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映画 WEEKEND(ウィークエンド)の感想

イギリスのゲイがテーマになっている映画 WEEKEND(ウィークエンド)をご存知ですか?
僕の中ではブエノスアイレス、ブロークバック・マウンテン、God's Own Countryに並ぶ名作ゲイ映画です。
今回はそんなイギリスの映画「WEEKEND」の感想を書きました。

あらすじ

金曜の夜、友人たちとのパーティのあと、ラッセルは一夜の相手を求めてクラブに立ち寄る。閉店時間近くに目を付けていたグレンを誘い出すことに成功し、彼と共に帰宅。そして、週末が始まる―。ライフガードとして働く孤児のラッセルと、アーティストを目指す皮肉屋のグレン。
お互いに欠けていたピースを満たすかのように、2人きりで話をして、愛を交わす。しかし尊いひとときは束の間、ラッセルはグレンからある事実を知らされる。

Filmarks

なんかぼやっとした映像が妙にリアルだった


金曜日の夜、ノンケの友達とかと遊んだあと抜け出してクラブへ。これって結構僕もよくあるんですが、ノンケとの飲み会って楽しい半面隠していかないといけない部分も多くて余計に「モヤモヤ」してしまうんですよね。
そんなモヤっとした部分がすごいリアルでした。
日本の場合はクラブよりもゲイバーとかで出会ったりすることも多いですよね。
なんかお酒の勢いで、家が近いからっていう理由で一晩限りの関係に……。自分もよくある体験でした。

週末だけ一緒に過ごしただけなのに……


金曜日の夜知り合って、週末の二日間一緒に過ごしていると少しずつ気持ちが変わっていく。
二人が出会った日々のほんの些細な会話から別れがくることをどこかで予感してしまったり…。一緒に過ごして、話をしていると「ゲイ」に対する価値観の決定的な差がみえたりしていきます。
これもよくあることで、オープンにしたいゲイとオープンにしたくないゲイ、またはオープンにできないゲイ。ゲイといっても人間なので同じ人っていないんですよね。ときには全く対立関係にある価値観の人も居ます。
ただし、主人公の二人は胸を張っていようとしてもどこか後ろめたい部分は重なったりしていきます。
室内外の距離感や会話もかなり絶妙で、ドキュメンタリーを見ているような感じでした。

皮肉屋のグレンとラッセルの印象が変わっていく


アーティストで皮肉屋、オープンなゲイのグレンは最初結構強めなイメージで、自分をもって生き生きといきてるように見えます。対してラッセルはオープンではないゲイで、孤児であることからも少しゲイということに関しては内向きな印象。
それが会話や同じ時間を過ごすことでだんだんグレンのほうが子どもっぽく観えてきました。
言語化するのがすごい難しいんですが、こういうことって結構あるんですよね。
自分を持ってて大人っぽいと思ってたけど、知り合っていくうちに実は子どものようにもろくて弱い人に見えてしまうことって。

お祝いパーティなのに参加者が歓迎していない状況

グレンは渡米することが決まっているのでお別れパーティが開かれます。そこではラッセルがグレンの友達というジルと知り合います。
そこではジルが「渡米してもうまくいかない」と発言したことを聴いてしまいます。
僕はこのシーンも日常でよくあるって思うんですよね。
その人のお祝いの席なのにみんな笑顔でその人の陰口を言う。なんかうんざりするなあ。そう思いながらもこんなこと現実にもよくあるなあって思いました。

好きなシーン

一番好きなシーンは?と聞かれるとすごい難しいんですが、グレンが3回振り返るシーン。
あとは最後のシーン。二人とも離れ離れになってしまうけど、最後に録音された音声を聴くラッセル。
窓をあけて空が映されると綺麗な色の空に、WEEKENDの文字。めちゃくちゃキレイです。一回観てほしい。
音楽も映像も僕はすごい好みでした。イギリスの音楽とか映画ってやっぱり僕は好きになることが多いです。

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