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たまゆら

砂村かいりさんの「アパートたまゆら」を読んだ。
(※ネタバレあるかもです)

図書館にあると知って探しに行ったのに
検索結果の書棚になくて諦めた。

じゃあ本屋で買おうと思って職場近くの本屋に寄ったが在庫なし。
家の近くの本屋で探したら、検索結果の書棚に、またしても無いときた!!
もうこれは諦めきれん、と店員さんに探してもらったら別の棚に紛れていたと。やっと見つけた。

なんだろう。終始気持ちのいい風が吹いてる様な作品だった。
おしゃれな珈琲店にいるような?
出てくるキャラクターは皆揃って愛らしかった。
友達になりたい。

時々あるんですが、
登場人物の顔って、読んでいるうちに変わってきませんか?
最初は冴えない顔を想定していたけど、
途中からスーパーキュートな子に変身しちゃうみたいな。
「紗子ちゃん」はまさにそれだった。
(琴引さんが初めて「紗子ちゃん」と呼んだ時、たまらなかった。
 お葬式から帰ってきて駅で待ち合わせするシーン、あそこもお気に入り)

胸がシクシクするようなショッキングなことは起きないけど
日常に潜む悲しみが詰まっていて、
紗子ちゃんに感情移入してしまった。

読後感としては、幸せをお裾分けしてもらったような感情。

ホクホク。あーしあわせ。

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