ゲルの語源

Gelはイタリア語のジェラート(Gelato=凍った)が語源です。それが英語に採用され、Gelateとなりました。Gelate(ゲル化する)からGelが取られて名詞となりました(動詞で「ゼリー状になる」という意味も有ります)。もうお分かりと思いますが、氷菓子のジェラートはイタリア(フィレンツェ)の発祥なんです。夏のイタリアでは至る所で(は言い過ぎかもしれませんが)ジェラートが売られています。

ところで、ゲルという言葉が誕生した頃、ゲルと言えば何を指したのでしょうか? ゼラチン(gelatin)もジェラートが語源なので、おそらく、主にコラーゲンの変性した煮こごり(ゼラチン)の事を指したのではないかと僕は考えています。他に、果物を煮詰めて作るジャムが挙げられます。皆さんもよくご存じの、ペクチンの作用によるものですね。

ちなみに、ゼリー(jelly)はフランス語のgelée(ジュレ)から来ています。ゲルとゼリーは同じものと考えて差し支えないです。
また、ゲルと対比されるゾルは、ドイツ語のsolが語源です。ゾルは形が定まっていない、流動性を持ったものです。話は変わりますが、ゾルの発音は濁音の無いソルなので、注意が必要です。僕は知らずにゾルと発音していたことがあります。笑

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