見出し画像

性的指向と性自認、カミングアウトの壁。

こんにちは。
ジェンダーレス母ちゃんの中村 炎です。

*

今日は、
カミングアウトについてのお話です。

*

カミングアウト、すべきか否か。


性的指向や、性自認に関して、
自分が少数派である場合、

それを周りにカミングアウトするか否かは、
大きな問題であることが多いと思います。


誰もが、自分を偽らず、
自然体で過ごせたらいいな!

というのは、
理想の考え方ではありますが、
現実世界は、そんなに生きやすくはないのが現状。


社会がそのように造られていない以上、
カミングアウトは、
メリットもあれば、デメリットもあるからです。


カミングアウト、すべきか否か。

これはホントに、

状況による!

これに尽きると思います。


*

私、中村炎の場合。


私、
性的指向は、パンセクシャル、
性自認は、Xジェンダー、。


隠し事が苦手です。

なんでもオープンにしたい性格で、
自分の事でコソコソしたり嘘をつくのは苦手。
(人との秘密は守るよ)



そんな私ではありますが、
現状は、


性的指向のことは別に隠してないけど、
性自認のことはあまり言えてない。


です。


*

性的指向と性自認で、差がある理由。


私にとって、
性的指向は大した問題ではないのですが、
性自認は大した問題です。


なぜなら、
性的指向は、言ったからといって何も変わらないけど、

性自認については、言った結果、かなり暮らしにくくなるリスクがあるからです。



うちの職場の場合、性的指向に関しては、
パンセクシャルだと知ったとしても、
あぁそうなのね、で終わると思います。

ゲイをオープンにしている方も多く、
なんならFTMさんも普通に男性として暮らせてます。

LGBTにはかなり理解がある方だとは思います。



しかし、Xジェンダーだと知った場合。


Xジェンダーというのは、
FTMさんやMTFさんと違って、
ちょっとだけ厄介な面があって。



いくら、あなたはそうなのね、と思えても、

「トイレはこれからどうするの?」
「着替えのロッカーはどうするの?」

この2つの問題が、避けては通れません。

私の職場では、
多目的トイレは通常業務の現場内にはありません。

男子トイレか、女子トイレしかないんです。




FTMさんなら、男子トイレに入れます。

ですが、Xジェンダー(生まれは女性)な私は、男子トイレには入れません。

これからも、
女子トイレに入り続けるしかないんです。



仕事着に着替えるロッカーも、男子ロッカー・女子ロッカーしかありません。

女子ロッカーで着替え続けるしかないんです。



それなのに、
私がXジェンダーだと知ったら?


私は我慢できたとしても、
周りの方が嫌だと思う可能性があるんです。


そうなった時、私はトイレに行けなくなり、
着替えが出来なくなってしまいます。




もちろん黙っている後ろめたさはあります。


自分でも、ロッカーで着替える時などは、
誰のことも視界に入れないように努めています。

短時間でパパっと済ませます。


なんなら自分が生理で、
女子トイレで汚物入れを使っている時なんか、
本当に自分が女性であると思い知らせれて違和感抱きまくりです。

解決できるならしたい…でもできない…
モヤモヤ…モヤモヤ…。


でも、現状、
そうやって生きてくしか、ないんですよね。


*

王様の耳はロバの耳


それでも、何人かには、
自分の性自認についても話しています。

仲の良い同期、大切な先輩、FTMの上司。

それは多分、やはり隠し事が苦手なせい…



黙っておけなかったんです。。


まるで、王様の耳はロバの耳!って叫ぶように。




幸運なことに、大切な人たちは、
みんな、私の気持ちを尊重してくれました。

子供もいる私だから、ビックリはしていましたが、
それでも、。


本当にありがたいことだと思います。



これから先も、私は、
周りには、自分がXジェンダーだとは言えずに暮らしていくんだろうけど、

それも、自分が選んだ道。



小さな胸のチクチクも、
全部丸ごと抱きしめて、
限られた中で、
自分らしさを見失わずに生きていきたいと、
心から思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?