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九州1周チャリ旅その4。

美しい公園の朝、撤収です。

とりあえず、野宿旅の問題は、泊まる場所探しの困難さや、風呂に入れない、落ち着いてゆっくり寝れない等ありますが、「スマホの電源を取れない」が最上位に来ると言ってよいでしょう。

当然です。コンセントがない。

なので、マックやコンビニのイートインコーナーなどコンセントがあるところがあると定期的に珈琲飲んで休憩することにしてました。

マックとか使うの20年ぶりとかじゃなかろうか。

嫌いじゃないですが、街に出てマックを使うという選択肢がないし、テイクアウトして家で食うってことも皆無でしたね。

特に理由はないけど、食うならラーメンを食う派。

ソーセージマフィン初めて食ったけど、美味え。

というわけで、大体コンセントが付いてるマックで食ってる間と珈琲飲む時間の20分~30分を充電させてもらうわけですが、そういうところでジッとしてられないタイプなので、少ししたら出るわけですが、この充電問題が常に旅の間つきまとった問題でした。

とにかくね、「グーグルマップを使えないとどうしようもない」わけです。なので、充電が30%、20%、10%とかになってきたら余計なことは一切しません。

完全省エネモードを保ち、動画を見たり音楽を聞いたりってことも何もしない。



ハウステンボス通過。

ここは一大観光地ですね。ずっと道が悪かったけど、この周辺だけキレイに整備されてました。マジで道の良さ・悪さがモロに影響します。

大村湾に出ます。

ローソンでも充電。


素晴らしい展望。

西海橋というところですが、ちょうど桜が満開でそこは名所になっているらしく、凄まじい人出でした。

ここは橋の下が海で、島と島を結ぶ感じの橋なんですが、私は高所恐怖症の為、一切景色を楽しむことなく車道をみつめながら早々に渡り切りました。

怖すぎる。

しかし、美しいですね。私が九州の旅に出る目的の1つがこういう景色を眺めることでありました。東日本の海はね、海イコール水平線なんですね。

海に行ったら水平線以外に何もないのが海。

けど、こっちは、海に島が浮かぶ。海にいくつもの島が浮かぶ海なんてのは、関東にも東日本にもほぼなく、京都以西は沖縄しか行ったことがなかった私はそんな景色を見たことがなかったので、本当に素晴らしい体験でした。

これを見れただけでも来てよかった。

で、そのまま走り続け、琴海というところまで来たんですが、この日は天気がよく気温も上がったこともあり、2時か3時くらいで疲労がピークになって、走っている道のすぐ横にあったバス停で動けなくなりました。

マジでね、この旅は毎日極限まで疲労する旅でしたが、強い疲労感を持つと猛烈にバカになります。

チャリなので、登り坂は押して歩いたとしても、下り坂は乗って行けばいいわけですが、下りなのにずっとチャリを押して歩いていたりします。

無意識です。

次に自販機があったら珈琲を飲んで休もう、って思っていても、自販機もコンビニもスルーしてたりする。

無意識です。

もうね、明確に思考力が落ちて意味不明の行動を取るようになります。それくらいに疲労というのはやばい。喉がカラカラなのに水を飲むことすら出来なくなってたりしますから。

で、もう、これ以上動きたくねえ・・・、風呂入って寝てえ・・・って思って、近くでキャンプ場検索したら、なんと徒歩15分くらいのところの山に個人経営のキャンプ場がある。

は?マジかよって思って、インスタのDMからしか予約出来ないということで、使ってないけどアカウントだけ持っていたインスタでメッセージを送るも、ウンともスンとも応答はない。

ま、こちらは動きたくないですから休むわけですが、風呂にも入りたいわけで、1時間待って返信がなければ動き出すか・・・って思っていた50分くらいのところで返信が来ました。

「どうぞ、お越しください」

それで、ちょっと元気が出たので、近所のスーパーで酒とソーセージを買って、キャンプ場に向かいます。

充電切れそうだったけど、これで充電も出来るから普段使わないナビをフルに使ってルンルンで走る。

で、到着し、諸々話すと、「そういうことでしたらお疲れでしょうから、テントじゃなくて、この小屋を使っていいですよ」ってことで、小屋を使わせてもらえることに。

風呂に入って身体をキレイにし、ビール飲んだら落ち着きました。

「予約がなかったので片付けて帰ろうと思って車に乗った時に携帯見たら連絡あったので、遅れてすいません」ってことでしたが、キャンプにはまったご主人が脱サラしてここの土地を買って個人でやっているという場所。

60歳手前の歳になり、奥さんが「週末に行ける別荘みたいのが欲しい」ってことで買ったそうですが、それ以外に使わないのももったいないし仕事もやめたかったのでやめて、退職金諸々で整備してやっているという悠々自適系な人。

お客さんがいる時は、常に母屋で寝泊まりし、客がいない時に自宅に帰るということで、もう孫が何人もいるというの聞いてビックリするくらい若い人でしたが、年金もらえるまであと数年はほそぼそとやっていくって言ってましたね。

あんな素敵な場所に、たまに孫たちがやってきて一緒に過ごすなんてのは本当に素晴らしいと思いました。

が、その日の夜から大雨予報。しかも丸2日間。

なので、そこで計3日間過ごさせてもらいました。


ちょっとした山の上にあるので、あとで2日分の酒と食い物を買いに行くと言うと、僕も買い物行くんで車で一緒に行きましょうとのこと。最高だw

テント持ち込みだと、一泊1500円でシャワー代が200円。「全然お金払うんですけど、珈琲あったりします?」って聞くと、キッチンにインスタント珈琲あるんでご自由にどうぞだそうで。

マジでそれだとあまりにも申し訳ないので毎日2000円渡していたんですが、2回くらい飯が出てきましたw


雨の中、身体を休める。


焼きうどん作ったのでご馳走する。

そんなこんなで、3日間完全に休養。

テントじゃなくて小屋なので、この旅で初めて完全に熟睡出来ました。

サンキュー、entspannt hutte ヒュッテ!

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