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対義語を…もっと対義語を…!

 文章の読解(現代文のみならず、英語長文でも)において、多くの指導者たちが、「対比の関係をつかむことが大切だ!」と力説します。

 私も、そう思います。〈何かと何かを比べる〉ことは、人の思考の基本。評論文などの筆者もまた、対比的な頭の使い方をしながら、主張や言いたいことを述べるわけです。

 では、どうすれば、文章中の重要な対比を見抜くことができるのか?

 いくつかの答えはありますが、やはり、語彙──とりわけ、〈対義語〉の知識がカギとなることも多い。〈主観/客観〉〈特殊/普遍〉〈絶対/相対〉……などですね。

 これら対義語は、もちろん、それ自体が文章中にしばしば登場するものです。けれども、それだけではありません。たとえ文章中に直接は使われていなくとも、

「……お…ここはあれこれ言っているけれど、まとめれば要するに〈普遍的〉ということだな。となると、ここは、ああなるほど、〈特殊〉ということか…!

などと、文章の内容や対比の関係を、コンパクトにまとめて理解することができる…なんてことも、しばしばあるわけです。

 ですから、〈対義語〉の知識は、たくさん持っていたい。

 しかも、ただ単に「知っている」だけではなく、しっかりと理解し、そして"自分の言葉"として使えるレベルに習熟しておく必要があるのです。

 というわけで、漫画家ニャロメロンさんと私との共著、

『マンガでわかる  現代文重要単語  [基礎編]』(KADOKAWA)

は、読解や思考のカギとなる〈対義語〉50ペアについて、それらを深く理解し、使える知識とするために著した一冊なんですね。

 とくに現代文を苦手とし、何をどう勉強すればよいのかわからない人たちにとっては、「最初の一冊」として、かなり役に立つ参考書であるはずです。

〜ポイント〜
・最重要な〈対義語〉50ペアを厳選。
・一語一語をいろいろな角度から解説し、さらにマンガでイメージも強化できるので、深い理解と定着が可能。
・ドリルで徹底的に暗記できる。
・扱う語句を絞ったので、「買ったはいいけど途中までしか読めなかった」という【用語集あるある】にハマらずにすむ。つまり、一冊をきちんとやり遂げることができる。
・入試に直結するような、より発展的な内容へもリンクしている。

 というわけで、『マンガでわかる  現代文重要単語[基礎編]』(KADOKAWA)、皆さんぜひぜひトライしてみてください!

 なお、本書は[大学入試]の参考書ではありますが、中学受験生高校受験生にもおおいに活用してもらえる内容になっています。

 そして、「んー…?  [基礎編]っていうことは、[発展編]も出るの…?」とお思いの方、それについては、もうしばし、お待ちくださいませ。うふふ……(//∇//)

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