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【ここ3年の集大成】ユーザー動向が一目瞭然になるアプリをSalesforce上に作ってみた

先日書いたこちらの続きです

リバネスのSalesforce環境では、個人をユニークレコードとして持つためのオブジェクト「リバネスID」が存在しており、リードと取引先責任者が紐づく形になっています。

ヘッダ画像_-_Google_スライド

こうすることによって、取引先責任者及びリードとPardotにリンクしている情報がリバネスIDから閲覧できるようになっています。これはこれで便利だったのですが、先のnoteに書いたとおり、Sales Cloud上にPageViewレコードや、アクティビティのレコードが登録され、リバネスIDに直接リンクするようになりました。

現在のリバネスIDに関わるレコード群はこの様になっています。

ヘッダ画像_-_Google_スライド

これらはリアルタイムに増えていくレコード群なのですが、これまではそれをひとまとめに見ることが出来ませんでした。何しろレコードが散らばっているのでどうにもならなかったんですよね。

もちろんリバネスIDオブジェクトの右カラムには表示されるんですけど、オブジェクト毎にしか見ることが出来ない為に、情報の把握という意味では無理があるなという印象です。

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そこで、LnestID-timelineというオブジェクトを作成し、上述のオブジェクトが追加・編集されたタイミングでレコードのupsertを行うような仕組みを書きました。これによって、タイムラインオブジェクトの中に、ありとあらゆる関連するレコードと連動したレコードが作られるようになりました。

タイムラインを表示してみよう

作ったアプリはこんな感じです。LWCでやればよかったのですが、Visualforceで作ってしまいました。そのうち移植すると思います。

Cursor_と_https___lnest--c_ap0_visual_force_com_apex_timeline_p_counter_89

下にグイグイ引っ張っていくと自動ロードでレコードが取得されます。アイコンクリックすると、その人のレコードだけ取得されます。

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より便利に使うために

現状はレコードのフィルタ機能が無いのですが、例えばキャンペーン名でフィルタすれば、誰が反応したのかが一目瞭然です。評判の悪かったメールなんかもメール登録解除レコードを取得すればすぐに分かります。

なにかのリリースを打ったURLでフィルタをすれば、どんな人が見てくれたのかが分かります。

現在はまだ商談との紐付けはやっていませんが、商談とのリンクを取り込むことによって、どんな流れで商談が決まっていったのかがつまびらかになるでしょう。

この三年くらいずっと構想していたもの

これ実はリバネスIDというオブジェクトを作った段階で構想をしていたものでした。かつては、Eventオブジェクトだけを対象にして、社内のスタッフがSales Cloud内で記入したレコードのみを表示するという取り組みを実装したこともあります。

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ここからオブジェクトの種類も増え、Pardotからの情報も加わった結果として今回のアプリケーションが作られています。

一つのオブジェクトにデータがまとまった事で、Einsteinを使うハードルが下がりました。何か特定のアクションを指定して、最大化したいとEinsteinに祈ることで、どんな情報が影響を与えたのかが分かるようになるのではないかと期待しています。

2014年にSales Cloudを使い始めて、集大成的なアプリケーションが形になりました。これから活用フェーズに乗せるために実装を続けようと思っています。楽しみですね。


noteにはこれまでの経験を綴っていこうかと思います。サポートによって思い出すモチベーションが上がるかもしれない。いや、上がるはずです。