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自分の外見と向き合うのが怖いのは、自分の努力不足を認めたくないから

初めて被写体をしたのは、19歳のとき。

成人式の前撮りをするときに、母にこう言われた。
「女はね、20歳が一番綺麗なの。
 あとはもう、老いるだけなの。」

私の母は、娘の私が言うのはなんだけれど、
とても美人だ。

箱根の旅館で母が働いていた頃は
たいそうモテたらしい。

その母が言うのだから、そうなんだろう。

今のこの私が、
どう足掻いても人生で一番綺麗な私なんだな。

あの時の私は、今思い返しても思い切りが良かった。

「写真は嫌いだけど、
 一番綺麗なのが今なら今だけを残したい。」

そう思って、被写体を始めた。

始めてみて思ったこと。

カメラマンってすごい。

私の見たことのない私の表情が
そこにあって、びっくりした。

↑Photo:たち


↑Photo:まーぼ


↑Photo:coto


自分が思っているより、
私は綺麗だった。

私は、私が思っている以上に
私を知らないことを知った。

でも、自分を綺麗だとは思えない。

あくまでも、
自分が思い描いていたより
まともだったというだけで、
私の中の”綺麗”には、
私の外見は全く当てはまらない。

私は、逃げてきた。
ずっと、自分と向き合うことから逃げてきた。
「ブスって言われた」
「デブって言われた」
「汚いって言われた」
だから私は綺麗じゃない。って、
言っておけば。
そうすれば、傷つかない。

そうやって、さぼってきた。

一方で、気づかないふりもしてきた。
ヒトって生き物は、
他人の粗探しが大好きだし、
常に誰かと比較しているし、
比較したうえで自分が優っているって
判断できるように脳みそができてる。

やるべきことはシンプル。

自分に納得できる私になろう。

私は、写真を撮られるのが怖い。
それを以て、笑われるのが怖い。
汚い、と思われるのが怖い。
等身大の醜い自分を、自分以外に晒すのが嫌だ。

スキンケアをきちんとしよう。
髪を丁寧に扱おう。
体を労ろう。

できることをきちんとやろう。

その結果の私なら、受け止められるでしょう。
受け止めざるを得ないでしょう。

私は自分が頑固なのを知ってる。
自分のために、ちゃんと生活しよう。

逃げるな、私。

noteに目を通していただき、ありがとうございます。皆さまからいただいたサポートは、私の心身の療養に充てさせていただきます。またnoteを通して日々還元していけるよう、生きます。