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生成AI時代のサバイブ事例:今まで情報化していなかったデータが資産価値を持つようになる時代が来ている

これまで何度もお知らせしてきたように、筆者はParty on SlackというSlack内で生成AIを活用するためのアプリを提供している。これはもともと趣味プロジェクトとして立ち上げたものだけど、なんだかんだと5000人以上が利用するアプリとなっており、今も日夜開発が続いているアプリだ。
このアプリを活用しているだけでも、情報化であったり、時間の圧縮効果を感じられるのだが、いよいよ私達が使っているSalesforce環境にも生成AIが利用できるように機能リリースがされてきたので、今回はそれについてのお話し。

Einstein会話インサイト

これはSalesforceプラットフォームに搭載されている、zoomやteamsなどのテレカン動画から情報を抽出するための機能だ

Einstein会話インサイト画面イメージ

こんな画面になっていて、真ん中に入るのが実際の録画動画である。
右側には文字起こしが入っており、概要というタブもある。
この概要タブにはEinsteinによる概要生成というボタンが配置されており、これを押すと生成AIが文字起こしを良い具合にサマライズするという機能だ

Einsteinが生成した概要

まだちょっと怪しい部分、というか重複がある、みたいな感じではあるのだが、おおよそ概要を掴むには問題がなさそうに見える。顧客の印象だったり、要約、そしてネクストステップについてまとめてくれるのは省力化に役立つ機能だろう

情報化できなかった情報が、デジタル化される

これは一例であるし、会議議事録の自動サマリーなんてこのツール使えば出来るよみたいな事例はいくらでもあると思うので、そこは言わないでいただきたいのだが、このような形でこれまでコミュニケーションに時間を投入して、それが投入しっぱなしになっていたものが、AIのおかげでデジタル化され、資産となるようになってきているのが現代であると言える
個人的には、今までできなかったがそこにある物体から情報資産を取り出すというコンセプトが好きで、そこにコミットすることでより生産性が上がるだろうと考えているのだが、それがやりやすくなってきているというのが2024年なのだ。

なんで情報化できなかったか

それは端的に時間的コストが合わないからだ。人間がやることでクオリティにもブレが生じるし、単純に時間がかかりすぎる。そこで得られる知見がどの程度の価値を生むかが分からない状態で、全てに時間を割く人はいないだろう。しかしこれが機械を使うことによって実現出来るのだからやらない手はない。
これをやるやらないによって大きな差が出てきてしまう、それくらいのインパクトを感じる出来事が、今回の会話インサイトの日本環境利用開始のニュースであった。

今後差が開いていく

生成AIを利用することで、圧倒的時間圧縮効果及び情報の資産化が進んでいく。これが出来るか否かで組織間には大きな乖離が生まれてくるだろう。
まだまだ稚拙な点はなくはないのだが、先日発表されたClaude3は日本語環境でもかなり良い文章を書いてくれるし、はっきり言ってちょっとした人間より安心して仕事を任せられるなという気さえしている。
これらを使いこなすことでよりパワーを持った組織に出来るかどうかは、大きな分水嶺になるだろうと予想している。

チャレンジしていきましょう!

noteにはこれまでの経験を綴っていこうかと思います。サポートによって思い出すモチベーションが上がるかもしれない。いや、上がるはずです。