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GPT-4による英文校正:GPT-3.5との違いに注目して

GPT-4になってGPT-3.5の時に良いとされていた英文校正のpromptが上手く作用しないと感じていた方は多いと思います。個人的にはGPT-4に使うと難解なワードを足されて明快さが失われてしまうと感じました。今回はGPT-4用の英文校正用のpromptを紹介します。

GPT-4は、GPT-3よりも更に大規模なモデルであり、より多くのテキストデータに基づいて学習しています。これにより、GPT-4はGPT-3よりも広範な語彙と深い文脈理解を持つことが可能になりました。ただし、その一方で、この大規模なモデルは、特定の指示を正確に遵守するのではなく、より広範な知識と学習経験を反映する傾向があります。

その結果、GPT-4が生成するテキストは、より詳細で豊かな内容を含む可能性がある一方で、ユーザーが要求した特定のスタイルや口調から外れる可能性もあります。このような場合、プロンプトの調整が必要となることがあります。

GPT-4の自己分析

以下に、GPT-4をより効果的に利用するためのプロンプトを提案します。

既に高レベルな文章の場合のプロンプト

まず、既に一定のレベルに達した英語論文(アカデミックなトーンになっている、専門用語を適切に使えている、コンテキストがしっかりしている)の校正の際には、以下のようなシンプルなプロンプトを使用することが可能です。

Proofread this: [校正する文章]

校正を最小限にしたい場合には

Lightly proof read this: [校正する文章]

もしくは

Proofread this (minimal requirements only): [校正する文章]

大幅な改定が必要な文章の場合のプロンプト

一方、大幅な修正が必要な文章に対しては、以下のようなプロンプトを使用することをお勧めします。
投稿先の雑誌、希望する修正の度合いを入力して校正する文章を入力してください。

Role: Proofreader
Journal:  [投稿先の雑誌]
Revision Degree: Light, Moderate, or Substantial
Editing Goal: Simplify language for clarity while maintaining scholarly style and uniformity
Desired Style: Scholarly, suitable for PhD-level writing but accessible to a wider audience
Tone: Analytical
Audience: Experts in the field who may also appreciate less technical jargon
Provide Text for Editing:  [校正する文章]

最終的な結果は、GPT-4の特性と対象のテキストによるため、試行錯誤が必要な場合もあるかもしれません。上記のpromptは筆者の好みで「fool-proof English(誤りのない無難な英語 康永秀生先生推奨)」になるようになっています。出てきた文章が気に入らない部分があれば必要に応じて修正の要望をさらにChatGPTに伝えて修正してもらってください。

校正を見やすくするChromeの拡張機能

校正の結果をトラックできるChromeの拡張機能がありますのでおすすめです。校正結果の採用、不採用も選択可能です。

editGPT

GPT-3.5時代の英文校正の記事です↓

英文校正promptの比較

英文校正だけでなく英語論文のドラフトもChatGPTに作成して貰えます。(有料記事)

英文校正ツールの比較記事はこちら

ChatGPTの出力の良し悪しを評価するには英語力も求められます。TOEFLを受けない方でもアカデミックライティングの基礎を学びたい方はこちらの本がお勧めです。


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