い音質で、恐らく現状を説明していた。ここでヨーロッパ旅行は終わりなのか?まだ行けてもないのに?そんな不安がよぎる。
 それから20分後、再びアナウンス。またよく聞き取れなかったが、good newsともうすぐ出発ってとこだけ聞こえた。そこから30分後、計1時間後に飛行機は飛んだ。予定の14時間と合わせて、自分史上最長の15時間のフライトだ。ちなみに1位はシンガポールからニューヨークの18時間らしい。

15時間のフライトでやったこと

 ここから14時間、どうすれば乗り越えられるだろう。8時間の時差を越え朝到着するこのフライトでやりたいことは、時差ボケをなくしつつ睡眠をしっかり取ることだ。ちなみにシンガポール航空では機内食もあるし、ブランケット、そして背もたれにある枕が曲がって横にもたれられるようになっている。エコノミークラスとしては最高の条件と言える。

 離陸から1時間ほどして、機内食が運ばれてきた。相変わらず見た目以上のボリュームのある夕ご飯?夜食?は眠気を誘うのにちょうどいいだろう。味もとにかく美味しい。あとアルミホイルをめくる瞬間が1番ワクワクする。食べ終えてしばらく映画などを見ていたが、イギリスで午後9時頃、疲れと満腹感に負けて就寝。飛行機はバンコク辺りを飛んでいたと思う。飛行機内も消灯していたと思う。

夜ご飯。おいしい!
朝ごはん。これはそんなに美味しくなかった記憶。



 次に起きたのは3時間後。飛行機はインド上空だった。トイレと歯磨きを済ませる。再び寝ようとするが、なかなか眠れない。暇だからハリーポッターを見ながら、何度も寝ようとする。少し寝ては起きを繰り返し、ペルシャ湾を越え、黒海を渡り、到着までまだ3~4時間はあるというのにギリシャ上空辺りからはずっと起きていた。
 エンタメが沢山あるとはいえ、ずっと座っているというのは存外しんどいもので、ロンドンに着いた頃にはヘトヘトになっていた。起きている間は機内エンタメだけでなく、英語の勉強やらnoteを書いて暇を潰した。前回のシンガポールの話や富士山旅行記はその時の作品だ。

ロングフライトのコツ

 結局、私はこの15時間のロングフライトを、根性と体力で乗りきった。別名若気の至りで褒められたものでは無い。そんな私が考えるロングフライトのコツは

・時差ボケ対策をあまり考えず、寝たい時に寝る(寝ることが難しいから)
・機内エンタメに限らず、本など他の媒体のエンタメも持っていく(飽きて作業とかしたくなるため)
・何も考えず気楽に過ごす

ことだと思う。なんにせよ、基本ロングフライトはしんどいと思うので、エコノミークラスを使うならある程度の覚悟を持った上で、割り切る必要があると思う。

次回、ボロボロの状態のロンドン日帰り観光。お楽しみに!

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