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シニアの居場所作り プロティアンの旅③  フリーランスとしての新たな一歩


地方の中小企業を副業人材により元気にしようとアクティブに活動されている村井真子さん(2023年12月6日号)からバトンを引き継いだ三田勝彦です。

私は、前回「ぷろぴのひろば」への投稿(2022年8月)で伝えたように、昨年3月に社員とし給料を頂く働き方を卒業して、今は自分の資本(スキル・経験)を生かして報酬を得る(稼ぐ)、フリーランス(個人事業主)として働いています。

今回は、私がフリーランスとして働いて気づいた事を私の経験をもとにお伝えしたいと思います。 


■初めての大型案件

私は今年、地元埼玉県の中堅上場企業の管理理職向けのキャリア形成支援プログラムを受託し実施しました。昨年に厚生労働省のキャリア形成支援センター事業(無償)で支援した製造業の人事部長から連絡を頂き、今度は私と直接の「業務委託契約(有償)」に至った案件です。

具体的には、「キャリア研修」と「研修後のキャリアコンサルティング
」に受講者の「“キャリア形成意識”と“従業員エンゲージメン調査」を加えた、「セルフ・キャリアドック」の統合版的な内容でした。
企業内キャリア支援においては「管理職のキャリア意識の向上と具体的な部下支援」が重要と考えていた私にとっては、とてもタイムリーな案件でした。

■苦労したこと:「契約書」の作成・締結

打合せが進み実施内容がかたまり、契約条件(金額)を合意した最後に、お客様から「業務委託契約書」の締結を求められました。
私が個人事業主としていた従来の仕事では、契約先(研修会社など)に提示された契約書をそのまま利用していたので、自分で契約書を作成するのは始めての経験でした。以前締結した契約書を見たり、ネットで調べたりして作成した契約書(案)をお客様の人事部長に提示して、会社の法務部門のチェックを受けた後に契約締結に至りました。

その過程で悩んだ事は、以下の内容です。
1.受託業務代金:
研修講師料、キャリアコンサルティング費用、報告書作成と報告会の実施費用
2.権利の帰属:
研修テキストの著作権と利用権(受講者以外の社内利用を認める)

■仕事の内容は「自分で決めて、やり遂げる」

今回の提案=「キャリア研修(研修時間:90分 テキスト(60頁))のプログラム設計と実施、アンケート分析結果を踏まえた実施報告書(20頁)の作成」のほとんど全てを自分で行うという、かなりボリュームのあるものになりました。
自分で「契約金額」を決めて提示しても、お客様が納得しなければ契約は成立しません。「契約条件」も最終的には「この商談を取りたいか、どうか」で、どこかまで権利を主張するかは自分で決めるしかありませんでした。

業務委託契約書(例)

■仲間の協力・応援に感謝

お客様から5月に話を頂いて、7月に契約、7月末~8月中旬に研修会・キャリア面談を実施、11月に実施報告会の開催という半年間にわたるプロジェクトになりました。
キャリアコンサルタント仲間のSさんの協力を得て、約60名の管理職向けにキャリア研修(2回)とキャリア面談(延べ15日間、オンラインを含む)を実施し、最終的には社長以下役員への「キャリア研修・キャリアコンサルティング実施報告会」まで、無事完了できました。

以前勤めていた企業で営業担当をしていた私は、組織での商談推進プロセス(提案~見積~契約~納入・検収~請求~入金)は慣れていましたが、個人事業主として「お客様から報酬を頂く大変さと嬉しさ」を経験する半年間となりました。
私ひとりでやるには難しい案件でしたが、㈱職場風土づくり 代表の中村さんや、ワクワク人事WorkBe 代表の北村さんにも助けて頂きながら、なんとかいい仕事が出来た事を、今はとても感謝しています。

さて次号は、キャリアコンサルタントで人と組織の関係調整コンサルタントでもある、株式会社グッド・チーム 代表 豊岡 敬子さんにバトンをお渡しします。

 

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