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A-389 ツタンカーメン全身像

石膏像サイズ: H.42×W.15×D.14cm(縮小像)
制作年代  : 紀元前14世紀
収蔵美術館 : カイロ・エジプト考古学博物館
出土地・年 : 王家の谷KV62 1922年

古代エジプト第18王朝ファラオ、ツタンカーメンの第三人型棺(最も内側の層でミイラを直接格納していたもの)を模した縮小レプリカ彫像です。ツタンカーメン(Tutankhamun B.C.1342-1324 正確には“トゥト・アンク・アーメン”)はアメンホテプ4世(アマルナ革命を起こしたアケナテン)の息子ですが、父が強力に推進したアテン信仰を捨て、従来からのアメン信仰へと回帰し、アメン神官との融和を進めました(ツタンカーメン自身は少年にすぎず、実際には周囲の王族、家臣による対応だったと考えられています)。1922年にハワード・カーターによって発見された王墓は、3000年の時を越えてほぼ手つかずの状態で発掘されました。ミイラを収めた棺は、じつに八重に格納されていました。有名な「黄金のマスク」はミイラに直接被せられており、そのミイラは三重の棺に納められていました。

カイロ考古博物館での展示 おそらく第三人型棺
(写真はWikimedia commonsより)


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