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「時間が足りない」を企業文化で解決したいという話

組織の中に、忙しくて死にそうになっている人はいませんか。リバネスにはいます。何も変えずにこのまま成長を続けると、体調を壊す社員が増えていく可能性があります。それは良くない。

忙しさというのは、単一のパラメータで起きているうちは、解決はさほど難しくないのですが、組織規模が増えていくと変数が多くなってきてなかなか対応が難しいという状態になりがちです。リバネスも近年パラメータが増えてきたのですが、2点ちょっとしたことだけど、状況を変えられることについて全社共有をしました。そんな話を書き残します。一年後くらいに振り返りが出来るとよいのですが。

マイクロソフトは週休3日にしたら業績が上がったという発表をしていました。大きな実験結果だと思います。これは大きすぎるパラメータの変化によって、強制的に全体を動かそうという取り組みの一つだと言えます。物理的に一日が減るので、今までのままやっていたら全く仕事が収まりません。考え方から行動全てを適応させる必要があるのです。あれだけの組織ですから適応できなかった人もいたようですが、それでもポジティブな結果が上回っていて素晴らしいです。

これからリバネスで変えていくことはなにか

一つは情報の風通しの良さ。もう一つはもっと頭を使うという二点です。

情報の風通しの良さについて

リバネスの社内情報のやり取りはSlackを使っています。何度か書いていると思うのですが、リバネスでは個人情報のやり取りのみプライベートチャンネルとして作成し、その他は基本的に公開チャンネルとしてあります。情報は取りに行くものとして設計してあります。(めちゃくちゃ巨大な組織になるとまた別次元の情報統制が必要になってくるようですが、100名前後くらいの組織であれば、そんな形でも回るのではないでしょうか)

リバネスの発信は、公開チャンネルが97% プライベートチャンネルが3%と圧倒的に公開チャンネルの情報量が占めていました。が…一つ落とし穴があります。

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DM発信量が52%です。おいおい…

これじゃぁ意味がないということで、DMは出来る限りやめましょうという話をしました。それはなぜか

Slackはバーチャルなオフィス空間であるということ

近年、産休・育休で長期休暇になるスタッフがそれなりの数になり、みんなが言うことの一つに「オフィスで小耳に挟む情報がなくなっただけで、かなり疎外感がある」というものでした。リバネスはこれ!と決めた一つの事をやり続ける組織では有りません。最先端科学を社会実装するという未知の領域を多方面に掘り進めていくので、社内コミュニケーションが新しい発想を生むための源泉だったりします。そんな事もあって、全然大した話じゃなくてもアクセスできる場所にそれが流れているということには意味があると考えています。

1:1の関係性でやっていることなんて殆どない

例えば、スタッフが僕にITの某について分からないことを質問したとします。本人にとっては自分ーGeorge間のやり取りに閉じた印象があるのかもしれませんが、それは違う。一人がわからなかった事は、他にもわからない人がいる可能性があります。

自分が誰かに対して質問したとします。その質問という行為自体が見える場所にあることによって、あの人は質問したんだなということが頭に入ります。一方でDMだったらどうでしょう。1:1以外の人には無いに等しい。お互いの時間を使っただけで、全くアクションにかかったコストにレバレッジが効きません

情報の風通しの良さが組織を加速させる

ということで、どんなことでも基本的にオープンにしましょうという運用方針で行くことを改めて通達しています。ただ、注意点もあって、組織のコンセンサスとして

・メンションが入ってないpostは誰かの囁きです。全部を把握しろとは言いません
・逆に特定の人に把握してほしいことはメンションをつけましょう
・@channelや@hereも、お知らせしたいことなので確認しようね

というものを制定しています。最初が一番大事。

これが、Slackの使い方の話です。

会議が多すぎて首が回らなくなっているのは誰のせい?

次は、どんな組織でもぶつかるだろう案件です。先程のマイクロソフトではこんな事を書いてますね。出典:https://news.microsoft.com/ja-jp/2019/10/31/191031-published-the-results-of-measuring-the-effectiveness-of-our-work-life-choice-challenge-summer-2019/

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今日話しをしたのはこの画像の一番右に似ています。コラボレーションはオンラインでやるんだぞという話。

組織が長く続いてくると、それはそれは本当に時間が溶けていきます。定例会議なんてものが設定されていたら最悪です。本当にそれ必要なの?というものが、ただなんとなく放置されがちです。

現代は本当に便利になっています。オンラインコラボレーションが当たり前になりつつあるのに、行動様式が変化していない、そんな組織にリバネスもなりかけていました。ただ、ちょっと待てよと、そんなふうに考えるわけです。

マーク・ザッカーバーグは事前に資料を用意するように徹底しましたAmazonでは会議の冒頭に全員で黙って資料を読み込むようです。これが何かというと、しっかり頭を使って考えてから会議に臨みなさいよということでしょう。

僕に対して特にそうなのかについては分かりませんが、会議の招集連絡がこうきます。「xxxxxについて相談したいので時間をください」だけ。

待って。

貴方が相談したいことがあるのは分かったけど、それって本当に対面して時間取るほどのことなんだっけ。そこがわからない。問い合わせとともにGoogleカレンダーの招集通知が来ます。企画書は特についていない。まずはこれをやめたいなと。

ブレストは良いんです。もやっとやりたいことがあるのだけど、アイデアが出ないのでブレストに付き合って欲しいという話であれば、それはそれでOKです。ただ、それにしたって今の時点でどこまで考えたのかくらいは開示して欲しい。

誰かの時間を抑える前に、ちゃんと考えましょうという話は何度もしてきたことではあるのですが、現代だからこそ出来るのがオンラインコラボレーションです。

リバネスでは、Quipを使っていますが、ドキュメントをざざっと書いて見て欲しい人を招待してコメントもらいまくるということが簡単にできます。もう本当に、簡単に出来る時代が来ている。

対面での会議が悪いのではなく、そのやり方が悪いし、僕から見える数名が駄目だということは組織としてかなり厳しい状態にあるのでしょう。お互いがお互いの首を締めている状態になりつつある。

加えてリバネスは色んな所に出かけていくことが多く、社員全員がオフィスにいる日なんて年明け初日くらいしかありません。対面の会議のみで仕事を進めていたら、成り立たないだろうということは全員がわかっているのです。ただ、それ以外のやり方が明言されていませんでした。ここに宣言したいと思います。

今日をきっかけに、徐々に行動が変わっていくリバネスをご期待ください。


noteにはこれまでの経験を綴っていこうかと思います。サポートによって思い出すモチベーションが上がるかもしれない。いや、上がるはずです。