関節などを診る人

人生経験と知識の整理のためnote始めてみました.半分は亡くなったevernoteの代…

関節などを診る人

人生経験と知識の整理のためnote始めてみました.半分は亡くなったevernoteの代わり.暇なときにたまーに上げるぐらいの不定期更新になると思われます.

最近の記事

薬剤性ミオパチー(簡易メモ)

直接の筋障害 ・アルコール(膜の障害,蛋白合成障害) ・コカイン(交感神経活性化からの血管攣縮,高体温) ・ヒドロキシクロロキン,クロロキン(ライソソーム機能障害) ・ステロイド(萎縮であり真のミオパチーではなくCK正常,EMG正常) ・コルヒチン(細胞骨格の障害) ・スタチン(細胞代謝障害.+エリスロマイシン、ジルチアゼム、ネファゾドン、アゾール系抗真菌薬(CYP450代謝競合)に注意) ・抗精神病薬(フェノチアジン系など.悪性症候群,ジストニア) ・ゲムシタビン,ドセタ

    • MDSによるBechet病様症状の特徴と治療(trisomy8を中心に)

      ぶっちゃけMDSによる自己炎症の話は一通り広がってて,その道の人には今更感が否めないと思うのだが,今自分で引き当てて診ている人がいるのでちゃんと自力でまとめておこうと思い作成. 症状とその頻度■過去のMDS-Bechetの報告52例のシステマティックレビュー. Esatoglu, S. N. et al. A reappraisal of the association between Behçet’s disease, myelodysplastic syndrome a

      • 腫瘍随伴性関節炎の特徴

        悪性腫瘍再発で治療検討していた矢先,四肢近位部の疼痛で動けなくなって紹介. 自己抗体はいずれも陰性.CRPは高値.関節炎はあるけれど,腫れ方も分布も経過もPMRとしてもRAとしても何となく何か違う. 「腫瘍随伴臭いよね」などと話していたが,そもそも腫瘍随伴臭いとは何なのか,言っておいて自分で分からない.このままでは分かった風だけ匂わせる野郎で後輩に示しがつかないと気付き慌ててまとめてみた. 「腫瘍随伴性関節炎の特徴」で適当にAIサイトで見出しイラスト作らせたらとんでもないグ

        • はじめに

          はじめまして.関西の某地域でひっそりと膠原病リウマチ内科の医畜勤務医をしているアラサー医師です.♂です. Evernoteさんが瀕死の重体となって以降お金を払うのがバカバカしくなり,しかしそれ以降One noteでもない,Google keepでもない,ペケッXは短すぎるしヘンな人いっぱい居るしと言っているうちに居場所を失いやがては作成もされなくなった日々の調べもののまとめ記事をこちらに書いていこうと思います. ちなみにEvernoteさんは先日瀕死の重体から遂に心停止に至

        薬剤性ミオパチー(簡易メモ)