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心の安定を論理で理解する

前回は自信をつけるための4つのステップについてお話ししました。

今回から根幹となる⓪心の安定を知ることについてお話ししていきます。
人生のあらゆる場面で大事になってくるので、
是非最後まで読んでみてくださいね。


自分の異変に気付く


心が乱れることをゼロにするのは簡単なことではありません。
いや、むしろほぼ不可能ですよね。

ですが、心が乱れている時に、
「あっ、今、冷静じゃない!」と気付けるだけでも
とても価値のあることだと思いませんか。

そう思った瞬間に、あなたの中の
もう一人の自分がブレーキを掛けてくれます。
完全にブレーキを掛けられなかったとしても、
少し頭に引っ掛かりがあったことで、
後から思い出して問題に気付けるかもしれません。

世の中にはエラーを検知するセンサーがたくさんありますが、
それぞれのセンサーには必ず、
どんな状態がエラーなのかが設定されています。
エラー状態が分からないとエラーを検知することができませんよね。

ということはまず、あなたがどんな状態だと異常と言えるのか、
それを知ることが大切だと思います。

もちろん人によって細かい違いはありますが、
世の中にはたくさんの先人の知恵があります。

私たちが求めるもの


心の安定について、まずは、
私の考えのベースとなっている有名な理論について触れておきます。
テストには出ないので、何となく感覚で理解してもらえればと思います。

それは、心理学者のマズローという人が唱えた
欲求5段階説というものです。
人の欲求はピラミッド型に上に向かう形になっていて、
ピラミッドの下の階層がある程度満たされると
その上の段階の欲求が出てくるというものです。

左側のピラミッドがマズローの唱えた各段階で、右側は私の解釈です。

多くの場合、このピラミッドの下から2段階までは
大半の人が最低限欲しいものだと思います。

この図を基準にした場合、
心が大きく乱れるタイミングは2つあると考えています。
1つは、下から2つの段階が確保できない場合、
もう1つは、ある段階を大きく失いそうになった場合です。

お金は必要ないの?


このピラミッドにお金の話は出てきていませんね。
お金というのは現在の世の中の仕組みにおいてだけ重要なのであって、
仕組みが変われば、それはただの紙切れになってしまう可能性があるからです。

現在の世の中では、
特にお金を持っている人が、ある段階までの欲求を満たしやすいです。
そのため私たちはお金が重要と感じているのです。

なので、気を付けなければいけないのは、
私たちはお金という紙切れそのものが欲しいわけではなく、
お金を使って得たいその先のものが欲しいということなのです。

最低限これは欲しい


まずは1つめの心が乱れるタイミングを深掘りしていきましょう。
下から2段階を説明しますね。

生理的欲求
生理的欲求は生きる上で必要な最低限の欲求です。
食事や睡眠・排泄など、人間の機能として欠かせないものを確保する欲求です。

食事も睡眠も全くできていない極限の状況で、
社会から認められたいとはなかなか思えないですよね。
当たり前すぎてあまり意識していませんが、
この段階が確保できているからこそ、
私たちには色々な欲求が生まれてくるんです。

■安全欲求
こちらもかなり大事な欲求になります。
最低限の生理的欲求を満たすと
次に私たちは安全(安心と安定)を求めます。

例えば、クマが出そうな山中で、
あなたはやっとのことで小屋を見つけたとします。

小屋の中には食料も水もありません。
そんな状況で極限を迎えれば、
おそらくあなたはクマに遭うリスクを取ってでも
食料や水を求めに、イチかバチかで外に出ていくのではないでしょうか。
これは先ほどの生理的欲求の段階です。

生理的欲求が満たされていないと
クマに遭ってでも食料を探すという
危険な賭けに出てしまうということですね。


ですが、小屋の中に食料や水がある場合だったら、
おそらくクマに遭うリスクをなるべく避けると思います。
それは安全を求めるからです。
危険はなるべく回避したいと思うのが自然な考えですよね。

日常生活ではどうでしょうか。
雨風をしのぐために家を確保したい。
食料や生活を安定的に確保するために、安定した収入を得たい。
他人に生活を脅かされないような知識と体力をつけたいなど、
私たちは色々な危機を回避できるように対策を取っていると思います。
これが安全欲求です。

こちらもある程度満たされている人が多いため
当たり前と思われがちでしょう。

ですが、例えば緊急時はどうでしょうか。
トイレットペーパーが買えなくなる!となれば、
それが噂レベルでも売り切れてしまうことがありますよね。
マスクの売っている場所を必死で探したことも記憶に新しいと思います。

そんな時、モラルや体裁と言った感覚は薄れるのが人間です。
私たちは安全を脅かされた時に、心が大きく乱れてしまうんです。

当たり前すぎて軽視されがちな下層2段階


あなたはこの2つの段階がしっかり満たされているでしょうか。
それとも不安がありますか。

この欲求5段階は下の階層が完全に満たされなくても
その上の段階の欲求が沸いてきます。
なので、あなたがどの段階にいるかを
はっきりココ!とは言いにくいでしょう。

あなたがこの2段階に満足していなくても、
世の中の多くの人がここまでは満たされているのではと思いましたか?
私は意外とそんなことは無いと思っています。

この2段階が軽視されていることが多いと思うんです。

長くなってしまったので、
心が大きく乱れるタイミングの2つめと、
この1つめの軽視の話の続きは、
次回していきますね。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
それではまた。
Genie Granny(ジーニーグラニー)


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