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ワーホリか、海外転職か

皆さんこんにちは。Gaweku(ガウェク)のヒロコです。
今日は20代の方から良く質問をいただく「ワーホリか海外転職かどっちが良いと思いますか」についてお話ししてみたいと思います。

結論、「目的次第です」が答えです。どっちが良いとか、得とか、損とかはありません。
具体的に両者の違いを比較してみていきましょう。

そもそもワーホリと就労ではビザの種類が異なります。
ワーキングホリデーは、「休暇を利用して働きながら、その国の文化を知ること」などが主な目的であることに対し、就労ビザは、「専門的なスキルなどを活かし、その国で就労すること」が主な目的になっています。
ですので、ワーホリでは基本「アルバイト」での雇用契約でしか働くことはできません。
海外でのキャリアを構築していきたい、という方は海外転職を選ぶ方が良いでしょう。

現在ワーキングホリデー制度を利用して渡航できる国は29か国とのことで、中には日本人が現地採用で就労ビザを取得しづらい国も含まれています。そういった国々での生活を体験してみたい、という場合にはワーキングホリデービザを利用されるのが良いでしょう。
(イギリスにはワーホリとも就労ビザとも異なるYouth Mobility Schemeというビザが存在しており、30歳以下であれば就労目的でのビザ申請が可能です)

さらに、「ワーホリは海外転職に有利ですか」と聞かれることもありますが、こちらも「自分次第」が回答となります。

単に「ワーホリ経験があります」だけでは評価されません。
「ワーホリを通じてXXの経験をし、●●を身に着けた。▲▲の視点を身に着けることができた。だから海外で~を経験していきたい」といった、自分なりのキャリアストーリーを語ることができるかが問われます。
これを語ることが出来ない方が結構多いです。その場合「年齢と比較した専門性」という点で評価をいただけないケースが存在します。

ワーホリや海外転職を志望する理由として良くある「英語力を磨きたい」という目的は、個人的にはあまりピンときません。英語力を磨きたいのであれば日本でいくらでも手段があるからです。オンライン英会話、シャドーイングアプリ、海外ドラマの英語字幕などスマホ1つあればビジネスレベルの英語力を身に着けることは自分次第でいくらでも可能です。
私も英語圏への留学・就労もありませんが、仕事上での英語に不安はほぼありません(もちろんネイティブではないので今も毎日パタプライングリッシュを継続しています)。日本の外資系企業のDirectorとして活躍している私の友人は、無料のアプリや教材を駆使して1円もお金をかけずにビジネスレベルの英語力を身に着けました。彼ももちろん英語圏への留学・就労経験はありません。

「海外に行きたい」という方がいらっしゃるのはとても嬉しいですし、一人でも多くの方が海外勤務経験をして欲しいなと思っています。海外でも優秀な日本人の方をお迎えしたい企業は沢山あります。

ただ、「英語を使いたい」とか「英語を身に着けたい」とか、ふわっとし過ぎていると、どこかのタイミングでキャリアの迷子になってしまい、露頭に迷ってしまいます。海外でも行き先(就職先)がなく、日本に帰国しても行き先がない・・そんな方をたまにお見掛けします。

英語は手段でしか過ぎません。英語を使って何を実現したいのか、海外に引っ越すことで何を経験したいのか、「英語」「海外」の先にある・奥にあるご自身の気持ちにぜひ深く向き合ってみてください。きっとあなただけのオリジナルのストーリーがあるはずです。

次回からは、こちらも問い合わせが増えている「アラフォー以降の海外転職」についていくつか書いてみたいと思います。
今週も良い一週間でありますように!


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