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女性活躍で男性の意識は変化したか

女性活躍推進はいい事ではあるけれど、年収の壁、育児、介護など従来型の課題解決にまで至っていないのが現状。
私は、女性活躍推進のネックは、女性側の意識にも問題がある、ということを以前のブログにも書いたと思います。

問題というと女性が悪い、ととらえられてしまうかもしれませんが、誰が悪いという話は、まったく意味がないことで、問題だというのは、長い年月に刷り込まれている女性の仕事、という暗黙の意識下の問題だということです。
社会の目も女性の意識も、刷り込まれている常識から抜け出すには、一定の時間と教育が必要だと思うので、慌てず、焦らず、でもしっかりと考えていき、風土が定着していくようになれたら、と心から思っています。

そして、今回は、女性活躍推進の裏で、男性の意識はどんな変化をしてきたか、です。

女性活躍がうたわれるようになって、女性を優遇する風潮になりました。それはきっかけとしてはいいのでしょうが、実は「逆女性蔑視」だと思っていますが、男性から見ても、なぜ女性だけ?という不満を感じている方もいるのでは?
マイナスに差別されているときには、不満を訴えるけれど、優遇される差別は当然の権利と感じている人は、自分自身に不満を抱えている証拠。

そして女性優遇に文句が言えない男性のストレスも軽視できません。成果を出した、頑張った、それを正しく評価してもらえないことは、モチベーションを下げます。これは組織の内紛を呼びます。
実際に、20代から50代男性へのアンケートで、「女性の方が男性より優遇されている」と不満に感じているは34%。勿論肯定的な意見も多いけれど、やはり不満度は高いというデータが出ています。

女性の社会進出が嫌だ、と言うわけではない。優秀な女性が魅力的に見えることは当然あるけれど、自分よりも輝いているのはちょっと・・・・と妬む。拗ねる。でもそれを認めるのも恥ずかしい。そういう男性は多いと思います。やはりどこかで自分のほうが「男として」上でありたい、守る側になりたい、稼ぐ側になりたい、という思いがあるのでしょう。

男女の差の固定観念が強い日本では、まだまだダイバーシティは発展途上です。
男性の意識改善も必要ですが、女性の中にも差別され続けられた不満を過度に取り返したい気持ちや「女だからこのくらいで・・」と差別されることに逃げていたほうが楽、という意識、どちらもあると感じます。
意識の変化は性別関係なく考えるべきです。そして、誰にも平等に機会は与えられます。その機会を使うかどうかは、あなた次第。

与えられた機会を有効に活用して、男性も女性も相手を尊重しながら、自己実現していく、「誰でも活躍推進社会」をみんなで作っていきたいです。


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