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プロレス超人列伝

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2021年1月の記事一覧

プロレス超人列伝第10回 「クリスチャン」

プロレス超人列伝第10回 「クリスチャン」

プロレスの世界には確かなキャリアを持ち、人望もあるが決して報われない人間もいる。

今回紹介するクリスチャンはそんな一人である。

1974年、カナダで生まれたクリスチャンは親友であり幼馴染であったエッジに触発され1995年にプロレスデビューをして、1998年にはWWEの入団テストを受ける。

その際に試験官をしたのはあのファンクスの一人であったドリー・ファンク・ジュニアである。

当時はファンク

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プロレス超人列伝第9回「サイコ・シッド」

プロレス超人列伝第9回「サイコ・シッド」

プロレスは皆さんもご存知の通り、ガチのケンカではない。基本的には演劇である。

当然役者であるレスラー同士の間での信頼関係や友情などが必要になり、それらがなければ試合としては成立しない。

人望が最後に物を言う世界、それがプロレスだ。

人望などいらん、というのであれば他人を黙らせる技術を持たないといけないあの獣神サンダーライガーがそうであったように。

…しかしながら世の中には全く周囲からの人望

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プロレス超人列伝第8回「アンドレ・ザ・ジャイアント」

プロレス超人列伝第8回「アンドレ・ザ・ジャイアント」

1970年代ー80年代は世界史的に見てもプロレスが最盛期を迎えていた極めてまれな時代であった。

そんな時代に世界中で活躍した一人の巨人レスラーがいた。

彼の名前はアンドレ・ザ・ジャイアント。

彼には様々なな異名が多くあった。

「大巨人」「世界八番目の不思議」「人間山脈」「都市型破壊怪獣ゴジラ」「一人大恐竜」…これらの名前からみてもわかるようにアンドレは極めて大きかった。

その身長は220

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プロレス超人列伝第七回「マーク・ヘンリー」

プロレス超人列伝第七回「マーク・ヘンリー」

世界最強の男、この二つ名を聞けば誰を思い出すだろう。

アントニオ猪木かカール・ゴッチか、あるいはヒョードルか。

今回はWWEの世界で「世界最強の男」という二つ名で通った一人の巨漢の話をしたいと思う。

彼の名前はマーク・ヘンリー。

ヘンリーは元々重量挙げの選手で、アトランタ五輪で銀メダルを獲得する活躍をみせていた。

その後、1996年にプロレス転向をしたヘンリーはカナダ最強のハート道場でブ

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プロレス超人列伝第6回「チャイナ」

プロレス超人列伝第6回「チャイナ」

現代、ポリコレ時代に適応するために様々な団体が女性レスラーの権利向上のために苦心している。

WWEはアイルランド系女子レスラーのベッキー・リンチをコロナ前までは団体そのものの主人公として位置づけていたが、彼女が妊娠したことでその代わりとして日本人レスラーのアスカを活躍させている。

ライバル団体のTNAに至っては団体トップのヘビー級王座のベルトを女子のテッサ・ブランチャードにとらせていた。

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プロレス超人列伝第5回「アルティメットウォリアー」

プロレス超人列伝第5回「アルティメットウォリアー」

プロレスの世界にはたまに神がいるのではないか、と本気で思ってしまうほどの奇跡がおきることがある。

今回紹介する選手はまさにそんな奇跡ともある意味悲劇ともいえる人生を歩んだ一人の男が主人公である。

男の名前はアルティメットウォリアー、日本語で書けば「究極の戦士」であるが日本では「超合金戦士」という異名が有名であった。

その名前にふさわしく、230㎏以上あったアンドレザジャイアントを持ち上げるパ

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