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よく食べて、よく笑おう。【おまけレシピは筍】

こんな時にノーテンキな、と思われるかもしれない。でも、こんな時だからこそ、明るくたくましく過ごしたい。

新型コロナウィルスによる影響は業界関係無く波及し、じわじわとやってきた非常事態をどう過ごそうか、乗り超えようかとみんな頭を悩ませていることだろう。

楽しみにしていた六代目神田伯山襲名披露興行も途中で中止になってしまった。

様々な場面で、入念に準備をしてきて、なんでこのタイミングで、という非常に残念な時を迎えてガックリ肩を落としている人もたくさんいるだろう。

ウチは、ここ半年くらいずっと人手不足で悩まされてきたのに、最近、店が暇になったので、人手不足だけどなんとかまわるようになり、結果的に落ち着いちゃって手が空くようになるという皮肉。

あたふた焦っても仕方ないので、次の一手、次の料理を考えている。仕込みをしながら、ラジオや音楽を聴きながら。

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出来る対策は万全に、あとはこの局面をどう乗り越えようか。


経済への影響が懸念されているし、業種問わず生活は厳しくなるし、何より感染の恐怖はあるし、なんとなく不安ムードが漂っていて、心が晴れない。

こんな時、やっぱり癒しは美味しいご飯と笑い。

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行列が減っていつもより入りやすくなった人気店で、食べてみたかった美味しいモノに出会う。

忙しくて観る暇、聴く暇も無かったYouTubeやラジオ、ビデオなどで娯楽に親しみ、笑う。

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何気ないぽっかり空いた時間をラッキーな時間に転換できたら、楽しいじゃない?忙しくて普段出来ない事をやって、それで免疫力アップできたら…。

海藻がコロナにいいとか、ヨーグルトや納豆で腸から免疫力を上げよう、とか騒がれているけど、色んな食材をバランスよく食べられる料理、レシピもあらためて考えて、見直している。

※先週は納豆料理が人気だった。

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そんなこんなで、みんなのもやーっとした気持ちを少しでも明るく出来るような幸せなご飯タイムを提供できるように、精進したいと思うこの頃。


〜〜〜〜〜おまけレシピ〜〜〜〜〜

焼きたけのこ

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市場に筍や山菜が出てくると、春を感じる。手間ひまかけても食べたい、パックの水煮とは違う天然の喜び。

①筍は穂先と根元の硬いところを切り落とし、穂先に少し切り込みを入れる。

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②鍋に筍、かぶるくらいの水、表面を覆うくらいの米ぬか、塩ひとつかみ、唐辛子1本をいれ、強火にかけ、沸いたら弱火にて30分から1時間くらい茹で、火を止めてそのまま冷まし一晩置く。(出来れば冷蔵庫が良い)

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③筍の外皮をむき、穂先を整え、水洗いして、少し食べてみてアク抜きできたか確認する。微妙な時は茹でこぼして水に晒す。

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④アク抜き出来たら、出汁10:薄口醤油1:みりん1の合わせ出汁で煮含める。

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⑤食べやすくカットして、グリルで焼く。途中醤油(木の芽入り)を塗りながら焼くと香ばしくて美味しい。焼けたら器に盛り、木の芽を散らす。

※若竹煮

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雨後のたけのこ、たけのこ生活って、たけのこを使った表現はあまり良い表現ではないように思えるけど、ニョキニョキと成長するたけのこのように、じっと地中で耐える時期を乗り越えたら、ググッと成長したい。

おいでくださりありがとうございます。 不器用な料理人、たぬき女将が季節の食材、料理、方言にまつわるよもやま話を綴っています。おまけレシピもありますよ。