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2023年 (ほぼ)毎日 宇宙について投稿してみた結果の振り返り

この記事は…

◆筆者:宇宙輸送(ロケット)のスタートアップで働いている人
◆対象:宇宙・天文に関心のある方
◆内容:2023年に私がX.comに投稿した宇宙・天文関連の投稿内容や反応分析
◆狙い:投稿の分析や反応から2023年の業界を振り返ること

※宇宙ビジネスに関するnote記事を毎月投稿する「#まいつき宇宙ビジネス」シリーズ:2023年12月分

はじめに

私は、X.com にて「#まいにち宇宙」というハッシュタグをつけて毎日宇宙に関する話題を投稿する という習慣を続けています。始めた動機は自身の勉強のためでしたが、世の中の宇宙業界への関心の高まりに微力ながら貢献できると信じて今後も継続してこうと思います。

年末が近づいてますので、それっぽい記事として「2023年に(ほぼ)毎日投稿してきた結果、その投稿内容の傾向や反応」を分析してみたいと思います。
※後述もしますが、日々の投稿内容の選定は私の好み(Preference)に依存することが多いため2023年の宇宙・天文全体のトレンドを客観的に反映していない点はご注意ください

分析方法

下記のように全ての投稿を一つのファイルにまとめ、ChatGPT(GPT4)に与えて様々なプロンプトで分析。また、反応はX.com上の検索フィルタリング機能を使い調べました。なお、引用リポストの際の引用先については分析対象外にしています。
対象の投稿は #まいにち宇宙 を始めた 1月4日分から12月16日分までの 349投稿です。(投稿しなかった日もあったり1日に2回投稿した日もあったため、日数と一致せず)

こんな感じでExcelにまとめてChatGPTに喰わせるだけで色々と調べられます。AI便利。

投稿ジャンル

頻出の投稿ジャンルを7つ挙げさせてたところ下記の通りでした。
これに関しては我ながらバランスの取れたテーマ選びができたなと。ただ、順番には個人の趣向が表れています。

1. 宇宙探査・宇宙旅行
: 宇宙探査機や宇宙飛行士に関する話題、宇宙旅行や民間宇宙船についての情報が多く見られます。
2. ロケット・宇宙船
: さまざまな国や企業によるロケットの打ち上げ、新型ロケットの開発に関する話題が含まれています。
3. 宇宙科学
: 宇宙の謎、宇宙物理学、天文学に関する研究や発見に関する情報があります。
4. 人工衛星・宇宙技術
: 衛星の打ち上げ、宇宙技術の進展に関する話題が含まれます。
5. 宇宙政策・産業
: 宇宙産業の動向、政府や企業の宇宙政策に関する情報があります。
6. 宇宙教育・普及活動
: 宇宙に関する教育プログラムや普及活動、宇宙に関するメディア情報が含まれています。
7. 特定の宇宙ミッションやイベント
: 特定の宇宙ミッションやイベントに関する詳細や成果に関する話題があります。

国外と海外の話題比率

日本国内の話題と海外の話題の比率を計算させたところ、海外の話題が 1.5倍多いという結果に。
これは海外とそれ以外の市場規模を比べるとしょうがないですね。
これでも(私が日本のメディアを多く見ることもあり)世界全体の話題に対して国内の話題をまだ拾っているほうだと思います。

国内の話題:海外の話題 = 2:3

よく言及された会社

投稿で触れた会社についても上位7社を挙げさせたところ下記の通り。(Virginグループはまとめてカウントされた模様)
日本の会社が登場せず、アメリカ・中国の会社が大半を占めるという、まさに現在の情勢をそのまま反映しています。

1. SpaceX
: イーロン・マスクによって設立された、米国の宇宙開発企業。
2. Blue Origin
: ジェフ・ベゾスが創設した、米国の宇宙旅行企業。
3. Virgin GalacticVirgin Orbit
: リチャード・ブランソンによって設立された、宇宙旅行と衛星打ち上げを行う企業。
4. Rocket Lab
: 米国のロケット企業で、特に小型衛星の打ち上げサービスを提供しています。
5. Sierra Space
: 宇宙船の開発を行っているアメリカの企業。
6. Landspace
: 中国の民間企業で、ロケットの開発に注力しています。
7. Galactic Energy
: 中国の民間ロケット会社。

宇宙ビジネスに関する話題

「宇宙ビジネス」目線ではどうでしょうか。
政府の活動を除き、民間の商業活動 つまり 宇宙ビジネスに限った場合の頻出ジャンル7選は下記の通り。こちらは私の趣向(ロケットのスタートアップ勤務で有人宇宙飛行に興味がある)がモロに反映されていますね。

1. 宇宙旅行サービス
: Virgin GalacticやBlue Originなどが提供する予定の宇宙旅行に関する計画や進捗。これらは民間人が宇宙体験をすることを可能にします。
2. ロケットと宇宙船の開発
: SpaceXのStarshipやBlue OriginのNew Shepardなど、新型ロケットや宇宙船の開発に関する情報。これらは宇宙への安価で再利用可能な輸送手段を提供することを目指しています。
3. 衛星打ち上げサービス
: Rocket LabやVirgin Orbitが提供する小型衛星の打ち上げサービスに関する情報。これにより、より多くの企業や組織が宇宙データを活用できるようになります。
4. 宇宙技術の商業化
: 新しい宇宙技術やサービスの開発と市場への導入。これには、データ分析、通信、地球観測などが含まれます。
5. 宇宙探査ミッション
: 月や火星へのミッション、天体探査など、民間企業による宇宙探査プロジェクト。
6. 宇宙関連のスタートアップと投資
: 新しい宇宙関連スタートアップへの投資や、これらの企業の成長に関する話題。
7. 国際協力とパートナーシップ
: 宇宙分野での国際的な協力関係や、異なる国や企業間の戦略的提携。

いいね数 ランキング

最後に12月17日 17時時点の「#まいにち宇宙 2023年いいね数ランキング」TOP 7です。
(前述の通り)投稿比率は国内に関する話題は少数派でしたが、反応(いいね数)では日本の宇宙業界に関するものが良好でした。それに加えて、私が所属するロケット会社の話題には、”中の人”として反応を多くいただく傾向がありました。ありがたい限りです(今後もよろしくです🙏)。

1位  文科省 SBIRフェーズ3 宇宙分野の選定企業:いいね数 106
2位 日本の宇宙関連事業の従事者数の推移について:いいね数 101
3位 IST ZERO用ターボポンプ 試験進む:いいね数 98
4位 日本の宇宙基本計画・工程表の改訂:いいね数 93
5位 インドが独自の有人月面探査や宇宙ステーション計画発表:いいね数 87
6位 IST ZEROエンジンの燃焼試験:いいね数 85
7位 Relativity Space Terran1の打上げ写真:いいね数 84

まとめ

やはり私も人間、できるだけ宇宙・天文の話題を公平に幅広く取り上げたいと思っているのですが、個人の趣向でテーマが偏ってしまうのは避けられませんね…
もしX.com で今後もフォローいただける場合は、このバイアスがかかっている前提でご覧いただければ幸いです。
逆に考えると、宇宙・天文の中でも、特にロケットや宇宙旅行といった宇宙輸送に関心があるよという方には有益な情報をお届けできると思います。
私の X. com のアカウントはこちらから

来年もX.comでの投稿とあわせて、この note連載「#まいつき宇宙ビジネス」も続けていきたいと思います。よければ来年もお付き合いください。

ではみなさん、メリークリスマス & 良いお年を〜

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