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リフトアップで回復力もアップ

顔の表情と感情がリンクしているのは、皆さん、ご存じかと思います。

では、顔の表情が、回復力ともリンクしているのをご存じでしょうか?

今回、杖なしでは立ち歩けない高齢の方が、頬を上げ下げするだけで歩けるようになった事例をご紹介します。


きっかけは、大切な人との別れ…

「私の母が、今年になってめっきり体を動かせなくなったんで、診てもらえませんか?」

と、既存の患者さんからの依頼で、82歳のD.H.さんの施術をすることになりました。

そこで、現状の体調面でお困りになっていることを伺ってみると…

膝や腰が痛くて杖が無いと立てないし、歩けない。
体がしんどくて動きたくない

とのこと。

哲:その症状はいつから出たんですか?
D:今年の5月からです

哲:では、その前に何か変わったことがあったんですか?
D:長男が亡くなって…

哲:そうですか。それまでは、体調はどうだったんですか?
D:一人で自転車に乗って買い物に行ったり、お友達と卓球をして楽しんだりできていました

哲:ということは、長男さんがお亡くなりになったことが、今の体調に影響しているのかもしれませんね
D:はい、息子が亡くなって、すっかり生きる気力を失ってしまいました

このように、大切な人とのお別れによる喪失感から、体調を崩すケースは、あります。

そこで、鍼の施術前に、ブレイン・アップデートのリフトアップセラピーで「死の喪失感」を解放ました。

「喪失」の意味を修正

では、どのように、リフトアップセラピーで「死の喪失感」を解放したか、簡単にご紹介します。

まず、施術前に、「喪失」に対する意味の捉え方を変えました。それを要約すると…

哲:人間関係、お金、事業の失敗、また人の死も、何かを得たり、失ったりするわけではなく、事態が変化して単純に形が変わっただけです。

「生と死」「親密と疎遠」こういったことに「悪いものより良いものを多く」「困ったことより恩恵を多く」と思ってしまうと、何かを失った時、自分を悲しみへと追い込むことになります。

「喪失」は、新しい何かに場所を譲るために生じています。それは、「死」でも同様です。

この前提を共有したうえで、

<頬を下げた状態で>
哲:息子さんが亡くなって、その寂しさから喪失したと思っている性質は何でしょうか?
D:息子は、毎朝、出勤前に顔を出して、私のことを気にかけてくれていました。本当に優しい息子でした
哲:では、その喪失感を、今はただ味わってください
D:(感情を味わう)

<頬を上げた状態で>
哲:では、息子さんがDさんに表現してくれたことを、誰か代わりにしてくれた方がいますか?
D:はい、娘です。
哲:では、娘さんが、今、Dさんにしてくれていることを味わってください
D:(感情を味わう)
哲:そこから、息子さんが亡くなって喪失したものと同じ感覚になるまで、新しい恩恵も味わってください
D:(感情を味わう)

<頬を元に戻して>
哲:息子さんの「優しさ」というエネルギーが、この紙コップに注がれているします。でも、この「優しさ」は、息子さんが亡くなったことで、喪失した訳でなく、娘さんの紙コップへと注がれてたようなものです。
では、今、亡くなった息子さんに、もう一度戻ってきて欲しいと思いますか?
D:いいえ、私には、娘がいるから大丈夫です

哲:では、これから、残された人生で、本当は、どうしたいですか?
D:一人で買い物に出かけて、好きなパンを食べたいし、また、卓球のお友達と会って、楽しく過ごしたいです
哲:では、そんな光景を頭に描いてください(頬から手を放す)
D:とてもスッキリしました。

と、Dさんの表情を確認すると晴れやかに。この様に、「死の喪失感」を解放していきながら、新たな「人生の目的」を設定してもらい、生きることへの無力感も軽減したのを確認しました。

額に触れるだけで、杖なしで立てた!

リフトアップ後、杖なしで立てるか確認したところ、まだ、立てる気がしないとのこと。

そこで、次のステップは、約3ヵ月、杖頼みだったので、立ち上がり時の「恐さ」を取り除くことです。

その方法は、とても簡単です。

それは、本人に額に触れながら立ってもらうことです。

右手で額に触れてもらった状態で、私の方でDさんの右肘と左手を支えながら、立ってもらって、膝や腰の痛みを確認すると、感じないとのこと。

そこから、何度か立ち坐りしてもらいながら、右肘、左手それぞれの支えを少しずつ抜いていくことで、私の支え無しでも立てるようになりました。

「その状態でパンを買いに行くイメージで歩いてください」と言うと、Dさんは杖なしでスーッと歩いて行かれました。

D:ワ~、これから、前のように出歩けそうです!

と笑顔で話していただきました。

ここまでくれば、もうご本人の内なる回復力が目覚めています。

「治る人格」の設定

私の方で、1本鍼をするうえで、最も心掛けていることは、施術前に「治る人格」を設定することです。

というのは、一般には信じられないかもしれませんが、病気になるのも、本人が無自覚にしろ、そのように選択しているからです。

それは、病気に、何かしらのメリットがあるからです。そのメリットを手放して、新しい選択をしない限り、たとえ、どんな最新医療、また名医・名人の治療を受けたとしても、本人が元の木阿弥に戻しかねません。

その意味で、私が施術において最も心掛けていることは、

「何のために、病気が必要だったのか?」
「何のために、体を良くする必要があるのか?」

というように、病気をやめて、新しい人生の選択をしてもらうことです。
それにより、Dさんのように、年齢関係なく、また、どんな難病であろうとも、体の方で、元の調子を取り戻そうとする意図が働くのです。

こちらをご覧になられている方で、なかなか良くならない症状でお困りでしたら、「治る目的や意図」を見直してみてはいかがでしょうか?

9月10月限定のご案内(10月まで表記)

今回、ご紹介したリフトアップセラピーが、東京と大阪、またオンラインで体験できます。

詳しくは、以下のリンク先へ
https://www.reservestock.jp/page/consecutive_events/8338


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