石膏像サイズ：　H.12.5×W.4×D.4cm（原作サイズ）
制作年代　　：　紀元前19世紀
収蔵美術館　：　パリ・ルーブル美術館

古代エジプトの中王国時代（紀元前2040～1663年）のもので、年表的にはアメンエムハト3世（セウンセルト3世の次の王）という王の統治時期の神官（？）の像です。

中王国時代の特徴は、文字と文学が発展したことです。文章語として完成の域に達した中エジプト語は、細かいニュアンスまで表現することが可能になったため、エジプト文学の古典とされる作品が次々と生み出されてゆきました。「イブエルの訓戒」「生活に疲れた者と魂との対話」「メリカラー王への教訓」などの作品が残されています。