『ノーゲーム・ノーライフゼロ』鑑賞してきました。

ノーゲーム・ノーライフゼロを劇場鑑賞してきました。

TVシリーズは勿論のこと、原作も最新刊まで読了済み。劇場版のストーリーである6巻が頭に入った状態で臨みました。

いやもう、ボロボロ泣きました。

まず頭に叩き込まれたのが、主演たる松岡禎丞さんの熱演でした。地べたを這いつくばりながら、腹の奥底から、絞り出すような悲痛なリクの叫び。劇場の音響設備との相性も抜群で、これだけで見に行った価値はあったようなものでした。松岡禎丞と劇場音響のタッグは死ねる。学ばせてもらいました。

アートワーク、劇伴、そして勿論アニメーションも、すべてが素晴らしい仕事をしていました。ノーゲーム・ノーライフの名前を冠しながらも、その舞台はゲームですべてが決まる『十の盟約』が定められる以前の世界であり、ストーリーの色は全く異なっています。マジモンの神話大戦が永劫に続く絶望の世界を描くにあたり、劇場版として形にしたのは、本当に良い判断であったと思います。原作を読んでいる時の自身の脳内想像を、遥かに飛び越されるスケールとクオリティでした。

脚本の構成としては、原作全7章のうち前半3章分をかなりじっくりと描いており(体感ですが1時間ちょいはたぶん使った)、ノーゲーム・ノーライフたるわかりやすい「らしさ」が出て来るまでは結構やきもきさせられるかもしれません。しかし、劇場限定のキャラクタ達に感情移入させ、視聴者の心に彼らを隅々まで浸透させるには必要最低限の尺だったと個人的には感じました。

かなり骨太な作品なので、2時間に迫る上映時間でも収まるのかと見る前は不安でした。しかし、会話はニュアンスを変えること無く省略され、独白や解説は絵と演出で補われており、見事に劇場アニメとして完成されていました。
想像を裏切ること無く、想像を超える、メディアミックスとして最高の出来栄えになっていたと心から思います。

ネタバレを回避したことで、ふわっとしたべた褒めになっていますが、これを見た方が少しでもノゲゼロに興味を抱いてもらえれば幸い。

と言うか二期に繋がるし、一期をより楽しめるしで良いことしかないので、TVシリーズ面白かったなーって思ってる人は残らず見に行ってください。みんな仲良く鑑賞しましょう。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?