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劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM[後編]を見た。きっと、何者にもなれる。

こんにちは。かぬれです。
劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM[後編]僕は君を愛してるを見ました。
輪るピングドラム、劇場版の後編です。待ってた。

情緒が落ち着かない。
落ち着かないし、私の記憶力は本当に儚いので、まだ鮮度のあるうちに感想をまとめていこうと思います。

まとめて、といったけど、多分まとまってない。
ただのアラサー女のピンドラへのクソデカ感情になりそう。

ネタバレいっぱいするけど、ネタバレしない感想としては、「やっぱりピンドラは最高だった」ということでしょうか。
最高。

それでは改めて、感想書きます。
ネタバレあると思いますので、観てない方はここいらでブラウザバックをお願いします。


















では、スタート!

「冒頭」


前編と同じく、駅「運命の至る場所」が映し出されるのすごい好き。
映画館の暗闇で観るからこそ、自分が運命の至る場所にいるような没入感に浸れる。劇場体験だ。

あまりに平和な導入からスタートするので、本当に後編見てるのか…?とおろおろしてたら、すぐにちゃんと不穏になったので良かった。


「存在証明」


オ、オ、オープニング!!!?
まずここで泣きました。

予想外。
でもたしかに、前編のエンドロールでノルニル流してて、ほな後編もエンドロールで存在証明か〜ってなってたらおもしろくないよね。

バレエのターンくるくる回る桃果よかった。
プリクリ衣装はレオタードなので、ああいうバレエ系表現助かる。

苹果ちゃんがちゃんと燃えててよかった。
あと眞利先生の後ろ姿がなんか美しかった。

なんかもうずっと繰り返し眺めていたい新OPでした。

正直、美しすぎて見惚れて、記憶ない。
ただ、円盤は買おうって思いました。


「世界を救う者」
「だから、私のためにいてほしい」


ゆりさんと田蕗さん、しんどい。
TV版よりも、心なしか桃果の切実さが増した感じがする。
多分新録じゃないから本当に気の所為なんですけど、このあたりのシーンは「だから私のためにいてほしい」ということをTV版よりも強調していてしんどかったし、わかりやすかった。

桃果、ほぼ人外だけど、エゴの人だよね。
消えたいと思ったり、醜いまま生きるなら死ぬ方がマシと、自ら生存を諦める二人をただのエゴで救おうとしてる。
人外みたいな存在なのに、桃果ちゃんは人間だなぁ〜って感じた。

そして、そんな存在に見つけてもらえた二人は、親に愛されなくても生きてこれたのよね。

ちかみに、桃果が「私のために生きて」って叫ぶなら、あの二人にも同じことを言う権利があるよね。
実際終始言ってる。
桃果はもし呪文を完成させていたら、二人の元に戻る気はあったのかな。
エゴの人だから、全身を火に焚べても戻ってくる気でいてほしいな。

どうでもいい話ですけど、田蕗が刺された理由が全く語られないで終わるのちょっと笑っちゃう。
笑い事ではないんだけど、TV版見てなかったら普通に高倉の残党だって思っちゃうだろうな。
めっちゃ痴情のもつれなのに……。


「選んでくれてありがとう」


ピンドラの中でも突出して好きなエピソード。
ちゃんと大画面で観られてよかった。

林檎を渡すシーンが一番好きなのですか、それと別で、晶馬が子どもブロイラーへ走るシーンの街の夜景が、星空みたいで好き。
観る前はいつも忘れてて、そのシーンになると好きなことを思い出す。
これも劇場で見る価値がある。


「箱の中の晶馬と冠葉」


最終回のあのシーン。
リズミカル?に回想回想回想って感じで、曲だとCメロみたい。
繋がってると、なんかわかりやすいね。


「私も」


!!!!!?
ズルい。二度見した。二度見出来んけど。

私は高倉晶馬の「愛してる」がすごい好きなんですよ。
ちゃんと伝えられて、繋がって、燃えて行ってしまうけれど。
苹果ちゃんのピングドラムがちゃんと繋がっていた証明なので。
アツいんです。

そして、そこから苹果ちゃんはすぐ突き放されて。
でも荻野目の血が流れているからちゃんとエゴでその手をもう一度掴もうとするところまで全部まるごと好きなんです。

あの……「私も…!」ってズルくないですか????
映像は多分全く変わってないのに、セリフ追加してくると誰が思いますか?
思わないよ。監督の馬鹿。馬鹿。

視聴者は皆知ってるのよ。苹果ちゃんの台詞は。
わかってるけど無かった台詞なわけ。どうかしてるよ。

言葉にならねえ。
ただ、二人が仲睦まじく生きていく姿は見たかった。


「お兄ちゃん」


そらの孔から愛を送るの、見ててすごい気持ち良かった。
ちょっとこのあたりから脳が追いついてないので上手く言えないけど、気持ち良かった。
愛することで、二人は世界から弾き出されても、愛する妹へ愛を届け、「お兄ちゃん」を証明したのよね。
そうだよね?そういうことだよ。


「愛してる」


泣いた。
それしか言えない。


その他感想


シーンごとの感想は大体このような感じ。
他にも色々ある。

例えば、桃果と苹果。
この二人、観れば観るほど姉妹なんだなぁ〜〜って思う。

田蕗に「私のために生きて」と叫ぶ桃果と、晶馬に「だから、私のためにいてほしい」と必死に愛を届けようとする苹果、全く同じなんです……。
荻野目の血……強メンタル……エゴの人……私が推してるだけある……。

それだけに、晶馬のことを覚えてくれてたら…という気持ちがやっぱりある。
これもエゴなんですけどね。

あと、眞利先生の新ボイス、ほとんどすみぺがやってるから多分「だよね」と「ウワァ〜〜」みたいなのしかないの、ちょっと笑っちゃった。
わからん、知らんだけで他にもありますか?

とりあえず鮮度のいいうちに書き出した感じなので、シーンに偏りがある。申し訳ない。
やっぱり新規乗車は難しい構成だな〜とは思うけど、色々再編集したことによってわかりやすいスピード感にはなってたんじゃなかろうか。

兎にも角にも、私は「輪るピングドラム」が好き。
リアルタイムでは出会えなかったけど、学生時代に出会って、そこから社会人になって、今度は劇場で再会出来るなんて思ってなかったし、本当に幸運だと思う。

何度も何度も見たアニメの、しかも総集編なのに、やっぱり観てよかったと毎回言ってる。
見つけてもらえる自分になりたいと思うし、誰かを見つけたいとも思う。

やはり頭が整理出来てないけど、とにかく輪るピングドラムは最高!!ってことですよ。
製作いただいて、本当にありがとうございました。

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