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論文検索GPTs6選+純正ブラウジング(Bing)の比較

論文検索の領域における最適なツール選択は、研究や学習の効率を大きく左右します。ChatGPTをはじめとするAI技術が進化する中で、ユーザーが直面する主な課題の一つは、不正確な情報(Hallucination)の問題です。この問題を克服するための一つの解決策は、インターネットからの情報参照にあります。ここでは、6つの論文検索用のGPTsと、デフォルトのブラウジング機能(Bing)を用いた検索結果の比較を通じて、論文検索における最適なアプローチを探求します。

まず結論:

論文検索における最良の選択肢は、文献データベースを内蔵しているGPTサービスであることが明らかになりました。これらのサービスは、細かな検索機能と情報の深掘り能力に優れています。特に、ScholarAIはバランスが最も優れており、TXYZは文献の選択が素晴らしい(特に少しマイナーな分野)と思います。また、これらのサービスは日本語での検索もサポートしており、利便性が高いと評価されます。一方で、デフォルトブラウザのBingを用いた検索は情報の網羅性に優れていますが、詳細情報の取得には限界があるという結果になりました。

評価の背景:

  • Pubmed APIの制限: 自作のGPTでは、PubmedのAPIを利用しても文献は3つまでしか得られず、これでは情報収集に制限があります。

  • Bingのブラウジング機能: Bingを通じて得られる検索結果は8つであり、SEO順に提示されますが、リンクのクリックを通じた詳細情報の取得はできません。ただし、ユーザーが直接リンクをクリックして情報を得ることは可能です。

  • 文献データベースを内蔵するGPTサービス: Consensus、SciSpace、ScholarAI、ScholarGPTなどは、自サービス内に文献データベースを持っており、より深い情報を提供できます。ただし、無料で利用できる機能には制約があります。

評価基準:

以下のプロンプトを入力し、以下の項目が適切に返されるかどうかで各サービスを評価しました。

Search research papers for ”検索キーワード” as many as possible. Return following:

  • ジャーナル名

  • 著者名

  • 発行年

  • 引用数

  • サマリー

結果:

2024年2月1日時点の情報

まとめ:

研究や学習における論文検索では、文献データベースを自前で持っているGPTサービスが情報取得や深掘り質問に関して利点があります。特にScholarAIはバランスの良い選択肢TXYZは文献の選択が素晴らしいです。一方、Bingのような純正ブラウジング機能は情報の網羅性には優れていますが、詳細な情報の取得には適していません。最終的には、ユーザーのニーズや好みに応じて、これらのツールから最適なものを選択することが重要です。 また、これらのツールは 検索結果の表示数に限りがあり、関連する論文を網羅的に探すことに関しては不向きであり、 疑問に思ったことをさくっと知りたい場合や、あくまで検索のとっかかりとして利用することをお勧めします。

各GPTsのリンクは以下から



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