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第2章 心理学・カウンセリングを学ぶ①

自分を生きる。

その生き方を得てから、自ずと色んな学びが開けていった。

自分自身への好奇心、心や身体への好奇心、この世界の成り立ちへの好奇心。ただ自分のためだけに、自己愛と好奇心が原動力だった。

はじめに学んだのは、ある心理学とカウンセリングだった。

「選択理論」というアメリカ発祥の心理学。
その心理学に基づいた「リアリティセラピー」というカウンセリング技法。

選択理論とは、大枠以下のようなものだった。

  • 人の行動は内発的なもの。

  • 外からの刺激に反応して行動しているように見えても、本当は違う。

  • 行動は内発的に選択されるもので、裏を返せば、自分で選ぶことができる。 

  • 人はそれぞれ理想の人・物・状況(上質世界)を抱いており、これらを得ようと、人は様々な行動を選択している。

  • 外からの刺激で自分や他人をコントロールせず、それぞれの上質世界や行動を理解することで、自分とも他人とも良好な人間関係を築くことができる。

常識的に正しいとされることでもできないことが多くあった自分にとって、人が内発的な動機によって行動しているというのは納得できた。

人は内発的に行動しているからこそ、人間関係を破壊させる7つの習慣として、以下の行動がみちびかれていた。

  1. 批判する

  2. 責める

  3. 罰する

  4. 脅す

  5. 文句を言う

  6. ガミガミ言う

  7. 褒美で釣る

反対に、人間関係を近づける7つの習慣として、以下の行動が良いものとされていた。

  1. 傾聴する

  2. 支援する

  3. 励ます

  4. 尊敬する

  5. 信頼する

  6. 受容する

  7. 意見の違いを交渉する

他人を優先してきた自分にとっては、他人に対して人間関係を近づける7つの習慣を用いることは当たり前で、比較的容易なことだった。

ところが、誰よりも自分自身に対しては、人間関係を破壊させる7つの習慣を使い続けてきたことに気づかされた。

選択理論は、自分自身だけに使う。
他人に選択理論を求めた時点で、それは他者への強制になり、選択理論の本質から離れてしまう。選択理論を用いられるのは自分自身に対してだけ。

それが真実であり、そこに難しさがあった。

全ての行動が内発的ということは、自分のあらゆる生理反応・感情・思考・行動の奥底に、本当は自分が何を求めているのかの答えが隠れているということでもあった。

漠然と自分が何を求めているのかと考えていた状態から、日常のあらゆる場面の自分の行動(生理反応・感情・思考・行動)をヒントに、本当に自分が求めているものを探求するようになった。

つづく

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