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あなたの中国語を知的でクールにする方法

どんな言語にもクールで知的な言い方があります。日本語なら丁寧な言葉を使う、文語的な熟語を使う、外来語を使う、などでしょうか。
中国語の場合は、何といっても「成語(四字熟語)」を上手に使うこと。これができるととても知的に見えます。

●成語を「正しく」使うことが大事

中国語でのいろいろな演説を見てみると、だいたい一つか二つは成語が入っています。日常会話でも思いのほかよく使われるので、突然言われて「??」となってしまうことも少なくありません。やっと意味を理解したつもりで今度は自分で使ってみると「ちょっとその使い方は違う」「伝わらない」とダメ出しをくらったり、状況にピタッとくる成語を使いこなすのは至難の技です。でもだからこそ成語を「正しく」使うと知的でクールに見えるのです。
その第一歩として、一つでも多くの成語を覚えることが必要なのは言うまでもありませんが、中には使い方が決まっているものがあるので、そこは意識しておきたいところです。いくつか具体的な例を挙げながら説明してみます。

●价廉物美

例えば、「价廉物美」は、安くて物がいい、つまり日本語で言うなら「コスパがいい」ことを表す成語ですが、これは述語として使われることが多いです。使い方はこんな感じ。
中国制造的手机都是价廉物美。(中国製のスマホはどれも高コスパです。)
でも、連用修飾語としては使われないので、做得价廉物美(高コスパに作る)みたいな言い方は(たぶん)ちょっと変な感じだと思います。

●头头是道

もう一つ別の例を見てみましょう。「头头是道」は言っていることが理路整然としていて的を得ていることを指す成語ですが、これは普通連体修飾語としては使わないので、他是头头是道的人(彼は理路整然と話す人だ)という言い方は(たぶん)しません。なので使い方はこんな感じ。
他说得头头是道。(彼の言うことは筋が通っている。)

(お願い:上に挙げた「ちょっとおかしい」言い方も、場合によっては使うかもしれません。その場合はご容赦ください。)

●例文をたくさん見よう

中国の子供たちは小学校の頃から学校で成語を使った作文をたくさんやらされます。外国人向けの中国語教育でも成語を使った作文は定番の課題。そうやってみんな勉強していくので、一歩一歩使えるように訓練していきましょう。自分で作文したものをネイティブの先生にチェックしてもらうのが一番ですが、学校に通っていない場合はそれもなかなか難しいので、私は次の方法でチェックしています。

・「百度百科」の成語の説明を見る
  ↓
・作文してみる
  ↓
・当該の成語+造句(例えば"头头是道 造句")で検索
  ↓
・例文をたくさん見る
  ↓
・自分と同じ使い方の例文が出てくるかチェック

いつも言っていますが、中国の人は外国人が成語をちゃんと使うとことのほか褒めてくれます。たくさん使えるようにがんばりましょう!

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