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総合内科専門医/第193問(感染症)/2018年

総合内科専門医試験
2018年度予想

次の文を読み,問いに答えよ.
23歳の男性.発疹を主訴に来院した.
現病歴:3日前に37℃台の発熱と耳介後部の腫脹が出現した.本日,38℃台の高熱と発疹を認めるようになったため受診した.
既往歴:特記すべきことはない.
生活歴:職業は小学校勤務.予防接種歴は不明.妻以外との性交渉のパートナーはいない.
家族歴:特記すべきことはない.
現 症:意識は清明.身長176cm,体重58kg.体温38.5℃.脈拍92/分,整.血圧137/69mmHg.呼吸数16分.口腔内に異常を認めない.耳下腺・顎下腺の腫脹・圧痛を認めない.心音と呼吸音とに異常を認めない.腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない.後頭部と両側耳介後部にリンパ節腫脹を認める.全身の多発関節痛を認める.
検査所見:尿所見に異常を認めない.赤沈8mm/1時間.血液所見;赤血球502万,Hb 17.3g/dL,Ht 48.1%,白血球4,000,血小板18万.血液生化学所見;総蛋白7.6g/dL,アルブミン5.0g/dL,総ビリルビン0.9mg/dL,AST 32U/L,ALT 38U/L,LD 249U/L(基準176〜353),ALP 254U/L(基準115〜359),γ-GTP 41U/L(基準8〜50),アミラーゼ77U/L(基準37〜160),CK 97U/L(基準30〜140),尿素窒素8.2mg/dL,クレアチニン0.84mg/dL,血糖93mg/dL,Na 140mEq/L,K 4.6mEq/L,Cl 102mEq/L.CRP 0.5mg/L.
背部の写真を示す.
今後の検査、対応として適切なものはどれか。2つ選べ。
a 5類全数把握疾患のため届出が必要である。
b 予防ワクチンは不活化ワクチンである.
c IgM抗体は早期診断に有用である.
d 潜伏期は2〜3週である.
e 学校保健安全法における出席停止期間の基準は、解熱した後3日を経過するまでである。

< ここから解答・解説になります >


解答

a、d
風疹

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