自然のしくみ、森のなりたちを知る…高篠山森林公園①(福島県郡山市)
本日は高篠山森林公園(福島県郡山市)の野鳥と野草の観察会に参加しました。
「つぶやき」にもちょっと書きましたが、その途中、私にぶつかってきたチョウが…! 見たことのない模様だなあと思っていたら、案内人の方が「アサギマダラですよ!」と教えてくださいました。
“旅するチョウ“と呼ばれ、夏にかけて南から北へ移動して、世代を重ね、秋になるとまた南へ移動するそうです。
今回はスマホを構えている間に、サーッと森の中へ消えていってしまいました。なので、サムネイルの画像は「みんなのフォトギャラリー」からお借りしました。すごくきれいな写真!ありがとうございます。
野鳥の名前と鳴き声、もうちょっと覚えたい!
今回、日本野鳥の会郡山支部の探鳥会に参加したのには理由がありました。
わたし、野鳥に全く詳しくないため、noteでも毎回「野鳥のさえずり」「野鳥のさえずり」と書いて、お茶を濁していたわけですが、書いているうちに「野鳥の名前や鳴き声に詳しかったら、もう少し記事に厚みというか奥行きが出るのになあ」という欲が出てきたのでした。
あとは単純に、知りたくなったというのもあります。本当に今年はいろんな水辺でマインドフルネスしながら野鳥のさえずりを聞いたので、この鳥の名前はなんて言うんだろう?と興味がムクムクとわいてきたのでした。
そんなときに、高篠山森林公園で探鳥会があると知り、参加したい!と思ったのでした。
高篠山森林公園も中まで入るのははじめてです。市街地から30分程度なのに、額取山(ひたいどりやま)などの山並みが近く、「山」の雰囲気を味わえます。ただ、熊が出るらしいので、行くときは十分にお気をつけて!
8時30分、管理棟前の「もりの体育館」に集合し、3班に分かれて出発。2時間半ほどかけて野鳥や野草、森林について教えていただきながら、コースを歩きました。今回は個人的に印象に残った部分を書いていきたいと思います。
6月中旬、子育てを終えた親鳥はお疲れさんだった
野鳥の会の方(以下案内人さんにします)によると、6月中旬は「野鳥の子どもたちが巣立った時期で、親鳥は子どもが離れて『やれやれ』な時期」で、疲れており、あんまり鳴かない時期で、羽根もボロボロなのだそうです。野鳥を見るなら、4月からゴールデンウィーク頃がいいらしい。
といっても、まだまだ結構鳴いていました。
当たり前ですが、一回参加したくらいでは、聞き分けられない。でも、案内人の方によると、シジュウカラやヒヨドリが鳴いていたようです。
あとはヤマガラ。こちらの鳴き声は「ツーツーツー」
コゲラは「ギイギイ」
野鳥がよく鳴くのは、食事をする朝8時半頃から9時頃にかけてと夕方の4時頃から。朝の食事のあとは、ウトウトお昼寝。その間も起きているのは、遊び好きで好奇心の強いカラスくらいなんだそう。
気温が上がり、上昇気流が発生する10時頃にあらわれるのが、猛禽類。目をこらさなくても、ぼーっと空を眺めていれば見られるそうです。この日も確かにノスリが出現! ゆうゆうと空を飛行していました。なんか優雅でした。
それから、ときどき近くの川辺でも聞かれる「ケキョケキョケキョケキョケキョ…」という甲高い鳴き声はウグイスの「谷渡り」というらしい。なわばりに誰かが入ってきたなど、緊張したときに出す声なのだとか。あの声もウグイスだったんだ!と驚きました。
色づくことで食べごろを知らせる。植物たちの繁殖システム
野鳥だけじゃなく、野草や樹木についても、いろいろ教えていただきました。今までなんとなく見ていた草木も名前や生態がわかると、身近に感じます(だけど、やっぱり一度では覚えられない…)
クサギ。この香りをよい匂いと思うか、クサイと思うかはそれぞれ。わたしは
小学生と同じくピーナッツバターの香りっぽいなと。結構好きな香りです。きれいな実を付けるとのこと。
爪楊枝に使われるクロモジ。こちらはちょっと高級感のある香り。
※写真も撮りましたが、帰ってきて確認したら、どれがクサギでどれがクロモジなのか、なにが何やら…なので、写真なしでごめんなさい!
名前が怖いマムシグサ。花が鎌首を上げたマムシに似ているところからマムシクサなのかな? 以前、逢瀬公園でも見かけたことが…。今回は花の時期は終わっていて、実がなっていました。
案内人さんによると、「鳥が大好きな実」とのこと。まだ緑色でしたが、食べ頃になると赤くなるそう。実には毒がありますが、色づくことで鳥に「食べてもいいよ」と伝えているそうです。
実を赤くすることで、植物に食べてもらい、種を運んでもらう。植物に備わっている繁殖(でいいのかな?)のシステム、すごいなあ。いったいいつごろ完成したのだろう? そして、鳥はどうやってそれを知るのだろう? やっぱり親から子へ伝わるのだろうか? それともDNAレベルで伝わっているのでしょうか?
ここからはかわいいお花を。
山には素朴なお花をあちこちで見かけました。薄紫色の可憐な花を咲かせるウツボグサ。子どもの頃、近くの田んぼでよく見かけたかも?
野アザミも咲いていました。なんだかなつかしい。子どものころ、よく摘んでいました!
夏椿の花も。
こちらはクマシデ。そういえば、南川渓谷で見た! ちなみにイヌシデもあるらしい。イヌシデは葉っぱの毛がフサフサなんだとか。
下はクリの雄花。ちょっと匂いが苦手…。
そのほか、希少な野草も目にすることができました。ひとりでは絶対に気づかなかったと思います。詳しい方が一緒だと、世界が広がって楽しい♪
下の写真はプロペラ型のモミジの実。
中に種が入っていて、プロペラのように回旋しながら散っていくそう。少しでも遠くに種を飛ばす工夫らしい。やっぱり植物の知恵というか自然のしくみってすごい。
その②へ続く。明日は五百淵公園での探鳥会です。こうして、アップしきれない記事があふれていく………いつか大安場史跡公園にもたどり着きます!
その②はコチラ↓
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